今回は、Jamsanpoid・ VampireK.Kが手掛け、PLAYISMから発売されたPC向けタイトル『狂気より愛をこめて』！本作は、私立古詩庵歌羅芽琉院学園に転校してきた主人公が、カオスで個性の塊のような4人の男子と学園生活をともに過ごす恋愛アドベンチャーです。
過去に絵日記で『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』をプレイして以来、すっかり乙女ゲーにハマり、数多の男子の心を射止めてきました。いわばおじさんでありながらも乙女！そんな歴戦の猛者である僕が、本作でも男子の心を奪っちゃおうと思います！
◆ところどころバグってる？OPからカオス全開！
攻略対象の男子が「せーの！」でタイトルコール……と思いきや、それぞれが思い思いのセリフを言っているので何を喋っているかわからない。いきなりタイトルからカオスをぶっ込んできやがったぜ。
まずは主人公の名前を決める。姓は「吉田」で名は「おじさん」にしよう。もちろんこれは演出だろうけど、「はい」「いいえ」の選択肢もちょっとバグってるな……。
名前と一人称を決めると、オープニング曲が流れ出した。
2000年代のゲームによく収録されていた、いわゆる電波なタイプのオープニング曲で、懐かしさにテンションが上がる。
オープニングでは、攻略対象男子が次々に登場する。みんな中性的な顔立ちで可愛らしい。が、やはりどこかおかしい。
お、センシティブなイラストだ！ヒュ～！
◆登場人物全員クセ強すぎっ！
オープニングが終わるといよいよ本編のスタートだ。
主人公は、私立古詩庵歌羅芽琉院（しりつこしあんからめるいんがくえん）に転校してきた17歳の少年だ。元々通っていた学校がテロリストに爆破されたため、生き残りである彼は近所のこの高校に通うことになったのだ。
いきなりカオスな情報が濁流のように流れ込んできたな……。
なるほど、選択肢によって最初に出会う男子が変化するのか。
校舎庭には、背の小さい可愛らしい少年が居た。何かを探しているらしく、声をかけてみると……
「あし」？靴を無くして探しているってことかな。
「あし、なめろ」……？あっ、探しものじゃなくて、主人公に足を舐めさせようとしてるだけだ！
主人公は、あしなめろ少年のドS発言を華麗にスルーして、普通に自己紹介を始める。てっきり「狂気じみたキャラクターに囲まれる常識キャラ」の主人公像を思い浮かべていたけど、主人公も主人公で結構バグったタイプのキャラクターなのかもしれない。
「舐める」「舐めない」の選択肢が出てきたなら、舐めることもやぶさかではない気持ちでいたんだけど、そのままスルーされてしまった。
そして次に出会ったのは、チャラ男風のイケメン「佐伯祐介」だ。この子は結構まともそうだ……って、語尾の歯磨き米ってなんだ？
「陽キャってそういう生き物なんだろ」ですませる主人公も、なかなかの胆力を持っているな。
そして次に出会ったのが、保険の先生の「荒川修司」だ。頭にタツノオトシゴがついているけど、普通に会話が出来ているし、この人は常識人枠だろう。
オープニングのプロフィールには「通じそうで通じない」とあったので、やっぱりなんやかんやで安定の狂気枠なんだろうな。
そして隣の色白メガネ男子は、超真面目生徒会長の「アオルタ」くんだ。彼は異国言語の使い手で、常に何を喋っているのかよくわからない。
個性という言葉ではくくれないほどカオスな4人だけど、この中の誰と結ばれることになるのか楽しみだ！
◆イベント行事が盛り沢山！意中の男子を射止めよ
一年を通して、部活動や体育祭などの学園行事や、夏祭りやお正月、そしてうなぎとばし大会などのイベントを通し、4人の男子たちと交流を深めていくのだ。
どの場所に行くか、どの部活動に入るかといった選択肢によって、誰と過ごせるかが変化する。どうせなら早めにターゲットを絞っておいた方がいいだろう。
会話の内容は相変わらず支離滅裂。だけどイケメンボイスのせいでキュンと来るようなことを言われた気持ちになるし、キャラクターデザインが好みなこともあって、正直4人全て捨てがたいんだよなあ。
色々考えた結果、「あしなめろ少年」あらため「田村マシュマロ」くんにターゲットを絞るぞ！
選択肢が出た時は彼の現れそうな場所に向かい、夏祭りなどの行事イベントは彼とともに過ごした。
そして月日は流れ……バレンタインがやって来た。あらかじめお菓子の好みを聞けるんだけど、どんなチョコを作るかはプレイヤーの選択次第だ。
アラザンたっぷりの謎チョコが完成した！
マシュマロくんに思いの丈をぶちまける主人公。そしてその結果は……普通にフラれて、サクッとタイトル画面に戻されました。
一周目はマシュマロくんに見事にフラれ、サクッとタイトル画面に戻されちゃってました。バッドエンド……！
どこでもセーブ＆ロードが可能なので、選択肢の前にセーブしておけば、各キャラのお宝ショットが回収可能です！
どのキャラクターも最初は何を喋っているか理解不能でしたが、プレイしている内になんとなくの感情がわかるようになってくるのが不思議でした。これが愛……！
システムとしては普通のアドベンチャーですが、登場人物の個性が尖りまくっているため、唯一無二のゲームになっています！僕のようにキャラクターデザインに惹かれた方や、バグった世界観の恋愛アドベンチャーが気になる方は、ぜひプレイしてみてください！
『狂気より愛をこめて』は、Windows向けにSteamとDLsiteにて発売中です。
