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曰く付き団地で警備員やってみない…?プレイヤーの行動が試されるADV『柘榴団地』試遊レポ&インタビュー【東京ゲームダンジョン10】

曰く付き団地での日勤警備員のお仕事……。

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曰く付き団地で警備員やってみない…?プレイヤーの行動が試されるADV『柘榴団地』試遊レポ&インタビュー【東京ゲームダンジョン10】
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「東京ゲームダンジョン10」が11月9日に開催され、多くのインディーゲームが出展されました。本稿では、その中から10日間の日勤警備員となって住人や怪異に対応していくというホラーADV『柘榴団地』をピックアップ、本作のレポをお届けしていきます。開発者である「きじなご」氏へのミニインタビューも行いましたので、あわせてご一読ください。

◆油断ならない警備員ライフ! プレイヤーの行動によって変わる“柘榴団地”

筆者が訪れた際には『柘榴団地』ブースに割と多くの人間が来訪しゲームをプレイしていました。本作を開発したきじなご氏は『閏月事件』というタイトルを過去に手掛けており、筆者の後ろには『閏月事件』ファンの方も訪問するなど、賑わいを感じさせてくれます。

『柘榴団地』は警備員となって“柘榴団地(ざくろだんち)”にて起こる様々な事象に対応していくホラーADV。10日の間、訪問者や監視カメラの映像と向き合いつつ異常発生時にマニュアル通り対応していくことになります。時には直接的な恐怖演出も発生しますが、精神的恐怖を呼び覚ます種類のホラーと言えるでしょう。

デモ版を開始すると、早速マニュアルが手渡され「住人に必ず挨拶をすること」「15時に定期巡回を行うこと」などを指示されました。ゲームのメインとなるのは警備員室。ここでは監視カメラのモニターや電話、遺失物を保管するボックスなどが並びます。手元には住人名簿もあるので、暇なときに覗くのもありでしょう。

……一見普通の仕事ですが、「白装束を纏った女性が目の前に現れたりする」ということも言われてしまいます。「目を合わせたら近づいてくるので目を逸らせてください」とかしれっと言われるので、やっぱりヤバい仕事ではありそう。前述の名簿にも「なんだか顔写真がしっかりせず顔がわからない住人」もいます。まともな団地なら写真の再提出を求めたい案件……!

書類に不備がありますよ猿馬さん!

さて、業務が始まると主人公が取れる選択には結構自由度があります。「住人に“必ず”挨拶をすること」「15時に定期巡回を行うこと」などは指示されていますが、ある程度はガン無視して、住人に挨拶を返さなかったり、15時以外にブラつくことも可能です。ただし基本的には“何かが起こるのを待つ”ことになります。本作はリアルタイムで物語が進行しており、「手持ち無沙汰な時間」も発生するのです。

ただ、暇だからと監視カメラをずっと眺めていたり団地の中をぶらついてたら、その時間に住人が通り過ぎてしまったりと発生したであろうイベントを逃すことになります。遺失物の回収などもしなければなりません。少なくとも初回プレイでは、プレイヤーの行動によってゲーム体験が大きく違いそうです!(筆者は全くそうならなかったのですが)先にプレイしていた方は奇跡的に怪異をスルーしてしまって「無事な警備員生活を過ごしてしまいました」と言ってしまうほど。もちろん、この「何も起こらなかった」が結末でどんな事態を招くのかはわかりません……!

左下には小さく「霊障:0」「秩序:0」「救済:0」という不穏すぎるパラメーターが存在しています。霊障はわかるけど……救済って!? 気になって話を伺ったところ、業務に徹するか、住人の救済のため行動を起こすかでこれらが変動していくようです。とはいえ“救済”も今のところ胡散臭すぎます。

監視カメラは3階までと、屋上も見ることができます。ここでは謎の存在も確認できたりします。「目を合わせてはいけない女性」でしょうか。

今のところ、リアルタイムで物語が進行することが良い味を出しています。「監視カメラで異変を探す」ことに時間を費やしたり、あるいは「そういった箇所をおざなりにして住人への挨拶に励む」という選択肢が常に突きつけられている印象です。住人名簿があるというのも「これを参照して住人か来客か、判断していくのか?」とも感じさせられますし、知らず知らず迂闊な行動をする前にチェックしておきたいですね。

そんな中で落とし物も発見。取りに行く必要に駆られます。警備員室から出たくないなぁと思いつつ取りに行くと、奇妙な落書きがあるのを見つけてしまいます。子供の落書きっぽい……。しかしそれをチェックすると出ました、白装束の女性!ランダム出現のようなので、何がトリガーになるかわかりません。

これは焦ります。実はヒントとして「クリックしたらダメ」とは書かれてはいたのですが、突然の出現に結構パニック状態です。筆者は焦りながら「顔以外をクリックして目を逸らそう!」と体部分を連打……結果、女が近づいてきてゲームオーバーとなってしまいました。言い訳ではありませんが、住人に挨拶をするために「何もせずにゲーム画面を眺める」という待機時間が油断と安心を積み重ねていき、それと比例するように怪異発生時の焦りが増す仕掛けです。

筆者がプレイする前「平穏無事な警備員生活を送ってしまった」といったプレイヤーさんとは真逆に、筆者は早々に(おそらく)再起不能の警備員ライフ! きじなご氏に話を伺ったところ、「見逃すか、見逃さないか」という選択でプレイヤーごとに体験できる物語が変動していくとのこと。おそらく、一度のプレイでは柘榴団地の秘密に迫ることはできないでしょう。

総評としては『Papers, Please』(後述するインタビューでは本作の影響下には『Five Nights at Freddy's』の名前も)に似た感覚を覚えつつ、どこか『恐怖の世界』らしいランダム性(『柘榴団地』ではプレイヤーの選択による分岐ですが)も感じられました。精神的恐怖を感じる作品が好きな方、物語の謎を追求したいという方には向いている作品だと感じられました。

続いては、きじなご氏へのミニインタビューをお届けします。

◆『That's not my Neighbor』に影響を受けた『柘榴団地』

――まずは『柘榴団地』はどういうジャンルのホラーかを含め、ゲーム紹介をお願いします。

きじなご氏:曰く付きの団地アパートで日勤警備員として過ごす10日間を描いたアドベンチャーです。リアルタイムで時間が進行していて、その時間や日にち、場所によって起きるイベントが変わります。それらを見るか見ないか、あるいは行動するかしないかによってエンディングが変わります。この分岐による展開の差から、プレイしているうちにループ物くらいになっていくのではとの懸念すらあります(笑)。ホラーではありますが、不穏、不気味というジャンルだと思います。精神的恐怖というタグが付きますね。

――読者がゲーム内容を想起しやすいように、影響を受けた作品をお教えください。

きじなご氏:多くの作品に影響を受けていますね。『That's not my Neighbor』や『Five Nights at Freddy's』、『Papers, Please』などが挙げられます。ラブデリックさんが手掛けた『UFO ~A day in the life~』にも影響を受けています。

――前作、『閏月事件』との違いについてお教えください。

きじなご氏:前作とはまるっきり違う内容で、共有しているのは「同じ世界」であるということだけですね。ただ、時間も場所も違うけれど「異常な現象に立ち向かう人たちを描く」という点は共通していますね。

――前作からのファンの方も多そうですね。パブリッシャーがいない状態でのご活動ですが、そちらの方面は探していらっしゃるのでしょうか。

きじなご氏:パブリッシャー様は消極的にではありますが、探しています。「いたら助かるな」とは思っています。また、ありがたいことに現在は有志の方々からローカライズに関してお声がけいただいて、本当に動き始めたばかりなのですが英語と中国語の簡体、繁体語などが動き始めています。

――それは凄いですね!

きじなご氏:まだまだこれから、という形なのですけれどね。

――『柘榴団地』は、どんなユーザーに遊んで頂きたいですか?

きじなご氏:本作は世界観重視で、難しいと感じるところも多いと思います。ADVとして文章を読むのが好きでなゲームに慣れた人々に遊んで頂きたいです。

――今回は、ありがとうございました!


『柘榴団地』は2025年12月リリース予定。現在、体験版が配信中です。

ライター:高村 響,編集:みお

ライター/ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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