※UPDATE（2025/9/26 17:40）：本文を一部修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。
東京ゲームショウ2025会場のHa11－C05「Neon Noroshi」ブースでは、10タイトルをプレイアブル出展。今回は2025年発売予定『PowerWash Simulator 2』の試遊レポート＆開発者インタビューをお届けします。
本作は2022年リリースの『PowerWash Simulator』の続編にあたり、高圧洗浄機であらゆる泥や油汚れと一緒にストレスもすべて吹き飛ばし、ピカピカにする満足感を味わうお掃除シミュレーターです。仕事をこなすほど新たなマップや高性能な洗浄器具などがアンロックされていく仕様は変わらず。続編とは言うもののストーリー上の繋がりなどはあまり無いので、前作を知らなくても楽しめます。
◆試遊では分割スクリーンでの協力お掃除プレイも体験可
試遊は2台用意されており、新機能の分割スクリーンの協力プレイを体験してもらうために今回はコントローラー対応のみに限定されていました。もちろん一人でも遊べますが、スタッフの方が一緒に分割スクリーンで手伝ってくれることも。
お掃除するマップはトラックやキャンプ場など複数から選べますが、あくまでデモ版ですので、38ステージ全てが用意されているわけではありません。ただ、洗浄器具やアタッチメント、洗浄液は最初から最高性能のものが取り揃えられていました。
新洗浄ツールの「モップ」を試したところ、段差の少ない広い平面を一気に掃除するには、なかなか便利なツールです。一方、部屋の角や細かい凸凹の汚れは落としきれないため、高圧洗浄機との使い分けは必須。水しぶきが激しすぎて画面がよく見えないのはモップのデメリットかもしれません。
もう1つの大きな新要素「ホームベース」はジョブの合間の息抜きスペースというだけでなく、マルチプレイの際のロビーとして、フレンドを招待してチャットする場としても利用可能です。1階には大きめ1部屋とガレージ、2階にオフィスが2部屋の計4部屋があり、1階からは庭のような空間にも出られます。
仕事をこなしてお金を稼ぎ、ショップでラグやソファといった様々な“汚れた”家具を購入。洗浄してから家の中に配置し自分なりのインテリアが楽しめます。庭にも一部分、アイテムを配置できるようです。
新登場のロープアクセス装置や高所作業車を使った高所のお掃除も体験したかったのですが、残念ながらもう少し先のマップをプレイしないと、アンロックできないということでした。
『PowerWash Simulator 2』（以下、PWS2）のMarketing Manager・Jessica Green氏にお話を伺いました。
――ステージ数も前作に比べると増え、キャンペーンモードが2人プレイから4人プレイになるなど大きな変化が『PWS2』にはあります。本作の開発において一番チャレンジングだったことは何ですか
Green 前作の経験を基にゲームデザインの面で難しいことはそれほどありませんでした。チャレンジングなことはプレイヤーに楽しいサプライズを提供すること、かもしれません。大きめのジョブ、例えば公衆トイレを掃除するマップで、全部掃除し終わった！と思ったら新たな小さめの化粧室を掃除するジョブが中から突然出現する、といったようなサプライズです。
――キャンペーンモードでマルチプレイの際の進行を共有できるようになった、とありますが、もう少し詳しく教えてください。前作ではマルチプレイでジョブをクリアしても反映されるのはホストのプレイヤーのみで、参加したフレンドはシングルで遊ぶ際、また同じマップを0％から自分で掃除しなければなりませんでした。『PWS2』はフレンドもジョブの進捗状況をシェアできる、ということですか？
Green はい、今回はオンライン協力プレイで一緒に進めた掃除の進捗状況は、シングルプレイになってもキープされる……はずです。50％まで一緒にお掃除したけれど、ホスト側のフレンドが途中で疲れてしまい一旦ゲームを中断となった場合、シングルで同じマップをプレイ再開しても進捗度50％の状態から再開できます。また、仕事の報酬も『PWS1』はホストのプレイヤーだけ少し多めにもらえる仕様でしたが、今回からは全員平等にもらえます。
――逆に前作にはあったけれどで、『PWS2』で削除したり省略した要素はありますか？
Green 削除したものは無いですね。少し変更したものはたくさんあります。1つは洗浄用の「石鹸」です。どうもプレイヤーの想像する石鹸とは違っていたようで、あまり使用率が高くありませんでした。なので『PWS2』の石鹸はプレイヤーの考えるアイテムに近づけています。
2つ目は汚れに関してです。前作では、画面上にまだ少し汚れが残っているように見えても、判定が甘めでクリア扱いになることがありました。しかし『PWS2』はしっかり最後まで掃除しなければ99％から判定が進まず、クリアできなくなりました。
――新要素の1つ、猫も撫でられる「ホームベース」ですが、あの猫は前作でジェファーソン市長が探していた猫だったりします？
Green 実はあの同じ猫です（笑）
――猫以外のペットが飼える予定はありますか？
Green まだなんともいえません。でも私も様々なペットを飼えるようにしたいと思っています。
――『PWS2』が年内リリースされそうということは、前作の販売が好調だったと考えてよいと思いますが、ちなみに売上トップの国はどこなんでしょう。
Green 1位はアメリカで、確か日本は2位か3位だと思います。
――本作の魅力の1つは、ひたすら無心で掃除に打ち込むことで余計なことを考えずストレスを発散できるし、掃除完了の効果音を聞くと満足感が味わえる、という所だと思ってます。開発陣のみなさんは疲れて無心になりたい時、何をされてますか？そして現実でもお掃除は好きですか？
Green 弊社CEOは仕事とゲーム以外にも楽しむことがあるべきという考えです。開発チームのスタッフの多くは無心になりたいとき、ハイキングなど自然に親しむ人が多い気がします。私自身は……『マジック：ザ・ギャザリング』のデッキを組んでいる時が、一番無心になれますね。毎週木曜日に『MtG』の集まりを主催しているぐらい好きですから。現実でも掃除は大好きです！
――『PowerWash Simulator 2』の発売を楽しみにしている日本ユーザー向けにコメントをお願いします。
Green まずは、TGSの会場に足を運んで試遊してくれた方に感謝します。プレイヤーの皆さんがいなければ『PWS2』の成功はありません。前作とシステムは同じですが、『PWS2』はもっともっと改良されたタイトルで、多くの人がこのゲームを楽しめると確信しています。
――本日はありがとうございました。
『PowerWash Simulator 2』はPS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ2/PC（Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store）向けに、2025年後半の発売を予定。価格は2,970円（税込）です。
