ゲーム業界人に訊く2022年の振返りと2023年の抱負(前編)【年頭所感】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ゲーム業界人に訊く2022年の振返りと2023年の抱負(前編)【年頭所感】

新年、あけましておめでとうございます!

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ゲーム業界人に訊く2022年の振返りと2023年の抱負(前編)【年頭所感】
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読者の皆さま、新年、あけましておめでとうございます!

本稿では、各ゲーム関連企業の代表者様や、クリエイターの方々よりいただいた「年頭所感」を掲載していきます(順不同)。今年の年頭所感記事に関して各関係者様にお伺いした質問は下記の4問です。

  • 2022年に遊んだゲームで最も楽しんだものは?

  • 2022年のゲーム業界を、漢字1文字/単語(主に海外の方)ひとつで表すなら?

  • 2023年の抱負をお聞かせください。

  • 2023年に注目しているモノやテクノロジー、人

年末のお忙しい時期に関わらず、ご回答頂いた皆様、そしてご調整頂きました広報ご担当の皆様には、この場を借りて、あらためて厚く御礼申し上げます!

今回はご回答を3+1記事に分けております。中編後編追補記事もあわせてご覧ください。

10 Chambers

『GTFO』コミュニケーションディレクター
ロビン・ビョールケル氏(Robin Björkell)

・2022年に遊んだゲームで最も楽しんだものは?

2022年はゲームにとって強い年でしたから、難しい質問ですね。もし私が1つ選ぶとしたら、それは『Stray』です。2016年に「HKプロジェクト」という短いYouTubeクリップとして登場したときから待っていたから、というのが主な理由ですが、私がこれまでゲームで見た中で最高のアートディレクションを持つ、優れたゲームでもあります。もっとゲームを挙げれば、『As Dusk Falls』の素晴らしいストーリーテリングから『Tinykin』の面白いゲームメカニクスまで、すべて楽しめました。

寝る前にリラックスできるゲームが欲しいときもあれば、『GTFO』のような激しいハードコアゲームを体験したいときもあるなど、さまざまな欲求を満たすためにさまざまなゲームをプレイするので、ベストゲームを挙げるのはいつも難しいです。

・2022年のゲーム業界を、漢字1文字/単語ひとつで表すなら?

私は子供の頃、日本語を勉強しました(漫画をもっと読めるようになるために)が、悲しいことにほとんどすべてを忘れてしまいました。『改善』(『改』)という言葉は、「継続的改善」というような意味だと思いますが、これはトヨタ自動車が日本の組み立てラインをどのように扱っていたかというところからきていると思います。この言葉を選んだのは、私たちの業界が2022年に行ったこと、そして継続的に行ったこと、つまり継続的な改善を意味しているからです。

ゲーム業界は、映画や音楽など他のエンターテインメントと比較すると、それほど長い期間存在していないことを忘れがちです。UnityやUnreal Engineのようなゲームエンジンを見れば、かなり小規模なチームでも制作が可能であることがわかります。成長を続けるために、サブスクリプション、無料プレイ、DLC、Game as a Serviceなど、さまざまなビジネスモデルも開発しました。私がその一つひとつを個人的に好きではないとしても、私たちが現実的な業界であり、より多くの人がゲームを楽しめるようにしていることは否定できないでしょう。

ゲームをプレイすることは楽しいことですから、これは素晴らしいことです。この言葉が正しく使われていればいいのですが、そうでなかったら申し訳ありません。

・2023年の抱負をお聞かせください。

2023年は、2015年にスタートした10Chambersにとって、最も重要な年になるでしょう。私たちは『GTFO』の上に構築し続けており、ゲームはプレイできるコンテンツの点でますます大きくなっていくでしょう。また、現在取り組んでいるもうひとつのゲーム、テクノスリラー設定のFPS協力型強盗ゲームについても、もう少し情報を共有できるようになるでしょう。個人的には、またプログラミングを始めたいと思っています。若いころはよくプログラミングをして、ひどいゲームも作ったものです。創造的な神経を活性化させるのに役立ちます。

・2023年に注目しているモノやテクノロジー、人

『S.T.A.L.K.E.R 2』、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』、そしてもちろん『Starfield』など、2023年に発売されるであろう主要なゲームソフトに注目したいと思います。サブスクリプションやストリーミングゲームなど、ゲームのビジネスモデルがどのように進化し続けるかにも注目したいです。今は正直とても高価なゲームを始めるための費用の障壁を下げることで、世界中のゲームがさらに身近になればと思います。また、ゲーム開発者集団であるNew Blood Interactiveが取り組んでいること全般、特にDavid Szymanskiの動向には、いつも注目しています。大ファンなんです。また、『Shadows of Doubt』(ボクセルグラフィックスを使った探偵ステルスゲーム)もプレイできるといいなと思います。でも、やることがたくさんあるので、自分の仕事に専念します。幸いなことに、この仕事はとても楽しいのです。

© 2022 10 Chambers AB. All Rights Reserved.
© 2022 10 Chambers AB. All Rights Reserved.

505Games / Rabbit & Bear Studios

村山 吉隆氏

・2022年に遊んだゲームで最も楽しんだものは?

『Sifu』
なめらかなカンフーアクションと高難易度だがやり込むと上達が目に見えるバランス
テイクダウンの演出と、気持ちの良い一作。

・2022年のゲーム業界を、漢字1文字/単語ひとつで表すなら?

「再」
新たなJRPGの発展へ向けて再生、飛躍のための準備の年になったと感じています。

・2023年の抱負をお聞かせください。

今、手掛けている『百英雄伝』はブラッシュアップ、よりクオリティアップを目指す年になります。楽しいながら、妥協なき追及も必要とされるので気合を入れなおして挑みます。

・2023年に注目しているモノやテクノロジー、人

AIによるイラスト作成やストーリー作成技術がいずれゲームとしてクエストジェネレーションやNPCコントロールへと反映できて、時には製作者を驚かすような反応が出るシステムは可能なんじゃないかと夢想しています。

小牟田 修氏

・2022年に遊んだゲームで最も楽しんだものは?

『ELDEN RING』
といっても、まだクリアできてないんですよ……。
開始早々にドラゴンをやり過ごした先の廃墟で宝箱を見つけ、「やったー、お宝ゲット!」と喜んだのも束の間、サリアの結晶坑道に飛ばされて、命からがら坑道を抜け出すも、腐敗を臨む露台でも散々な目にあったりして、初っ端からオープンワールド死にゲーの洗礼を受けましたが、ゆるゆると楽しんでます。
『百英雄伝』の開発が落ち着いたら腰を据えて挑もうと思います。もちろん『百英雄伝Rising』はエンディングまでプレイしました!

・2022年のゲーム業界を、漢字1文字/単語ひとつで表すなら?

「転」
流転の「転」。
今年は過去作のリマスターラッシュの年だったなぁと思います。
僕もかつてハマったタイトルばかりなので、そこから新作へ転じて欲しいという願いも込めて。

・2023年の抱負をお聞かせください。

『百英雄伝』を納得のいく形で完成させる。がんばる。

・2023年に注目しているモノやテクノロジー、人

プロットを食わせてシナリオをAIに書かせるのは少し前から話題になっていましたが、お絵描きAIの台頭によってクリエイティブにAIを活用する流れは益々加速していくと思っています。
面白い使い方がないかアレコレ考え中。

河野 純子氏

・2022年に遊んだゲームで最も楽しんだものは?

『7 Days to End with You』物語の進め方が斬新で面白かったです。
もちろん、『百英雄伝Rising』は1ユーザーとして楽しませていただきました!

・2022年のゲーム業界を、漢字1文字/単語ひとつで表すなら?

「廻」いろいろなものが巡り巡って、姿を変えたりしながら動き出しているイメージです。

・2023年の抱負をお聞かせください。

『百英雄伝』の完成目指して頑張ります!

・2023年に注目しているモノやテクノロジー、人

AIと人の付き合い方がやはり気になっています。今後どういう形に進んでいくのかなあ。

『百英雄伝』Copyright:©2022 Rabbit & Bear Studios / 505 Games SpA.
『百英雄伝』Copyright:©2022 Rabbit & Bear Studios / 505 Games SpA.

Behaviour Interactive

『Dead by Daylight』ゲームディレクター
マシュー・コート氏

・2022年のゲーム業界を、漢字1文字/単語ひとつで表すなら?

「躍」
この1年は何もかもがエキサイティングで心躍る年でした!
素晴らしい発表やゲームが目白押しで、浮き沈みはありつつも常に情熱に触れることができました。
進化し続けるこの業界に身を置くことができ、とても幸せです。2023年を表現する新しい言葉を見つけるのが楽しみです。

・2023年の抱負をお聞かせください。

2023年も『Dead by Daylight』にて質の高いコンテンツをリリースしていきたいです。
映画、ゲーム、アニメなど横断した他作品との意外な新コラボレーションで、ファンを驚かせ喜ばせたいと考えています。
Behaviour Interactiveとしては、全く新しい、驚きに溢れた新たなゲームをお届けできるよう励みます。
驚きと素晴らしいコンテンツに溢れた、新しい冒険の年になると思います。きっと楽しい年になるはずです!

・2023年に注目しているモノやテクノロジー、人

Behaviour Interactiveで働く我々は、常にゲームに情熱を注いでいます。
その為、今年発表された素晴らしいゲームの数々がリリースされるのが今からとても楽しみです。
『ディアブロ IV』、『Hades II』、『Judas』など、数えきれないほど!
他のスタジオの新たなチャレンジ、功績を目の当たりにするととても刺激をもらえます。
業界の拡大と、活躍できる場の広がりを実感できますね。

(C)2015-2022 BEHAVIOUR, DEAD BY DAYLIGHT and other related trademarks and logos belong to Behaviour Interactive Inc. All rights reserved.
(C)2015-2022 BEHAVIOUR, DEAD BY DAYLIGHT and other related trademarks and logos belong to Behaviour Interactive Inc. All rights reserved.

《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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