
京都・みやこめっせにて、「BitSummit the 13th(以下、BitSummit)」が2025年7月18日から20日にかけて開催されました。毎年恒例インディーゲームの祭典には、今回も多くのゲームが並びました。
本稿では、そんなBitSummitに出展したゲームをご紹介!こちらでは、一風変わった“縦に伸びる街づくりシミュレーション”『STARIO:バベルの塔』をご紹介します。
雰囲気ヨシッ!安定度ヨシッ!高く高く“塔の街”を紡いでいこう
『STARIO:バベルの塔』は縦に伸びる塔で街づくりをするシミュレーション。地下世界に住んでいる住人たちが遥か上層を目指し、高く高くそびえる塔と、それに付随する街を建築していくタイトルです。塔を起点に、その外壁に取り付ける形で住居や畑などを追加していく一風変わった“街づくり”が体験できるタイトルですね。

今回の試遊では砂漠のど真ん中から建築がスタート。地表から高みを目指すその冒頭が味わえました。基本的なサイクルとしては「全てのベースとなる塔を拡張し、上を目指す」「その層の住環境を整えて物資と人材リソースを得る」の繰り返しとなります。イメージとしては、(建築の仕方にもよりますが)無秩序に外壁に新たな建築が追加・拡張されていくビルといったところでしょうか。

塔(外壁)では住居や食料、水資源といったものを生産する施設から、各層をまたぐ輸送パイプラインなども建設できます。塔に建物をくっつけるのには「安定性」という要素も関わるため、あまり「横に伸ばす」ことは出来ず、必然的に上を目指すことになるわけですね。ちなみに解体する時には物資が戻ってくるため、今のところ“街づくり”でのやり直しは行いやすそうな印象を受けました。


塔ならではの要素としては、各層を行き来して物資を運ぶ配達人「ポーター」が存在している所。塔の中心は階段となっており、層をまたいだ物資の受け渡しにはこれらを行き来してくれる存在が必要になってきます。そのため補助施設としてパイプラインが登場するのですが、試遊ではこのパイプラインを作ったあたりで終了せざるを得ませんでした。

そして“バベルの塔”らしく、高さごとの天災というのも用意されています。たとえば下層では砂塵嵐だったり、少し上がると濃霧だったりが物資を消耗させていくとのこと。

さて、本作は筆者にとってなりツボの作品でした。その理由としてはなにしろ雰囲気が良い! 街づくりシミュレーションは自分の感性に合う世界であることが重要ですが(高層に移れば雰囲気も変わるでしょうが)奇妙で寂しく、かつどこか心に染みる砂漠の世界で黙々と塔づくりに勤しむのが個人的にかなり良かった! オマージュしているのではという話ではありませんが、似た雰囲気で『風ノ旅ビト』などを思い出しましたね。
また、無秩序に広がる建築が好きという方にも刺さるはず。これもツボでした! ファンタジー的な世界なのでSFなどでよく見る「無許可建築の暴力的な魅力!」みたいなものじゃないのですが、それに近い良さは確実にあります。限界はありますが指さし確認で「安定度、ヨシッ!」と言いたくなるような、突飛な建築も可能でしょう!
現状では街づくりシムとして欲しい要素はそろっていますし、パイプラインなどもビジュアル的に良い味を出しています。ここからどのような奇天烈で心躍る建築物が用意されるのだろうかと、期待が膨らみますね。

ある程度のベーシックな要素は押さえつつ、世界観やビジュアルがかなり良く没頭できる街づくりシミュレーションとなっているのが『STARIO:バベルの塔』。気になる点は「どの程度の高さまで遊べるのか」「建築にあたっての多様性はどれだけあるのか」などですが、それは開発の進捗を見守ることになるでしょう。 少なくとも“奇妙な世界での街づくり”が好きな人間は、要チェックです。
『STARIO:バベルの塔』はPC(Steam)向けに2025第3四半期リリース予定。現在デモ版が配信中です。













