怪しい書面にサインしたら無人島に流されました系サバイバル『Project Cobalt』水中採掘やショップの存在は面白いが、多くの点で不安定さが目立つ【クラフトサバイバル名鑑】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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怪しい書面にサインしたら無人島に流されました系サバイバル『Project Cobalt』水中採掘やショップの存在は面白いが、多くの点で不安定さが目立つ【クラフトサバイバル名鑑】

【クラフトサバイバル名鑑】では、同ジャンルのゲームが好きな筆者による定番ゲームの魅力を紹介しています。

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怪しい書面にサインしたら無人島に流されました系サバイバル『Project Cobalt』水中採掘やショップの存在は面白いが、多くの点で不安定さが目立つ【クラフトサバイバル名鑑】
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今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。

Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、2025年8月18日にSteam早期アクセスをスタートした孤島サバイバル『Project Cobalt』です。

謎多き島から脱出のためにサバイバル!

『Project Cobalt』は、インディーゲームスタジオのOxygenStudioが手がける作品。同社はこれまでホラーゲームの『Don't Leave』、経営シミュレーションの『Sweet Toys Simulator』、採掘アドベンチャー『Submeris』など、多彩なジャンルのゲームを発売しています。

本作の舞台となるのは、さまざまな動物が生息している過酷な環境の無人島。プレイヤーは謎の人物達によって実験のために島に送り込まれた生存者となり、島から脱出するための道を探しながらサバイバルしていきます。生き残るためには狩りや採掘、拠点建設などの作業は欠かせません。

島の中には多くのコンテナや木箱、ドラム缶などが放置されているほか、以前の事件対象と思われる遺体も多く残されています。ゲームの特徴としてはアイテムを売買することができるショップの存在で、お金を稼いでいくことが本作の大きな目的のひとつにもなっています。

早期アクセスはおよそ半年から1年間を予定していて、基本的なサバイバルクラフトのコア部分を体験可能(記事掲載時点)。製品版に向けてはコンテンツの拡充やより洗練されたゲームプレイ、ストーリー要素の導入などを計画していて、プレイヤーからのフィードバックも積極的に反映させていくとしています。

リリースからアップデートに関しては積極的で、バランス調整やUIの改善、新機能導入なども行われています。

怪しげな書面にサインしたら無人島

本作の物語は、主人公が防護服を着た怪しげな連中の前に座らされているシーンから始まります。テーブルの上には銃や医療キットなどもありますが持つことはできず、目の前にある書面へのサインを求められます。どうやらこの書面は、とあるプロジェクトのテストへ参加するための契約書のようです。

書面には「元の世界との連絡は取れなくなる」「外部からの救出は保証されない」など、どうみても絶望的な文章がズラリと並んでいます。ここでマウスを操作して書面にサインをしたのですが、いきなりガスが部屋に充満して主人公は気絶。ああ、だから彼らは防護服を着ていたのか……。

主人公が目を覚ますと、そこはプロジェクトの舞台となる島でした。島の内部には木々が広がっていて、そこら中に元テスト参加者と思われる骸骨があり、彼らの遺した日記なども閲覧できます。ゲーム内では、島に落ちている木の棒を拾ったり、武器を作って野生生物を倒したりするチュートリアルクエストも用意されています。

『Project Cobalt』の基本的なサバイバル項目は飢え・渇き・温度・疲労(睡眠)で、ゲージ管理を怠れば体力は容赦なく減っていきます。幸い島内にはブルーベリーが生えていたり、ヤシからココナッツを採取できますし、野生生物を倒せば肉も入手可能です。疲労に関しては、早めに寝袋をクラフトすることが重要です。

採取やクラフトに関しては比較的オーソドックスなクラフトサバイバルスタイル。建築は先にブループリントを設置して材料を加えていくシステムです。開始時点で近くの遺体から少し良い斧を入手可能で、建築コストはかなり低いので、まずは最低限の拠点建築をはじめるのもおすすめです。

ショップを利用して快適生活!

島の中にある「ショップ」では、アイテムの売買や修理などを行えます。購入できるものはほとんどの素材や各種ツール、武器まで取り揃えられていて、序盤から終盤まで常に頼りになる施設です。

余った素材や鉱石を掘った際に出てくる大きな塊を売れば、お金を稼ぐのも比較的簡単です。オブジェクトのリスポーンが早い本作では、ある程度ツールを揃えて鉱石を掘ったり、島にあるドラム缶などを破壊したり、海にあるコンテナを開ければ安定して稼ぐことも難しくありません。

たくさん売ろう。

本作は(アップデートで少し改善されましたが)ツールの消耗がかなり早いため、採掘などの作業は修理を念頭に入れておく必要があります。そこで稼ぎ方が分かれば、最低限必要な素材だけ自力で確保して、ショップで不要な素材を購入してそのまま修理、といったこともできます。もちろんすべて自力で稼ぐほうが安上がりですけどね。

なお、本作の特徴として貴重な鉱石は島ではなく海中に存在し、より良い素材を手に入れるためには深く潜る必要があります。そのため、初期は少しずつ素材を集めてダイビング用のタンクやシュノーケルなどをクラフトする、もしくは購入することが第一目標となります。良い鉱石の塊が売れれば良い稼ぎにもなりますよ。

施設やツールが揃えば生産設備も整い、野菜などの栽培も可能になります。作中では雨収集設備を作れば“雨が降らなくても水が溜まっていく”仕様なので、食事に関してのサバイバル要素はかなり簡単な印象です。

変化していく島を生き延びろ

プロジェクトの舞台となる島には多くの生物が生息しています。ゲーム内では「日数が進むと新しい生物が増えていく」というシステムを採用していて、最初は海岸にいるカニだけ、数日経てば鹿、また数日経てばサソリ、クマ……と、より凶暴な生き物たちが島の中を行動するようになっていきます。

ちなみに野生生物からのドロップ品はほぼ共通していて、最初のカニを倒しても中盤のクマを倒しても「肉」「羽根」「皮」など同じ素材を入手できます。島自体が狭いため、どの敵を倒しても同じアイテムを入手できるのは嬉しいのですが、最初カニから羽根が出たときは色々驚きました。

プレイヤーの武器は木槍や弓から銃まで多彩ですが、基本的には少し強い槍を装備すれば攻撃距離の観点から簡単に負けることはありません。現時点のビルドではお世辞にもAIの頭が良いとはいえず、建物や岩を利用すれば簡単に倒せてしまうので、弓や銃を使う必要もありません。はっきりと野生生物は素材を稼ぐための存在といって問題ないですね。

柵が安全すぎる。

ある日、家がボロボロに。

まだ早期アクセス開始直後の『Project Cobalt』ですが、リリースから数日はSteamユーザーレビューで不評を受けていました。その理由としてはインベントリシステムが不便すぎること、不具合が多すぎること、海中にある鉱石を採掘するシステムがわかりにくいことなどがフォーラムなどに寄せられていました。

そういった不満の多くは幾度のアップデートで改善されつつあり、筆者としても初期とは結構異なる印象を受けてはいます。ただし、現時点でも気になる点は多いですし、なによりも解消されていない不具合や仕様も多く、プレイをしていく上でやや薦めづらいことは否めません。

最も印象的だったのは拠点の崩壊です。本作はプリセット建築だけでなく、自分で健在を組み合わせて建物を作れます。筆者も喜んで家を作り、2階建ての拠点で安全にベッドで眠れる生活は島での辛さを忘れさせてくれるものでした(部屋の角に置いた怪談につながる壁が何故か置けないので風通しのいい家でしたが……)。

しかし、ある日ゲームを再開したところ、なぜか外壁の一部がなくなっているのです。そういった劣化の概念があるゲームだったのか、と思いながら新しく壁を置こうとしたのですが、どうやらそこには“壁”がまだあるらしく、通り抜けられるけど配置ができないという謎の空間になっていました。

頑張って作ろう

ここで「なるほど!読み込みができてないだけなんだな!」と思い、一旦ゲームを落として再び始めてみたのですが……結果として壁や床がさらになくなっていました。ベッドも半分浮いていますし。畑の作物もゲームに入った時点で爆発でもしたのかというくらい散らばっていましたし、不思議なことばかりですね。

ドアがない!
半壊してる!
この家はもうだめかも知れない。

もちろん早期アクセスのゲームですし、開発のアップデートも積極的なので、今後こちらの現象も改善されることを期待しています。しかし、せっかく作った家が不思議な空間になっていくのはつらすぎる……!

俺のベッドが!!!
畑も大暴れの跡が。
転がっていく。母なる海へ。

『Project Cobalt』はオーソドックスなスタイルのクラフトサバイバルなだけでなく、海中での採掘やショップなどの要素を加えたゲームプレイが特徴です。サバイバル部分やクラフトなどもわかりやすく、操作性を含めてゲーム自体は遊びやすいと思います。

ただし早期アクセスなのもあり、前述したような不具合や生物の挙動など、まだまだ不安定な部分も多めです。一応筆者の環境ではゲームがフリーズするような深刻な現象などは体験しておらず、多少家が穴だらけになるといった現象を我慢できればプレイそのものは問題なく遊べます(心は痛みますが)。

システムとしてのゲームの土台はあり、アップデートも積極的なのは評価したい部分。今後の展開を注視しながら、さらなるゲーム性の拡充や安定性の向上を待っていたい作品です。


ライター:Mr.Katoh,編集:TAKAJO

ライター/酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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