気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Julián Cordero氏とSebastian Valbuena氏開発、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S向けに5月1日にリリースされたナラティブアドベンチャー『despelote』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、2001年のエクアドルを舞台にしたサッカーナラティブアドベンチャー。8才のサッカー少年Juliánの目や耳を通して首都キトの風景や日常を描く、半自伝的なライフストーリーが描かれます。プレイヤーは足元のボールに対してドリブルやパス、シュートを行いながら街を散策していくだけでなく、誰かにボールを蹴ることでさまざまな出来事が起こります。記事執筆時点では日本語未対応です。
『despelote』は、1,600円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Julián 私はJulián Corderoで、本作の開発者の一人です。好きなゲームを言うのは難しいのですが、最近プレイしてとても楽しかったのは『Many Nights a Whisper(開発者インタビュー)』ですね。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
Julián 本作はサッカーを題材にしたゲームですが、大きなスタジアムではなく、多くの人が子供の頃に友達と遊ぶ、道端でのサッカーが題材です。このアイデアは、私がアメリカに数年間住んでいたときに思いつきました。当時、ほとんどサッカーをすることができず、寂しかったのです。ですから、サッカーが私の人生に与えた影響を調べるため、本作を作りました。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Julián ゲームでは『Skate 2』や『Thirty Flights of Loving』、映画では「天国の口、終りの楽園。」や「ヤンヤン 夏の想い出」などに影響を受けました。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Julián 本作の開発を始める前はあまりサッカーをしていなかったのですが、本作の開発を始めてからは「研究」という意味もあって、もっとコンスタントにプレイしようと思いました。しかし、サッカーを再開して2週間後、膝を骨折してしまい、それから2年間はサッカーをプレイできなかったんです。本作のサッカー描写が私の理想の形になっているのは、実際にプレイできなかったからこそかもしれません。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
Julián プレイヤーたちからの反響は圧倒されるものでした。私たちがゲームに導入した多くのアイデアと人々がつながるのを見るのは素晴らしいことだと感じています。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Julián ゲーム内でプレイする「サッカー99」というゲームに、シーンセレクトメニューとフリープレイモードを追加する予定です。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?
Julián ぜひ日本語にローカライズしたいとは思いますが、今はまだその予定はありませんし、もしローカライズすることがあれば自分たちの手で行いたいと思っています。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Julián はい、プレイヤーの皆さんはYouTubeやTwitchのような動画プラットフォームで自由にゲームを配信し、収益化することができます。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Julián 本作を気に入っていただけると嬉しいです!
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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