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Steam Deckが究極の携帯機に進化した日。「GeForce NOW」で実現したクラウドゲーミングでゲーマーの常識が覆る

「GeForce NOW」×「Steam Deck」で『Dune: Awakening』をプレイ!

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Steam Deckが究極の携帯機に進化した日。「GeForce NOW」で実現したクラウドゲーミングでゲーマーの常識が覆る
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NVIDIAが手がけるクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」がついに「Steam Deck」向けのネイティブアプリになりました。「GeForce NOW」とは、クラウドからゲームをストリーミングしながら遊ぶことができるゲーミングサービスです。要するに、どこにいても通信環境さえ整っていれば、快適にゲームが遊べるサービスということですね。

「GeForce NOW」を「Steam Deck」で遊ぶメリットは多岐にわたります。まず、大前提として“どこでもゲームを遊べること”を目的とする両者の方向性がかみ合っており、相乗効果で良い事尽くめなのです。

具体的なメリットは、マシンスペックに依存しない圧倒的なビジュアルをはじめ、バッテリー持続時間の増加、さらには「Steam Deck」のデータ容量を圧迫しないことなどが挙げられます。

これらが実現できる理由は「GeForce NOW」がクラウドサービス上でゲームを処理していて、そこからデータをストリーミングしているため。「Steam Deck」の内部で全てを動作させているわけではないので、ハイクオリティなビジュアルの実現やバッテリーの消耗が抑えられるわけですね。超低遅延も実現していたりと、マジで凄い。

さらには「Steam Deck」をテレビにつなぐことで、最大4K・60fpsでストリーミングすることも可能で、NVIDIAが手掛けるとあって超解像度にフレーム生成、レイ再構成を行ってくれる「DLSS 3.5」やHDR10、Reflexにも対応しています。

「GeForce NOW」には3つのプランが存在し、「Free」(無料)、「Performance」(8,950円 / 6 か月)、「Ultimate」(17,900円 / 6か月)を自分の目的に合わせて選択することができます。

※1ヵ月プラン、Day Passも選択可能

当然ですが「GeForce NOW」は、「Steam Deck」以外でも使えるので“「Steam Deck」専用じゃない”のもかなり嬉しい。

とはいっても、クラウド環境ってネット依存じゃん? 超低遅延って言っているけど、言うだけならタダだよね……そういう人もいるかと思います。実は、筆者もそう思っていたひとりでした。しかし結論から言うとこの考えはまさに覆されます!

というわけで、今回は最高の環境で遊べる「Ultimate」を利用して、「GeForce NOW」の導入からゲームプレイの感触まで解説していきます。「GeForce NOW」×「Steam Deck」の世界を紐解いていきましょう!

「GeForce NOW」公式サイト

クラウドゲーミングはここまで来た!ゲーマーの新たな選択肢たり得る「GeForce NOW」

公式の解説動画

「GeForce NOW」をSteam Deckに導入するのは簡単。Steam Deckのデスクトップモードから「GeForce NOW」をインストールするだけです。順序は以下の通り。

①インストーラーをダウンロード

Steam Deckの電源ボタンからデスクトップモードを起動。ブラウザから「geforcenow.com」にアクセス、ダウンロードページからSteam Deck用のインストーラーをダウンロード。

②「GeForce NOW」をインストール

ダウンロードしたセットアップファイル「GeForceNOWSetup.bin」をダブルクリック(R2ボタンを2回)、実行するかどうかの確認が出るので「Execute」をクリックするとインストールが開始。完了するとデスクトップとSteamアプリにショートカットが作成される。

「GeForce NOW」を起動

ゲームモードに戻り、「非Steam」の項目から(あるいはデスクトップモードから直接)起動。

④コントロール設定を確認

トラックパッドをマウスのように使用するなら、「GeForce NOW」のコントロール設定から設定を「Gamepad with Mouse Trackpad」に!

上記の工程で、簡単に「GeForce NOW」のインストールは完了します。

「GeForce NOW」はサブスクリプションサービスなので、「Free」「Performance」「Ultimate」から好みのものを選びましょう(各々の違いについては記事末尾にて説明しています)。

Steamとの連携も簡単で、手元にスマホとSteamアプリがあれば、表示されるQRコードを使いながらすぐに連携することができます。要するに「GeForce NOW」でSteamにログインするだけなのです! Steamだけでなく、Epic Games Store、Ubisoftなどにも対応しており、自分が保有していて「GeForce NOW」がサポートしているゲームならすぐにプレイ出来るようになりますよ。

今回体験する環境は編集部が働くオフィス。オフィスビルのワンフロアで、多くの人が回線を利用しているということで、ちょっと不安です。

ゲーム起動の準備が完了したら、早速ゲームをプレイ。今回はコアなファンも多いオープンワールドサバイバル&クラフトゲーム『Dune: Awakening』で「GeForce NOW」を体験していきます。

『Dune: Awakening』はすでに筆者のSteamライブラリに存在しているため、GeForce NOWライブラリから起動ボタンを押すことですぐにプレイすることができました。

試しに『Dune: Awakening』以外のタイトルでも起動を試したところ、爆速で起動が完了します。『Dune: Awakening』をはじめとした筆者の保有タイトルを、「間違えて事前にインストールしていたっけ!?」と疑ってしまったくらいです。

「GeForce NOW」公式サイト

ローカルプレイと勘違いしてしまうほどの“超低遅延”

今回、筆者が使用したのは「GeForce NOW」の「Ultimate」。GeForce RTX 4080に16 vCPUsといった環境が、クラウド上で起動しているわけで……いつでもどこでもGeForce RTX 4080で遊べるの、凄すぎません!?

レイトレーシングをオンにしてグラフィック設定を「Ultra」にしてみます。改めてにはなりますが、「GeForce NOW」はクラウドサービス上でゲームを起動している状態。つまりGeForce RTX 4080に実装されているDLSSフレーム生成機能も使えるわけです。

そしてDLSSフレーム生成機能などのグラフィック性能をフルに活かした結果、グラフィック設定を「Ultra」しても、カクツキなどもなくまったくの問題なし。直接ゲームを起動しているわけではないので、排気音などの問題もかなり抑えられています。

そしてNVIDIA Reflexで実現した「超低遅延」についても、遅延が体感できないほどのレベルに達していました。1フレームの世界に踏み込む競技性の高いゲームではもしかすると遅延が感じ取れるのかもしれませんが、少なくとも『Dune: Awakening』のアクションでは体感することすら出来ませんでした。

念押しのためにもう一度書きますが、筆者が試した通信環境は編集部が入っている「オフィスビルの中にある無線」です。複数人が同時にネットを使う昼間時ですので「決定的に遅くもないし、決定的に早くもない」わけですね。これは一種の基準になるかと考えます。

証拠写真。別の部屋では編集部が仕事中です。

5GHz帯でなければ「GeForce NOW」側から警告が来ますが、ネットに関して気を付けるべきなのはそれくらいでしょう。まずは無料となる「Free」で動作確認してみるのもよいと思います。

バッテリーの持ちに関しても、「クラウド上での処理」と「デバイス内部での処理」という大きな違いが存在しているため、必然的に「GeForce NOW」はバッテリー持続時間も長くなります。公式によると、バッテリー寿命も最大50%延長するそうです。

『Dune: Awakening』では近接および銃撃戦やクラフト、作品を象徴する「サンドワーム」をあえて刺激してみたりと様々なことを行ったのですが、クラウドゲーミング特有の遅延は感じられませんでした。

個人的な考えですが、「クラウドゲーミングへの認識を変えていく時期」がついに到来するとすら感じられました!「GeForce NOW」の「Ultimate」ではテレビにつなぐことで4K画質・60FPSすら実現できますし、使い道はかなり多岐にわたるでしょう。

そもそもの理念が近い「GeForce NOW」と「Steam Deck」、相性良すぎ!

「GeForce NOW」は、ハンドベルトのゲーミングPCであるSteam Deckに、これでもかというほどにマッチしたサービスです。Steam Deckの課題である(正直に言って、Steam Deck以外でも頻出する課題ですが)、スペック面での限界、ストレージの圧迫、そしてバッテリー持続時間に紐づくプレイ可能時間などを拡張することができるのです。

そしてそのための懸念点となる、クラウドサービスならではの遅延などは本当に心配しなくてもよいレベル。気になる方はまずは無料のFreeを触って、時代の進化を感じてほしいところです。

おそらく、長くゲーマーをやっている人間ほど、通信技術の発達をそばで見てきたがゆえに、知らぬ間に猜疑心を抱いているものでしょう。有線であるか無線であるか、こういうことは一昔前のゲーマーなら常に直面する問題でしたからね。

「GeForce NOW」も“超低遅延”と名乗る以上、遅延がないとは言っていません。しかし筆者は、今回の体験をもって“クラウドゲーミングサービスが実用に値する時代”が到来したと考えるようになりました。むしろライブサービス系のゲームなどでは、長時間のアップデートなどが省略出来てしまいます!

さらに言うなら「どこでもゲームを遊べる」ことをテーマに開発されたSteam Deckとの相性は抜群です。ハンドベルトゲーミングPCをさらに後押ししてくれる「GeForce NOW」。今まで「クラウドゲーミングサービスなんて」と思っていた方も、ぜひこの新しい世界に触れてみてください。

「GeForce NOW」公式サイト

「GeForce NOW」プラン一覧


「Free」
・価格:無料
・ベーシックリグ、4 vCPU
・広告あり
・1セッションの最長時間:1時間
・ストリーミング解像度:最大1080p
・ストリーミング フレームレート:最大60FPS


「Performance」
・価格:8,950円 / 6か月
・GeForce RTX | 8 vCPUs
・広告なし
・1セッションの最長時間:6時間
・ストリーミング解像度:最大1440p
・ストリーミング フレームレート:最大60FPS


「Ultimate」
・価格:17,900円 / 6か月
・GeForce RTX 4080 | 16 vCPUs
・広告なし
・1セッションの最長時間:8時間
・ストリーミング解像度:最大4K
・ストリーミング フレームレート:最大240FPS

《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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