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2DドットADV『MR. SAITOU』―孤立感や孤独感を感じている人たちを元気づけ、勇気づける作品になれば【開発者インタビュー】

開発者は日本人とのハーフです。

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2DドットADV『MR. SAITOU』―孤立感や孤独感を感じている人たちを元気づけ、勇気づける作品になれば【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Laura Shigihara氏開発、PC(Windows/Mac/Linux)向けに3月23日にリリースされた2Dドットアドベンチャー『MR. SAITOU』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、美麗なピクセルアートが特徴のアドベンチャーゲーム。しがない下級サラリーマンの主人公・サイトウさんは、過労の末に入院した先で謎の少年・ブランドンと出会い、ひょんなことから彼が妄想したラマミミズとなって不思議な世界を冒険します。日本語にも対応済み。より詳しいゲーム内容についてはプレイレポをご覧ください

『MR. SAITOU』は、1,400円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

鴫原ローラ氏こんにちは、ゲーム開発者、作曲家、シンガーソングライターとして活動している鴫原ローラです。『RAKUEN:デラックスエディション』や本作のクリエイターでもあります。『Plants vs. Zombies』『DELTARUNE』『To the Moon』『メグとばけもの』『CS:GO』『World of Warcraft』『CHUNITHM』「ハルカルトノカナタヘ」、その他多くのゲームで私の音楽、声、歌を聞いたことがあるかもしれませんね。好きなビデオゲームは『クロノ・トリガー』で、好きなPCゲームは『Starcraft』です。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

鴫原ローラ氏私はTwitchアンバサダーなので、Twitchで生演奏(ピアノや歌)をしています。ライブ配信には、AR/3Dアニメーションを多く取り入れています。私たちのマスコット「サイトウ」は、もともと私の最初のゲーム『RAKUEN』のNPCだったのですが、すぐに私のTwitchライブ配信にとって大きな存在となりました。サイトウは、多くの音楽パフォーマンスやインタラクティブなライブ配信イベントに参加してきています。ライブ配信を通じて、サイトウはただのNPCから、自分自身のバックストーリーを持つキャラクターへと変貌を遂げたのです。ですので、私はサイトウをゲームに登場させたいと思いました。そういうわけで、本作の開発に着手したのです。

――本作の特徴を教えてください。

鴫原ローラ氏本作は、働きすぎの日本人サラリーマンと、おっちょこちょいで社交的な子供との友情を描いたゲームです。キャラクターたちはおバカで、企業のビジネス文化を揶揄するような表現も多くあります。美しいピクセルアートやアニメーション(14レイヤー使った電車の表現など)を多く取り入れ、サウンドトラックには『Plants vs. Zombies』のテーマソングを引用したラップや、Toby Foxの音楽も入っています。ゲーム開発者が日本人とのハーフであるため、日本と西洋の両方の文化の影響が見られるでしょう。日本語ローカライズは8-4が担当し、翻訳は福市恵子氏(『UNDERTALE』『DELTARUNE』など)が担当しています。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

鴫原ローラ氏私の願いとしては、本作が仕事や生活上のストレスなどで、孤立感や孤独感を感じている人たちを元気づけ、勇気づける作品になればと思っています。また、『RAKUEN』を楽しんだ人たちが、より短く、より軽快に、あの世界に戻ってこられるきっかけになればとも思っています。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

鴫原ローラ氏本作は、私の最初のゲーム『RAKUEN』のスピンオフのようなものです。同じ世界が舞台で、同じキャラクターやテーマがいくつも登場します。しかし、本作は2人の主人公だけに焦点を当てた、より短い、日常の一コマを描くアドベンチャーなのです(直接の続編ではありません)。

他の作品からのインスピレーションについてですが、 私は本作が、「菊次郎の夏」の逆バージョンだと思うことがあります(男と少年の変わった友情物語。本作の場合は子供が大人を冒険に連れて行くのであって、その逆ではありませんが)。他に影響を受けたものですと、「千と千尋の神隠し」や「Shall we ダンス?」ですね。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

鴫原ローラ氏私は自宅で仕事をしているので、新型コロナによってゲームの開発ワークフローが変わることはありませんでした。しかし、新型コロナは間接的に本作の開発にも影響を与えました。ロックダウンをきっかけにTwitchでの配信が増えたのです。(そしてライブ配信を通じてサイトウのキャラクターや世界観がより深まっていきました)

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

鴫原ローラ氏はい!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

鴫原ローラ氏皆さんに『MR.SAITOU』と『RAKUEN』の両方を遊んでみていただけるのが、とても楽しみです!どちらも私の想いがたくさん詰まったゲームです。ついに日本語でプレイできるようになり、本当に嬉しいです!『MR.SAITOU』はSteamでプレイできますし、ニンテンドースイッチでは『RAKUEN:デラックスエディション』の一部としてプレイ可能です。『RAKUEN:デラックスエディション』には、『RAKUEN』『MR.SAITOU』、そして3Dアニメコレクションが収録されていますよ。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。




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