時代は“攻め美少女”!? 攻守逆転のタワーオフェンス『アフォガート』で、美少女たちが織りなす物語&戦略的バトルを堪能【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

時代は“攻め美少女”!? 攻守逆転のタワーオフェンス『アフォガート』で、美少女たちが織りなす物語&戦略的バトルを堪能【プレイレポ】

先日Steamで配信が開始された『アフォガート』。見逃すには惜しい作品なので、その魅力を一部ながら取り急ぎお伝えします!

連載・特集 プレイレポート
時代は“攻め美少女”!? 攻守逆転のタワーオフェンス『アフォガート』で、美少女たちが織りなす物語&戦略的バトルを堪能【プレイレポ】
  • 時代は“攻め美少女”!? 攻守逆転のタワーオフェンス『アフォガート』で、美少女たちが織りなす物語&戦略的バトルを堪能【プレイレポ】
  • 時代は“攻め美少女”!? 攻守逆転のタワーオフェンス『アフォガート』で、美少女たちが織りなす物語&戦略的バトルを堪能【プレイレポ】
  • 時代は“攻め美少女”!? 攻守逆転のタワーオフェンス『アフォガート』で、美少女たちが織りなす物語&戦略的バトルを堪能【プレイレポ】
  • 時代は“攻め美少女”!? 攻守逆転のタワーオフェンス『アフォガート』で、美少女たちが織りなす物語&戦略的バトルを堪能【プレイレポ】
  • 時代は“攻め美少女”!? 攻守逆転のタワーオフェンス『アフォガート』で、美少女たちが織りなす物語&戦略的バトルを堪能【プレイレポ】
  • 時代は“攻め美少女”!? 攻守逆転のタワーオフェンス『アフォガート』で、美少女たちが織りなす物語&戦略的バトルを堪能【プレイレポ】
  • 時代は“攻め美少女”!? 攻守逆転のタワーオフェンス『アフォガート』で、美少女たちが織りなす物語&戦略的バトルを堪能【プレイレポ】
  • 時代は“攻め美少女”!? 攻守逆転のタワーオフェンス『アフォガート』で、美少女たちが織りなす物語&戦略的バトルを堪能【プレイレポ】

皆さんは、2023年8月17日にリリースされた『アフォガート』をご存じでしょうか。

中国・上海に居を置く「Befun Studio」が開発した本作は、悪魔に憑かれた人間たちを巡る事件を、アニメ調の可愛らしいキャラクターたちで彩ったPC向けタワーオフェンスゲームです。

美少女揃いのビジュアル、手応えと達成感のバランスが絶妙なゲーム性、タイトルと同名の主人公「アフォガード」と周りの関係性、テンポの良い進行など、軽く触っただけでもその特徴がいくつも窺えます。

……ですが、配信開始から最初の週末を迎えたものの、インターネット上で本作の名前を見かける機会はかなり少な目。万人向けのゲームではありませんし、プラットフォームがPC(Steam)なので広まりにくいのも確かですが、相性が合う人には絶対ハマる魅力を備えています。

そんな『アフォガート』がこのまま埋もれてしまうのは惜しいので、魅力の一端だけでもお伝えすべくゲームパッドを置き、本記事の執筆に取りかかりました。まだプレイ途中の身ですが、『アフォガート』に惹かれるであろう潜在的プレイヤーたちに、本作の特徴をお届けします!

■特別なコーヒーで、美少女たちに笑顔を……!

主人公の「アフォガート」は、カフェを経営するかたわら、悪魔に憑かれた人間を救うために活動している「魔女」のひとり。自認するほどの「お人よし」ですが、自分の髪の色を赤いと言われるたびに「マゼンタよ」とたびたび訂正する一面もあり、その人間らしさが逆に共感性を感じさせてくれます。

彼女が経営するカフェ「WITCHERY」はまだオープンしたばかり。ですが、悪魔に憑かれた客が来たり、旧知かつこの一帯を仕切る魔女に難問を吹っ掛けられるなど、彼女の日常はかなり慌ただしいものになります。

ゲームの大まかな進行は、その魔女から与えられた事件解決の依頼と、カフェの家賃を払うための経営。そこに、自由時間での行動が加わります。依頼の解決には期限がありますし、家賃は決して安くないので、魔女として、そして社会人としてアフォガートは翻弄されます。

忙しない彼女には申し訳ありませんが、事件の調査、カフェの営業、友人との関係性を深める、ユニット(後述)の強化など、プレイヤーがやりたいことは盛りだくさん。限られた日数をどう過ごすかはプレイヤーの手腕(もしくは好み)次第なので、取捨選択の悩ましい楽しさを味わえます。

カフェの営業は形式だけに留まらず、実際にコーヒー各種を淹れる手順を実行します。コーヒー通には常識レベルかと思いますが、エスプレッソやラテ、モカなどはこうした手順で作るのかと、知らない世界を覗く感覚もちょっと新鮮でした。

カフェ経営や様々なコーヒーを淹れるといっても、複雑なものではないので苦手な人もご安心を。家賃のためのお金は、タワーオフェンスによるバトルでも稼げますし、各種コーヒーはレシピが揃っているので、それを見ながら淹れれば基本的にOK。カフェにおけるコーヒーの提供は、メリハリを生むエッセンスと捉えても問題ありません。

そしてコーヒーの提供前後に交わす客との会話も、本作を盛り上げる大事な要素のひとつ。この街の状況や調査の手がかり、相手との関係性から弾む会話、やりとりの中から見えてくる個性や人間性などが浮かび上がってきます。

そこで嬉しいポイントなのは、主人公を含め、客や関係者が美少女揃いな点。男性は一切出てこない……とまではいきませんが、アフォガートと契約した悪魔「メフィスト」や、難題を押し付ける魔女「セラ」、記念すべき初のお客にしてSNS記者の「ナタリー」、人見知りを克服したい「リンジィ」など、序盤に出会う主要な面々が美少女ばかりです。

こうなると百合的な要素も気になりますが、アフォガートとメフィストの関係を含め、恋愛方面の気配はあまり感じられず。ですが、メフィストの扱いに慣れている飄々としたアフォガートと、文句は多いがチョロ可愛さもあるメフィストの相棒関係は、バディ系として心地よく楽しめます。人によっては、微百合判定もアリかもしれません。

また、最初の依頼で関わった悪魔憑きの「アオイ」に手を差し伸べ、彼女を救ったアフォガートは、ここから友達として関係を育んでいきます。絆を深めていく相手に出す一杯のコーヒーは、特別な味わいが広がるのかもしれません。

カフェの店主と魔女の二重生活で、人間との表と裏を垣間見ながら、美少女たちとの関わりを楽しむ。本作は、ADVパートにも見逃せない魅力が詰まっています。

■「タワーディフェンス」の攻守を逆転させたタワーオフェンスで、美少女の深層に迫れ!

悪魔に憑りつかれた人間を救うには、その人の心を具現化した空間「心の迷宮」に挑む必要があります。ここが、本作が持つゲーム性の要となるタワーオフェンスパートになります。

タワーオフェンスというジャンルが、あまりピンと来ないという人もいるはず。例えば、こちらは聞き馴染んでいる人も多い「タワーディフェンス」をSteamで検索すると、数えきれないほどのタイトルが引っかかります。しかし「タワーオフェンス」の場合、デモ版を除くとわずか5作品ほど。実際の作品数が少なければ、その知名度も自ずと伸び悩みます。

やや乱暴な説明ですが、「タワーオフェンス」はタワーディフェンスの攻守を逆転させたようなゲームです。敵のユニットが配置された陣地に侵攻し、射程内の相手を互いに攻撃しつつ、最深部に控えるボスの撃破を目指して突き進みます。

攻める側に回る体験は筆者も珍しく、なかなかに刺激的でした。総戦力は敵の方が多いものの、こちらは侵攻するルートを選べるので、有利な道筋を見極めて敵戦力を削っていけば、少しずつ勝利が近づきます。

「心の迷宮」内で進めるルートは電車のレールのように決まっていますが、途中にいくつも分岐路があり、どちらに曲がるかはプレイヤーが自由に選べます。直進や逆戻りも可能。分岐路の操作が戦略に直結するので非常に重要な要素ですが、その効果は見た目と直結しているので分かりやすく、操作に慌てることはあっても理解を阻むような難解さはありません。

敵はすでに配置済みなので、群れている場所へむやみに突っ込むと大ダメージを受けますが、一部の敵の射程から外れるルートから進めば被弾が抑えられ、少ない損害で敵を倒せます。

ちなみにルートを進むのは、アフォガート自身ではなく、彼女が持つ「魔女カード」のユニットたち。タロットカードをモチーフとし、攻撃力に秀でている「力」や、敵への攻撃能力はないものの、味方のダメージを肩代わりできる「戦車」など、それぞれ特徴を持つユニットを編成して「心の迷宮」に挑みます。

「魔女カード」は無制限に使えるわけではなく、ユニットごとに決まっている「魔力(コスト)」が必要です。一度やられた後に再配置する場合、コストが上がるので、出来るだけ生存させたいところですが、再配置にメリットがあるユニットもあるのが悩ましいところ。

魔力は、特定の敵を倒したり、ユニットの特殊能力を活用するのが主な入手手段。そのため序盤はユニット数が少なく、戦局が進めばRPGのパーティのような編成になり、各ユニット同士のシナジーも重要になります。

また、マップ上にカードが落ちている場合があり、その中には使用するだけで魔力が獲得できるものも。また、ユニットを回復できる使い捨てのカードもあるので(要魔力)、「魔力をいかに稼ぎ、どのタイミングで何に使うか」というリソースの管理と使用の判断も、戦略を左右する要素になります。

「心の迷宮」は、移動もバトルもリアルタイムで進行。いずれもオートなので、プレイヤーは「分岐路の操作」と「カードの使いどころ」に集中できます。一時停止も可能なので焦る必要はありませんが、タイミングの見極めがかなり重要なので、SDキャラたちがちまちまと戦う見た目とは裏腹に高い戦略性を秘めているゲームでした。

難易度「ノーマル」でも十分手応えがあり、最初のボス戦(負けイベントではなく、本番の方)ではじりじりと押し切られて敗退。可能な限りカードを強化し、魔力を集めて回復カードも適時使用し、ようやく撃破となりました。

筆者の腕だと緊張感と達成感が両立する絶妙なバランスでしたが、慣れている人なら難易度「ハード」がお勧め。逆に、ジャンル初体験という人は、まず「イージー」で様子を見るのも手です。あまり広まっていないジャンルなので、難易度選択ができるのは魅力のひとつと言えるでしょう。

力押しだけでは勝てませんが、パズルほどの厳密さはなく、カードの特性を見極めた判断とルート選択、そしてタイミングの見極めで勝利に近づく『アフォガート』のゲーム性は、賑やかな演出も相まって、つい「もう1戦……!」と手が伸びてしまう面白さがありました。こちらが使うユニットも可愛い子が多いので、そのビジュアル性も◎!


心に闇を抱えた悪魔憑きと、人を助ける魔女が織りなす物語と、その深淵に挑む刺激的なタワーオフェンスバトルの2軸に支えられた『アフォガート』。その世界を魅力的な美少女が彩ってくれるとあれば、これほど贅沢な話はありません。

海外発のゲームながら日本語へのローカライズの質も全般的に高めですし、美少女ながら可愛い“だけ”ではないので、会話ひとつも見ごたえあり。「物語しかないのは物足りない、ゲーム性だけだと味気ない」という人は、エスプレッソとアイスクリームの出会いで生まれた“あのイタリアンスイーツ”さながらの融合を見せる『アフォガート』を、プレイ候補にぜひ加えてください。

スパくんのひとこと

リソースを管理しつつ、美少女と仲良くなる。両方やるのがゲーマーの醍醐味スパ!

  • タイトル:『アフォガート』

  • 対応機種:PC(Steam)

  • 記事におけるプレイ機種:PC(Steam)

  • 発売日:2023年 8月17日

  • 著者プレイ時間:6時間

  • サブスク配信有無:記事執筆時点においては、無し

  • 価格:1,900円(2023年8月25日まで1,615円のセール中)
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

《臥待 弦》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top