気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、NAYUGとKADOKAWA開発、PC向けに10月27日にリリースされたSFローグライクアクション『まだ猫は逃げますか?』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、名もなき「猫」を操作して誰もいない民家を探索し、怪奇現象の真相に迫るステルスホラーゲーム。制限時間内にステージを探索し、様々なアイテムを見つけていきます。シナリオを担当するのは、ホラー小説「近畿地方のある場所について」の著者である背筋氏であるのも特徴。日本産の作品であるため、もちろん日本語にも対応済み。
『まだ猫は逃げますか?』は、1,200円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
藤田本作でディレクターを務めました藤田と申します。NAYUGと言う岡山で立ち上げた会社の創業メンバーとして、3期目となる今も数人の仲間とともにゲーム開発を続けています。
昔から変わらずいろいろなジャンルをプレイする雑食系ですが、『サイレントヒル』シリーズはずっと追いかけています。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
藤田本作の特徴は、猫を操作して物語を追う点にあります。プレイヤーは猫として棚の上を飛び移ったり、押し入れに隠れたりしながら、正体不明の男から逃げる緊張感を味わえます。その中で、「近畿地方のある場所について」の著者である背筋さんの物語を、猫の視点を通して客観的に読み解いていく構成が本作の魅力です。
KADOKAWAさんからお声がけいただいた際には、すでに物語の大筋があったため、作中に登場する猫をどう動かすかをあれこれ考え、現在の形に落ち着きました。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
藤田『ウツロマユ - Hollow Cocoon -』や『LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア-』などを参考にしました。また、ゲームに限らず映画などの演出も参考にしながら開発を進めています。気にした点で言えば、物語を読む感覚を大切にしたかったので、日本語テキストは縦書きにし、小説を読むような感覚を目指しました。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
藤田猫好きの方が安心してプレイできるよう、「猫がひどい目に遭わない」と事前にSNSでお伝えしたのですが、それでも少し疑われてる雰囲気があったのが興味深かったです。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
藤田リリース直後から多くの配信者の方にプレイしていただきましたが、断片的なテキストからでも鋭い考察をされる方が多く、驚かされました。また、このゲームは難易度の調整に非常に苦労したので、「ちょうど良かった」「全アイテムを見つけた!」と言った声を早い段階でいただけたのは、とても嬉しかったです。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
藤田いただいたフィードバックをもとに、プレイのしやすさを改善する作業を引き続き進めています。特にキーボードとマウス操作については見逃していた部分も多かったため、リリース直後からアップデートを重ね、快適さの向上に努めています。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
藤田ぜひ配信で実況や考察を楽しんでいただきたいです。収益化に関しては詳しいガイドラインもありますので、ぜひご確認ください。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
藤田ここまで読んでいただき、ありがとうございます。多くの方に遊んでいただけて感謝の気持ちでいっぱいです。この作品が、猫や物語が好きな方に少しでも届けば嬉しいです。
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。








