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名作ACT久々の復活作は高難度メトロイドヴァニアに変身していた!『プリンス オブ ペルシャ 失われた王冠』はゲーマー唸らす確かな歯ごたえ【先行プレイレポ】

ヌルヌルアニメーションの初代『プリペル』から30年以上……スタイリッシュなメトロイドヴァニアで帰ってきた!

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名作ACT久々の復活作は高難度メトロイドヴァニアに変身していた!『プリンス オブ ペルシャ 失われた王冠』はゲーマー唸らす確かな歯ごたえ【先行プレイレポ】
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画像はゲームロフトが開発した初代リメイク『Prince of Persia Classic』(2007)

『プリンス オブ ペルシャ』は、1989年にブローダーバンド社が発売したApple II向け2Dアクションゲームです。アラビアンな世界設定を持った作品で、なめらかなアニメーションや容赦ない罠など、アクがありつつも独特の魅力で人気を博しました。

『プリンス・オブ・ペルシャ3D』(1999)

3作目の『プリンス・オブ・ペルシャ3D』以降はメインシリーズはすべて3Dアクションとして展開され、2000年にユービーアイソフトに権利がわたった後もほぼすべてが3Dアクションとして展開されてきました。

そんな中、1月18日に発売を予定している『プリンス オブ ペルシャ 失われた王冠』は、メインシリーズとしてはなんとおよそ31年ぶりとなる2Dアクションに原点回帰。開発はこれまで『レイマン』シリーズを手掛けてきたUbisoft Montepelierで、2Dアクションのノウハウを確かに持つスタジオが開発しています。

本記事では、発売前に行われたメディア向け先行試遊会でプレイしたたっぷり3時間もの先行プレイレポートをお届けします。なお、記事中のボタン表記はXbox配列のものとなります。

『プリペル』は歯ごたえ抜群なメトロイドヴァニアになって帰ってきた!

本作は、ひとつなぎになった広いマップを探索するメトロイドヴァニア型の2Dアクションゲームです。主人公は、ペルシャの若き戦士・サルゴン。さらわれてしまった王子を救い出すため、容赦ない罠や強力なモンスターがはびこる呪われしカーフ山を探索することになります。カーフ山は入り組んだ構造になっており、プレイヤーはミッションの目標に応じてあらゆる通路を行き来します。

かつての2D『プリンス オブ ペルシャ』はやや重みのあるアクションが特徴でしたが、本作では軽快でスタイリッシュなアクションに変化。地形は高低差があり、足場から足場に飛び移ったり、ウォールキックで上に登ったり、ポールを掴んで上方に飛んだりと、アクロバティックに移動できます。

マップは殺意の高い罠が満載だったり、ギリギリの足場を飛び移らなければならなかったりと、2D『プリンス・オブ・ペルシャ』が持っていた精神を受け継ぎ、メトロイドヴァニア向けに再解釈。アラビアンな遺跡の雰囲気も相まって時折かなりハラハラする仕掛けもありますが、うまくスタイリッシュに越えられた時の爽快感は抜群です。

メトロイドヴァニアらしく、「なにかいいものがありそうだけど、今の能力ではいけない」というエリアも登場します。そんなときは、方向キー下で使える「記憶」機能が有効です。これを使えば今いけない場所がどういった仕掛けなのかをスナップショットとして収めることができ、マップに紐付けることができます。

筆者はメトロイドヴァニアの隠しエリアは「なんか取ってない場所があった気がするけど、まぁいいか……」となりがちなのですが、この機能があればより隠しエリアの探索が捗ります。

戦闘においても、現代のアクションゲームシーンのトレンドを取り入れた歯ごたえのあるものになっています。基本操作はXボタンで攻撃、Aボタンで回避と比較的シンプル。加え、敵は攻撃の直前に黄色い光を放つため、それを狙ってLTを押すことで受け流し(パリィ)が行なえます。しかし、赤く光った場合は受け流し不可能な攻撃であるため、Aボタンでの回避が必要。敵の攻撃をよく見てどの操作をするか考えなければなりません。

加えて、アビリティも存在します。画面右下のゲージは攻撃を当てるごとに溜まっていき、徐々にチャージされます。必要な分チャージされたらLTを押しながらXやYなどのボタンを押すことで、大ダメージを与える必殺技や使い捨て回復エリアを出現させる能力などを使うことができ、戦闘を有利に進められます。

必殺技はボス相手でもなかなかに有用で、低リスクで大幅にダメージを減らすことが可能。強くてなかなか倒せない……というときは、積極的に狙っていけばより早く終わらせるようにできるというわけです。

双刀による斬撃は重みがあり、ただ攻撃しているだけでも気持ち良いのですが、パリィが上手く決まると特別なアニメーションが! ついついパリィを狙いにいきたくなる快感が好印象です。ボスはもちろん、ザコ敵ですらも激しめなパリィを要求してくるものがいるため、多くの場面でヒリヒリした戦いが味わえます。

試遊の最後で対峙したボスでは、ボス本体の攻撃だけでなく、空中を飛び回るオーブが放つ雷や継続ダメージが痛い毒沼にも注意しなければならないという超忙しい状況に……。脳がこんがらがりそうになりながらも体力ギリギリで撃破したときは、思わずガッツポーズを取ってしまうほどの達成感を味わえました。

メトロイドヴァニアで道に迷う体験は好き嫌いが分かれます。本作でもそれなりに迷わせるような複雑なエリアが存在するのですが、「迷いすぎたくない」という方でも、難易度設定で目的地までのマーカーを出してくれる機能を有効にできるため、戦闘をメインに楽しみたい!というような場合は有効にするのもアリでしょう。

これだけでなく、本作には難易度調整機能が充実しています。戦闘での受け流し受付時間やダメージ量などはもちろん、プラットフォーマー部分のサポート機能もあるようなので、自分の苦手な部分に合わせて細かく体験をカスタマイズできます。筆者は本作の歯ごたえに惚れ惚れしましたが、こうした誰でも遊べる配慮もグッドです。


本作は、久々の2D復活作でありながら、歯ごたえのあるメトロイドヴァニアという確固たるスタイルを持って復活しました。かつてのスタイルを感じさせつつも現代に適応した『プリンス オブ ペルシャ』の全貌は、一体どのような仕上がりになっているのか……製品版をプレイするのが非常に楽しみになりました。

『プリンス オブ ペルシャ 失われた王冠』は、PC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ向けに1月18日発売予定。サブスクサービス「Ubisoft+」にも対応しています。


《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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