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タルコフとは関係ない…?セール真っ只中のSteamに現れた4,500円の2DカジュアルACT『EFT』【スパ柱レポ】

気にはなるけど買うのはちょっと…な作品を紹介するスパ柱レポ。今回ご紹介するのはawstudiosの『EFT』です。

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タルコフとは関係ない…?セール真っ只中のSteamに現れた4,500円の2DカジュアルACT『EFT』【スパ柱レポ】
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ネットの世界は広大無辺。懐かしの名作から最新のAAA級まで、自宅にいながら様々なゲームを楽しむことができる正に夢の世界といえるでしょう。

しかし、中には人知れず埋もれた無名のゲームもあれば、また正体不明の謎の作品なども無数に存在しているのもまた事実。気にはなるけど買うのは躊躇する、そんな作品の実態を調査・紹介していくのがこのスパ柱レポです。ガッツリヘビーな内容なら爆速プレイレポ、ポイントを押さえたあっさり系なら特選プレイレポもお忘れなく。

本記事で紹介するのは、awstudios開発のカジュアルな2Dアクションアドベンチャー『EFT』です。奇しくも人気のハードコア系FPSと同じ名前を有する本作ですが、はたしてどのようなゲームなのでしょうか?

『EFT』とは

本作は主人公の青髪青帽子のキャラを操作して、舞台となる牢獄からの脱出を目指す脱出系ACTです。体力制を採用しており、徘徊する敵兵士やトラップである爆弾に触れるごとにダメージを負っていきます。もちろん体力が尽きればゲームオーバーですから、上手に避けていかねばいけません。

道中には檻に捕まっている囚人仲間もいるので、余裕があればカギを拾って助けてあげましょう。脱獄もみんなでやれば怖くないのです。

『EFT』の実内容に迫る!

まずはタイトル画面から見ていきましょう……うん、実にシンプルですね。どうやら『EFT』という作品名は『Escape From Tartarus』の略のようです。

プレイ前に操作説明も見ておきましょう。牢獄からの脱出に必要な“キー”の取得はスペースキーによる手動で、コインの取得は自動とのこと。操作体系の一貫性のなさが若干気がかりです。

ゲームを開始すると、謎の石像と岩と敵らしきものを発見。敵に触れると左上のHPゲージらしきものが減少します。

Zキーで攻撃となるようですが、アニメーションとかは特にないので押してもちゃんと攻撃できているのか判断できません。その上、敵に向かってひたすら体当りしているといきなり消滅してしまいました。不明瞭ですが、撃破したということなのでしょう……他にも説明不足なところが多く、心配が募ります。

爆弾とコイン。コインの刻印のJが気になります。

そうこうしている間に、マップ内で爆弾を発見しました。既に導火線に火がついています。攻撃アイテムかと思って接触するとHPが減少したので、どうやらアイテムではなくトラップだったようです。気を取り直してすぐ近くのコインを取得すると、HPがちょびっと回復しました。

本作にはインベントリシステムがあるようですが、ふとインベントリキーを押した瞬間、いきなりフロアタイルが消滅しました。どうやらバグにより異次元送りにされたようです。復帰方法がないため、ゲームを再起動するほかありません。

また、ストアページには「Artificial Intelligence Npc」とあるのですが、これを主なゲーム特徴とプッシュするのは過剰と思えます。敵は一定の場所を単純に往復するだけなので、タイミングを掴めばすり抜けるのは簡単。爆弾罠も回避は容易ですし、必要とあれば強行突破もできてしまうのです。

そしてゲームを進行しているうちに不思議な現象が発生しました。唐突に難易度が跳ね上がったのです。具体的に言うと、敵との1回の接触で即ゲームオーバー。同じく爆弾罠1発でもゲームオーバー。試しにコインを取得してみても何故かゲームオーバー……。

そこで画面をよく見ると、HPがデフォルトで0のゾンビモードになっていました。初期化処理の不具合でしょうか?とにかく、まともにプレイするのであれば、一度でもゲームオーバーになったら再起動が必須のようです。ちなみにストアページの画像も5枚中4枚がゾンビモードになっています。

なんだかんだで、合計10分ほどのプレイ時間でクリア。「おめでとう、タルタロスから脱出だ!」のメッセージに加え、鳥の鳴き声が響き渡っています。しかしメッセージはHPゲージで隠れていますし、なにより脱出先で移動できる範囲が牢獄より狭い……。クリア後の操作なのでそのようなものかもしれませんが、自由を勝ち取った印象は薄いです。

過去6日間のプレイヤーは1人とのこと。ひょっとして、これ私?

本作がリリースされたのは2022年の12月27日のこと。当初は4,500円という強気の販売価格でした。しかしSteamDBを後日改めて見てみると、1月1日時点から3,900円に価格を変更していた模様。ついでに確認してみると、本稿執筆時の1月3日から数えた過去6日間のプレイヤーは1人のみ。かくも広い世界で筆者が1人目のプレイヤーだったとは……こう言ってはなんですが、人生初の経験です。

囚人仲間を発見。鍵を見つけて救出だ!
救出成功!特に救出するメリットもなさそうなので無視しても良いのではないでしょうか?

折しも多くのソフトが少しでも値下げしてしのぎを削るウィンターセールの時期、4,500円から3,900円という販売価格は「奇妙な6,500円ゲーム」より安価と言えども、疑問が残るお値段でした。デベロッパーの情報は非常に少なく開発の背景も掴めませんし、『Escape from Tarkov』と略称が被っているところにも何かしらの意図を感じてしまいます。

『EFT』はPC(Windows)向けにSteamにて3,900円で発売中です。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《K.K.》

SFとオープンワールドとミリタリー系が主食です K.K.

1990年3月の京都府生まれ。ゲーム好きのパソコン好き。ついでに言えば動物も好き。心理学部卒ゆえに人の心がわかると豪語するも、他人の心にはわりと鈍感で、乙女心となるとからっきし。むしろ動物の気持ちのほうがよくわかるが、本人は「尻尾と耳がないからだ」と弁解中。 2022年から「ゲームスパーク」で執筆中。パソコン代の足しにと始めるも、賃金はほとんど課金ガチャに消えている模様。

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