金はユニットの命より重い…!宝石売買で資金繰りに悩みつつバフ山盛りで敵に挑むオートバトラー系ローグライク再び!『ビビッドワールド』【げむすぱローグライク/ローグライト部】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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金はユニットの命より重い…!宝石売買で資金繰りに悩みつつバフ山盛りで敵に挑むオートバトラー系ローグライク再び!『ビビッドワールド』【げむすぱローグライク/ローグライト部】

珠玉のローグライク/ローグライトを紹介する特集。第37回は資金繰りに悩むオートバトラー系ローグライク『ビビッドワールド』をご紹介します。

連載・特集 特集
金はユニットの命より重い…!宝石売買で資金繰りに悩みつつバフ山盛りで敵に挑むオートバトラー系ローグライク再び!『ビビッドワールド』【げむすぱローグライク/ローグライト部】
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自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」。今回の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第37回では、アソビズムが開発・販売を手がけるオートバトラー系ローグライク『ビビッドワールド』をご紹介します。


『ビビッドワールド』とは

『ビビッドワールド』は、前作『ビビッドナイト』に続くアソビズム開発・販売のオートバトラー系ローグライク第2弾です。アソビズムは『ドラゴンポーカー』など、評価の高いモバイルゲームは手がけていたものの、PC・コンソールゲームへの進出は『ビビッドナイト』が初めての作品でした。しかし『ビビッドナイト』のゲーム性およびゲームバランスは絶妙で、全世界のゲーマーから評判を呼んだタイトルとなりました(なんでも、韓国ではRTAが盛んに行われてeスポーツとしても遊ばれていたとか……)。

筆者も『ビビッドナイト』のSteamレビューを書いたら、やたらと高評価を頂いた過去があるのですが、それはさておき。

本作の舞台は冥界。魔法使いの養成学校に通っていた少女・レムリアは、ふとした居眠りから目を覚ますと、異なる世界に転移していたことに気付きます。近くにいた死神「ひらがみ」からここは冥界であること、クラスメイトの魂が冥界に彷徨っていること、「宝石術」を駆使してクラスメイトの魂を集めれば現世に戻れるかもしれないことを告げられたレムリアは、冥界を巡る冒険の旅へと出ます。

冥界のダンジョンには過去の英雄の魂が結晶化した宝石が多数落ちており、これを集めて「宝石術」を使って召喚、戦闘させることができます。

ダンジョン内には宝石を取り扱う商人もいます。

同じキャラクターの宝石を3体集めて「アップグレード」するとキャラクターに銀星が付き、性能が大幅に向上します。さらに銀星の同じキャラクターを3体集めて「アップグレード」すると金星キャラクターとなり、かなりの性能を誇るキャラクターになります。

こうした最大6人の宝石キャラクターでパーティを組み、ダンジョンの各地の敵を倒していくのが目的です。戦闘は基本的にオートバトルですが、プレイヤーは毎ターンごとに「ジェム」と呼ばれるサポートアイテムを使用してキャラクターの強化や敵への直接攻撃も行うことができます。

この辺りの基本システムは前作『ビビッドナイト』とほぼ変わりないので、前作経験者ならばスムーズに入っていけるでしょう。なお前作との繋がりは前作が過去の出来事であったことを一部のメッセージが示唆する程度で、ストーリー的に特に大きな繋がりはないので今作から入ってもまったく問題ありません。

システムは改善され追加要素もわかりやすく正当進化。だが「金は命より重い」という基本は変わっていない……!

今作で追加されたシステムの1つが「オーブ」です。これはダンジョン内の敵を倒した時にたまに手に入るアイテムで、各キャラクターにオーブに付与されている特殊能力を追加します。ダメージを受けやすい前衛向けのHPを回復する「再生のオーブ」や、未アップデートのキャラクターのHPと防御力を大幅に増やしてほぼ銀星キャラクター並みの性能に引き上げる「星屑のオーブ」はかなり有用です。また、不要な「オーブ」も商店で売れるので、金策の1つとしても重要です。

また、「ユニオンスキル」という概念も加わっています。これは特定のキャラクター2人をパーティに入れていると1戦闘につき1回発動する協力技で、発動すればかなり強力です。これによりキャラクター間のシナジーが生まれており、前作のように最終盤は強化した最高レアキャラで埋める……というのが必ずしも最適解ではなくなりました。

ジェムについても深層に行くほど強力なジェムが入手できた前作とは仕様が異なっており、2個のジェムを合成することでジェムを強化していく方式に代わっています。例えば今作でも敵の攻撃のダメージを減らす盾系ジェムは強力ですが、強化するとメリット強化・デメリット軽減がなされるようになっていきます。攻撃系ジェムも威力強化や、付与する状態異常の強化など意外と侮れません。ジェムの組み合わせによっては特殊ジェムに派生するものもあります。

アンロックの形式も前作のユニットやさまざまな追加要素をガチャで解禁する方式から、いわゆる「スキルツリー」的なものに変更されており、本作では冒険で得た「タマシイ」を消費してスキルパネルを開けていって要素のアンロックやプレイヤーの永続強化を行います。なお、登場ユニットはストーリー進行とともに増えていき、ストーリー最終ダンジョンに挑む時点ですべてのユニットが揃うようになり、個人差が出ることは無くなりました。

さてさて、ここまで読まれた方で、前作『ビビッドナイト』を未プレイの方は、いったい本ゲームのどこが「金ゲー」なのか?がわからないと思いますが、そのあたりに踏み込んでいきましょう。なお本作、ストーリー中でもお金が必要なことが強調されます。

本作ではすべてのユニットに「シンボル」が2つ設定されており、同じシンボルを集めることで強力なバフ・デバフがかかるという「オートチェス」系のゲームではよく見られるシステムが搭載されています。そして本シリーズで重要なのは、1度アップデートしたキャラクターのシンボルはそのキャラクターをパーティから外しても維持されるという部分です。すなわちアップデートしたキャラクターは、ガンガン売って問題ありません(前衛で壁になるキャラクターは体力・防御力があるに越したことがないので、アップデート済みのキャラクターが望ましいですが)。

このシンボル集めに有効な作業は、「商店のリセマラ」です。望みのシンボル持ちのキャラクターが出るまで商店をリロード、3体揃ったら重ねて即売り……を繰り返すことで、手元にどんどんシンボルが溜まっていきます。こうしてシンボルを集めていくことで、強力なバフ・デバフを備えたパーティが完成します。金は力だ!

なお、単純にパーティ人数の枠を増やすのにもお金が必要なので、序盤から金策は重要です。本作を何も知らずにプレイすると、おそらく7階層のダンジョンが出てきた時点で単純に合成強化したキャラクターだけでは戦えなくなってくることに気づくでしょう。そこでこのシンボル集め、そしてそれを実現するための金策の重要性に気付く必要性が出てきます。

ストーリー中盤以降のダンジョンでは「資金を現在値に応じた割合で増加させる」ジェムが特定階層踏破後に貰えるので、それをどのタイミングで使うかが重要になってきます。このジェムは貰ったらすぐ使うのではなく、可能な限り敵を倒して、そして不要なキャラクターやオーブを売却してから使用するのが望ましいです。

そしてストーリー中でも言及されるのですが、序盤から中盤にかけては商店のリロードはなるだけ使わず、終盤に一気に商店リセマラにつぎ込むのが理想です。商店は特定のシンボル持ちキャラクターのみが出現する「流浪の宝石店」と通常の宝石店がありますが、特定シンボルを強化したい、または金星キャラクターを作成したいときには前者、幅広いシンボルを揃えたい時は後者で商店リセマラに走るとよいでしょう。

こうして多数のシンボルを揃え、しっかりとロールが定まったパーティ構成であれば、冥界の最奥で待ち受ける強力なボスをも撃破することができるでしょう。

ところが、本作はエンディングは終わりではなく、むしろ新たな始まりです。エンディング後には前作同様、まったく性能が異なる主人公「アイリス」が使用可能になります。

アイリスが操るのはレムリアの使う英雄たちとは異なり、ダンジョンで戦ってきたモンスターたちです。英雄と違ってモンスターは5体までしか編成できませんが、その分1体の能力は強力な傾向があります。

またジェムの使用についても「クイックジェム」という特殊なジェムが使用できます。これは使用してもターンを消費せず、次に使うジェムに追加効果を付与するというもので、前作追加主人公の1ターンジェム2つ使用をアレンジしたものといえます。「クイックジェム」には「バフ効果の強化」といったものや、「デメリットの消去」といった盾系ジェムの短所を打ち消すものなど様々で、レムリアとはまた異なった戦略が要求されます。

癖の強いモンスターやジェムを操るアイリスはレムリアとはまた別のベクトルでの攻略の面白さがあります。やっぱり「金ゲー」なのは変わりませんが、彼女もまた違った楽しみ方ができます。

もちろん本作のクリア後には追加主人公だけではなく、いわゆる「アセンション」な順次難易度が上がっていくダンジョンも用意されています。

全体的に本作は前作『ビビッドナイト』からの正当進化作品と言ってよく、充分すぎる遊び応えのあるローグライクに仕上がっています。前作ともども、筆者おススメの逸品です。


『ビビッドワールド』は、PC(Steam)にて2,300円で配信中です。

ライター:ずんこ。,編集:Akira Horie》

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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