アクワイアよりPC(Steam)/PS5/ニンテンドースイッチ向けに2025年9月18日(PC版は2025年9月19日)に発売される『剣と魔法と学園モノ。3 Remaster』(PS5/ニンテンドースイッチ向けパッケージ版ソフト『剣と魔法と学園モノ。1 2 3 Remaster Collection』にも同梱)。
今回Game*Sparkでは本作を発売前にプレイする機会がありましたので、本作のプレイレポートをお届けします。
なお今回のプレイレポートに使用したのはPC(Steam)版であり、アクワイアよりゲームキーの提供を受けています。
『剣と魔法と学園モノ。3 Remaster』とは

『剣と魔法と学園モノ。3』はPSP・PS3向けに2010年に登場した、3DダンジョンRPG『剣と魔法と学園モノ。』(『ととモノ。』)シリーズ3作目です。
今回新たに登場する『剣と魔法と学園モノ。3 Remaster』は一部にボイスが搭載されたPS3版がベースとなっています。



本作は「学園モノ。」とタイトルに付く通り、プレイヤーキャラクターたちは学園に所属する生徒となり、生徒たちでパーティを組んで危険なダンジョンへと足を踏み入れていくゲームです。
シリーズ3作目という事もあり、伝統文化を重んじる「ドラッケン学園」、革新を是とする「プリシアナ学院」、独自の文化が根付く「タカチホ義塾」の3つの学園からいずれか1つを選び、プレイヤーは選んだ学園への「転入生」という扱いでゲームは開始します。
ゲームスタート時に選んだ学園に応じてそれぞれ個別のストーリーが本作には用意されており、強くてニューゲームする周回要素にも対応しているため、本作の総合ボリュームはかなりのものです。

各学園に入学して、最初に行うのが「キャラクターメイキング」です。名前・種別・性別を入力し、種族に応じた容姿・髪型・髪の色・声をそれぞれカスタマイズできます。
容姿は各種別ごとに男女2パターン用意されており(君は男性キャラクターに女性タイプのグラフィックを設定して「男の娘」と言い張ってもいい)、髪型・髪色はそれなりに細かくカスタマイズできます。

本作におけるシリーズ最大の変更点が「学科」の扱いです。通常のRPGにおける職業を「学科」として扱っているのは今までのシリーズ通りですが、本作では「キャラクターレベル」と「学科の熟練度」が切り離されました。
前作までは「転科」を行うと所持した魔法を一部維持しつつ、別の「学科」をレベル1からやり直す……という形式でしたが、今作からキャラクターレベルや能力値とは関係なく就きたい「学科」を自由に選べるほか、冒険の途中にいつでも「学科」を切り替えることができます。
さらに「学科」を変更してもレベル自体は下がることがなく、選択している学科とその熟練度に応じて最終能力値や使用できるスキル・魔法が決定されます。

この仕組みにより、本作では今までのシリーズから一気に「学科」が増加しました。中には「ツンデレ」「妹」「ヒロイン」といった「いやそれ学校で学ぶものではなく、キャラクター属性だろ!」とか、6種類にも分けられた基本術師(攻撃魔法の属性以外はだいたい性能は同じ)とか、「プリンセス」「マニア」といった「むしろどうやって学ぶの!?」といった個性的な学科が揃っていますが、まあ『ととモノ。』シリーズはこんなノリです。

6人パーティを組んだら、学園の図書室からクエストを受けてダンジョンに出かけましょう。ダンジョンでは様々な敵に出くわすことでしょう。


敵を蹴散らして宝箱を開けると、貴重なアイテムがドロップするかもしれません。この「敵を倒して落ちた宝箱からレアアイテムを得る」という面白さは、『ととモノ。』シリーズほぼ全体に共通する面白さです。

本作で追加された新要素として、「キャラクター相関図」があります。この機能は各キャラクター間の相性を自分で決めることができます。この相性の組み合わせで、高相性の2人や、逆に相性が悪いライバルの2人が仕掛ける「合体技」の使える組み合わせや、能力値補正が決まってきます。この相関図で脳内設定を盛り上げるなりしてもいいですし、もちろん合体スキル目当てで特殊な組み合わせを目指してもいいでしょう。



冒険の拠点となる3つの学園には、個性豊かな教師やクラスメイトが多数在籍しています。ときには彼らからクエストを受ける、あるいはクラスメイトとして切磋琢磨する場面もあるでしょう。

こうして学園でクエストを受注しながら、教師やクラスメイトたちの信頼を得つつ、熟練の冒険者として成長していく……それが『ととモノ。』シリーズに共通したゲームの流れです。

冒険を進めると、中二病集団……ならぬ「闇の生徒会」が世界で暗躍していることも明らかになってきます。はたしてプレイヤーたちは、「闇の生徒会」から世界を守り抜くことができるのでしょうか?
序盤~中盤の冒険の難易度……ものすごく高し!刮目せよ、これが『ととモノ。』だ

こんな感じで割と明るいノリで紹介してきた『ととモノ。3 Remaster』ですが、難易度も割と明るく楽しい感じなのか……というと、そんなことはありません。

本作は序盤の1~2フロアこそ楽勝で倒せるような敵しか出ませんが、それでも数の暴力で攻めてきてこちらがピンチになることは多々あります。序盤から敵が10体以上出るのは日常茶飯事と考えてください。

その先のフロアや、クエストボス戦闘では「状態異常全体攻撃を連発する」「初期装備では通常攻撃の被ダメージが100を越える」ような敵が群れを成して出てきます。序盤で「殺人バチ」「バブルン」「プチ死神」といった敵を見たら……全滅を覚悟してください。
筆者はプリシアナ学園の最初のクエストボス「プチ死神」にLv3で挑んだら全体攻撃であっという間に全滅し、ゲーム開始からそこまでにセーブしていなかったのでそれまでの労力が水の泡になりました。
ええ、本作にオートセーブなんて甘えは存在してませんよ。
とにかく本作はセーブ!ちょっとでも進行に危険を感じたり、少し区切りがついたと思ったらすぐにセーブしてください!

本作の序盤から中盤の難易度については、「ドラッケン学園=ハードモード、プリシアナ学園=ベリーハードモード、タカチホ義塾=スーパーハードモード」とよく言われます。
筆者はこのプレイレポートを書くにあたり、この3つの学園をそれぞれ最初からプレイしてみましたが、この例えは今回のリマスター版にあたっても健在だな!とつくづく思わされました。
前述のプリシアナクエストノーセーブで突っ込んでプチ死神全滅にしてもそうですし、ドラッケン学園は第2ダンジョンの殺人バチが超凶悪、タカチホ義塾の第2ダンジョン「炎熱櫓」に出現するバブルン&プチ死神の集団さんと、何の警告もなく浮遊でも回避できないダメージ床で軒並み低HPのパーティメンバーの命が持っていかれるのは「どういうことなの……」と正直思わざるを得ないところです。

しかしながら、このゲームはまったく攻略の道筋を見いだせない……というわけではありません。楽に倒せる敵を選んでの経験値稼ぎ&宝箱のドロップから希少アイテムを得るのは有効なパーティ強化手段の1つです。

また、錬金を活かすことでゲーム序盤から強力な装備を揃えることもできます。以下に序盤から作れる強力装備の例を記しておきます。
「砕けたメイス」+「水の符呪」(店売り1000Gで買える)で手に入る「水槌」
「折れたサーベル」+「鉄」x8(店売り8000G)+「銀」(「銀の粉」x3合成)で手に入る「エル・ドラコ」
「折れた竿」+「鉄」x4(店売り4000G)で手に入る「胤栄の槍」
こうした武器であれば、先述した強敵たちも先制して一撃で倒すことができます。少人数の敵相手ならばこれらの武器を作れば勝負できるようになるでしょう(5匹以上出られたら、逃げるのが賢明)。

強力な装備を揃え、何度も敵と戦い、レベルが上がっていくうちに、いつしか強敵たちとも対等に戦えるほどの強さが身についているでしょう。そこからが、本当の本作の冒険の始まりといえるかもしれません。

ゲーム中盤以降は複数の学科のスキルを扱うことができる「サブ学科」も解禁され、よりキャラクターの育成方法に深みが加わります。さまざまな組み合わせを試してみるのも本作の楽しみの1つです。

序盤から中盤にかけての難易度バランスにやや難はあるものの、本作はそこを乗り越えてしまえばかなり安定した冒険が楽しめるDRPGです。

今回のリマスターにより「魔法マプルによるミニマップ」「拡大マップからのオートパイロット」が追加され、3Dダンジョンの探索のしやすさもオリジナルに比べて向上しました。

正直に筆者の心境を述べると、「まったくの3DダンジョンRPGの初心者」に本作を勧めるのはためらわれるのですが、「外見はかわいらしいけれど難易度はハードと評判の『ととモノ。』シリーズを遊んでみたい」という方には、システムが一新されており中盤以降は進めやすく、かつ前2作との繋がりも薄い本作から触れるのも1つの手かな……とは思います。
最後に筆者からひと言……ようやく『ととモノ。』1~3までのリマスターを果たしたんですから、難易度的にもDRPGの完成度としても筆者一押しの『剣と魔法と学園モノ。Final』もリマスターしてくれるんですよね、アクワイアさん!!!
スパくんのひとこと
15年経っても変わらないこの序盤の難易度、ヒリつくもの好きにはおススメかも……スパ。あとキルシュトルテちゃんはかわいいスパね!
タイトル:剣と魔法と学園モノ。3 Remaster
対応機種:PC(Steam)/PS5/ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2025年9月18日(Steam版は2025年9月19日)
著者プレイ時間:13時間(クエスト「三学園交流戦!」までクリア。PSP版別途クリア経験あり)
サブスク配信有無:無
価格:PC(Steam)版:2,480円(税込)PS5/ニンテンドースイッチダウンロード版:2,980円(税込)
※製品情報は記事執筆時点のもの











