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ネオン煌めくトウキョウを駆けろ!国産サイバーパンクACT『Tokyo Underground Killer』先行プレイレポ

眠らない街、トウキョウ……。

連載・特集 プレイレポート
ネオン煌めくトウキョウを駆けろ!国産サイバーパンクACT『Tokyo Underground Killer』先行プレイレポ
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本日9月5日にリリースした、『Tokyo Underground Killer』を先んじて遊ばせていただきました。本作は、一人称のサイバーパンクアクションです。刀と銃を用いて、トウキョウの裏社会を暗躍し、殺し屋として任務を遂行していきましょう。

スピーディーかつ戦略的なアクションは面白く、新宿を練り歩く生活シムとしてもよくできた作品でした。

しかも本作は、大阪を拠点とするスタジオが作った国産タイトル!Phoenix Game Productionsが開発を担当、パブリッシングを3DM GamesとGone Shootinが手掛けています。

無料案内所やアイドルショップといった妙に解像度が高い日本観と、“あえて”低くしている描写がミックスした、異様な世界観のゲームに仕上がっていました。

コバヤシ、任務の時間だ―新宿最恐の殺し屋となり、ターゲットを狩れ

ゲームが始まると、コマの線が太いアメコミ調のスタイルで、オープニングが流れます。コテコテながら、かなりクールですね!

近未来のトウキョウでは、極楽組と翼組というヤクザが抗争を繰り広げていました。彼らから依頼を受けるのは、主人公である殺し屋コバヤシです。コバヤシは血液で駆動する刀と、血を媒体とする特殊能力を有しており《新宿の吸血鬼》として恐れられています。

チュートリアルを終えたら、早速ターゲットであるシノハラを殺りにいきます。

本作は、刀を用いた近接攻撃が主体の一人称アクションプラットフォーマーです。操作はマウスの左クリックで前方を斬り、右クリックでガード、Ctrlキーで回避と、オーソドックスなキーアサインになっています。刀だけでなく、道中に落ちている銃を拾うことで、銃撃戦も行えます。

注目すべきは、QキーとEキーで使用できるブラッドスキル。倒した敵が落とすリソースを手に入れることでゲージが溜まり、MAXになると使用できる大技です。周囲にEMPを発して敵をスタンさせたり、前方の敵を殴って吹っ飛ばしたりと、さまざまなスキルが用意されています。

また、ブラッドスキル使用後に現れるカーソルが、中央下部の◇マークに重なっているときに再使用すると、一度だけゲージがMAXまで回復。積極的に狙っていきましょう。

世界観やアクション面が『ゴーストランナー』に似ていると思うかもしれませんが、あちらは敵も自分も一撃死なのに対して、本作はHPやブラッドゲージをやりくりしていくデザインです。

現れる敵にはいくつか種類があり、ただ闇雲に突っ込んでくるザコから、鎧を身にまとう者、遠距離から銃撃してくる者など、何パターンか用意されています。鎧持ちにはショットガンをお見舞いしたり、飛んでくる銃弾は斬撃で跳ね返したりしてやりましょう。

ステージの途中には弁当屋というポイントがあり、ここで体力回復とセーブ、ブラッドスキルの付け替え、そしてアビリティツリーの解放が行えます。体力回復を選ぶとコバヤシが急いで弁当を食べるので、ここは必見です(ウィンナーと卵しか好きではないようですが)。

この弁当屋、どこにでも出店しており、ときにはトイレのなかに店を構えていたりします。もしや、これは便所飯ってこと!?

そしてステージの最後にはボスが待ち構えています。ボスそれぞれに固有のギミックがあるので、それらを理解しながら戦っていく必要があります。ブラッドスキルを惜しみなく使うのも忘れずに。

倒した後はコミックによるカットシーンが流れ、コバヤシが捨て台詞を吐くボスを真っ二つにします。く~、カッコいい~。

リザルトが表示され、難易度やクリアタイム、キル数などがスコアに換算。これは、より高いランクを目指して再挑戦したくなりますね。

オフの日はゲーセンや賭場に顔を出そう―吸血鬼が嗜む新宿のナイトライフ

ミッションを終えると、束の間の休息の時間が訪れます。本作は、ステージ間のインタールードもかなりしっかりと作りこまれています。

まずはコバヤシの自宅であるアパートの一室から。黒いゴミ袋が散乱しており、彼のうらぶれた生活がうかがえます。ベッド付近に大量の血液アンプルが転がっている一方で、沖縄移住のパンフレットも落ちていました。先の見えない生活のなか、彼はいつの日か別天地へ引っ越すことを夢見ているようです。それは叶うのでしょうか……?

それはさておき、アパートにもさまざまなインタラクションがあります。コレクションをかざったり、ベランダで煙草を吹かしたり、意味もなくシンクに水を溜めたり、刀のデザインを変えたり、スナフビデオを観たり……。

とはいえ、あんまり外に出ないのもくさくさしてくるので、夜の新宿に繰り出しましょう。新宿ではさまざまな店舗が営業しています。

懐に余裕があるなら、TK69のアイドルショップで推しの曲やペンライトを、裏ビデオ屋でヤバいVHSを買ったりしましょう。自宅のコレクションが潤っていきます。

もしお財布が寂しいようなら、焼き鳥屋を名乗っている賭場で丁半博打に賭けたり、パチンコ屋「大納言」でアイドルの台にかじりついたりするのもありです。ゲームセンターのVRミッションをクリアすると、報酬も得られます。

筆者が好きなのは、クラブの用心棒のミニゲームです。出金にしたはずの客が「アカネチャアアアアアアン!!」と叫びながら来店してくるので、タイミングよく殴り飛ばすだけの簡単なお仕事です。常連をぶん殴らないように注意しましょう!

本作は次のミッションに繰り出すべく地下鉄に乗るのですが、そこでは駅員が賄賂を要求してきます(はぐれ者は公共交通機関に乗るのも大変なんですね)。

なので、散在しすぎたら小遣い稼ぎを行う必要が出てきます。殺し屋だって計画的に生きていかなくちゃならないんです……。

インタラクションが豊富な都会を作り込んだという意味では『龍が如く』シリーズを彷彿とさせますが、独特なデザインのキャラクターが書き割りで突っ立っているところは、『パラダイスキラー』の雰囲気も感じさせます。

アイドルショップのリアルさは、まさしく現実の東京を知っている日本人開発者による仕事。ところどころでわざと「ブレードランナー」的なエセジャパン感も醸しており、そのバランスがなんともたまりません。

どこまでもギラついたビジュアルは目に優しくないですし、ステージ構成は似通っているので多少飽きも感じますが、よくできた一人称アクションプラットフォーマーと、新宿でのナイトライフは一見の価値があります。

タイトル:『Tokyo Underground Killer』

対応機種:PC(Steam)

記事におけるプレイ機種:Steam

発売日:2025年9月5日

著者プレイ時間:4時間

サブスク配信有無:無し

価格:1,480円
※製品情報は記事執筆時点のもの

スタイリッシュなアクションと、ギラギラした新宿のナイトライフを楽しむスパ!


ライター:各務都心,編集:八羽汰わちは

ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/多趣味オタク 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Spark編集部員、デスク担当。特技はヒトカラ12時間。

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