2人プレイ専用“レゴ”パズルゲーム『LEGO Voyagers』―謎の長方形2匹で行く美しいレゴ世界の旅【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

2人プレイ専用“レゴ”パズルゲーム『LEGO Voyagers』―謎の長方形2匹で行く美しいレゴ世界の旅【プレイレポ】

美しいアート。かわいい主人公。なんとも言えないパズル。

連載・特集 プレイレポート
2人プレイ専用“レゴ”パズルゲーム『LEGO Voyagers』―謎の長方形2匹で行く美しいレゴ世界の旅【プレイレポ】
  • 2人プレイ専用“レゴ”パズルゲーム『LEGO Voyagers』―謎の長方形2匹で行く美しいレゴ世界の旅【プレイレポ】
  • 2人プレイ専用“レゴ”パズルゲーム『LEGO Voyagers』―謎の長方形2匹で行く美しいレゴ世界の旅【プレイレポ】
  • 2人プレイ専用“レゴ”パズルゲーム『LEGO Voyagers』―謎の長方形2匹で行く美しいレゴ世界の旅【プレイレポ】
  • 2人プレイ専用“レゴ”パズルゲーム『LEGO Voyagers』―謎の長方形2匹で行く美しいレゴ世界の旅【プレイレポ】
  • 2人プレイ専用“レゴ”パズルゲーム『LEGO Voyagers』―謎の長方形2匹で行く美しいレゴ世界の旅【プレイレポ】
  • 2人プレイ専用“レゴ”パズルゲーム『LEGO Voyagers』―謎の長方形2匹で行く美しいレゴ世界の旅【プレイレポ】
  • 2人プレイ専用“レゴ”パズルゲーム『LEGO Voyagers』―謎の長方形2匹で行く美しいレゴ世界の旅【プレイレポ】
  • 2人プレイ専用“レゴ”パズルゲーム『LEGO Voyagers』―謎の長方形2匹で行く美しいレゴ世界の旅【プレイレポ】

『レゴ ビルダーズ・ジャーニー』開発陣がおくるあらたな二人プレイ専用パズルゲーム『LEGO Voyagers』が9月15日に配信開始しました。前作からレゴのリアルな質感を描くビジュアルが特徴的でしたが、本作はより広いフィールドでアドベンチャーゲーム的に楽しめるものになっています。

本記事では、そんな『LEGO Voyagers』のプレイレポをお届けします。なお、プレイは発売前のビルドとなるので製品版と一部内容がことなる可能性があります。

レゴをテーマにしたパズルアドベンチャーゲーム

『LEGO Voyagers』の主人公は、ブロック型で一つ目の小さな生き物。赤色の子と青色の子をそれぞれプレイヤーが操作することになります。Xボタンを押すと歌いだします。かわいいね。

この子たちの特徴は、実際のレゴと同様に体の底面に穴が空いていること。レゴといえば上面の丸い“凸”の部分と底面の“凹”の部分を組み合わせて形を作っていくことが特徴ですが、主人公たちも、底面の凹をオブジェクトの凸にくっつけてさまざまなことができます。

たとえば、ゲームの序盤からできることとして、「ブロックの移動」があります。ステージには時折凸部を持ったブロックが落ちているのですが、それに凹部をくっつけて移動させることで足場を作り出すことができます。

凸部のあるつっかえを外して柱を倒したり、先端が凸型のレバーに取り付いて傾けることでギミックを動かしたり、基本はこの“凸にくっつく”というアクションがほぼすべてのインタラクションを担っています。ちなみに、主人公たちの頭にも凸があるので、お互いのプレイヤーの頭にくっつくことができます。

美しくも少しシュールな『LEGO Voyagers』の世界

本作の最大の魅力は、やはりすべてが細かなレゴで構成されたアートスタイルでしょう。レゴ特有の光沢のあるプラスチックな質感が、周囲の景色を美しく反射しており、ちょっとした森であっても他のゲームにはない独特な印象を描き出しています。

大自然の中に、ポストアポカリプス的な「残存する機械類」が溶け込んでいる世界観、そしてそれを美しく照らすライティング。そして、そこを突き進んでいく赤と青の謎の長方形。

ゲームの冒頭、主人公たちが暮らす島の向こう岸でスペースシャトルが打ち上がるシーンがあります。しかし、そのスペースシャトルは空中で爆発。シャトルの残骸があちこちに飛び散っていきます。

少しゲームを進めると、そのスペースシャトルに搭載されていたAIと思われる機械が登場します。この機械はゲームのいろんな場面で登場し、時に協力したり、コミュニケーションをしたりすることになります。

ちなみに、Xボタンで歌うことができる主人公ですが、歌うとこの機械も復唱するように歌ってくれます。みんなAIが歌うの好きだものね。

主人公たちと、この機械との物語は一体どこへ向かうのでしょうか。

二人協力パズルゲームとしての感触は……

本作はレゴの持つ「凸と凹」の特徴を活かしたパズルゲームですが、正直に言うと二人協力パズルゲームとしてすごく楽しいかと言われるとかなり怪しいように思います。

たとえば、上述した「ブロックの移動」ですが、本当にただ先に進むためにいくつかのブロックを組み合わせて足場を作るだけで、「パズル」と呼べるような工夫を要求される場面はありません。限られたパーツを適切に組み合わせなければ通れないといったこともなく、どちらかといえば「作業」といった印象。にも関わらず、この作業を要求する場面はかなり頻繁に出てきます。

さらにいえば、この足場の組み立ては二人で協力する必要がありません。パーツを拾ってきて足場に移動してくっつけるということをするだけなので、むしろ二人でやるとプレイヤーの当たり判定が邪魔なぐらいであり、二人プレイ専用でこれをやらせる必要性に乏しいのです。

レバーによるギミック操作でのパズルについては、二人プレイが必須の場面が多く出てきます。一方にレバーを操作させて、もう一方がプラットフォーマーをするといった場面や、ボートの左右についたレバーを二人で操作して上手く移動しながら進む場面など、「レゴならでは」といったギミックではないものの、協力プレイとして相応に楽しむことができます。

また、特別変な解き方をしているわけではないにも関わらず、進行のために必要なブロックが不自然に消滅したりと、思いついた解法が上手く機能しない場面に遭遇することもありました。もしかしたらバグだったのかもしれませんが、いずれにせよ動作には若干の不安が残ります。


今回遊んだのは最初の数時間なので、今後もっと歯ごたえのあるパズルや協力プレイならではの遊びが楽しめる場面が増えてくるかもしれませんが、少なくとも最初の数時間はパズルゲームとして冗長な部分が多いことを覚悟したほうが良いかもしれません。

とはいえ、アートの美しさは序盤から最高潮であり、場面転換も多く、飽きさせないものになっていました。チルな気持ちで友達二人とゆったり遊ぶのがおすすめかも。


ライター:お茶缶,編集:みお

ライター/ミンナニ ナイショダヨ お茶缶

任天堂タイトル中心に、けど色々手を出すゲーム好きな人。ベストゲームは『ゼルダの伝説 時のオカリナ』。

+ 続きを読む

編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top