自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」。今回の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第43回では、Kenny Sun and Friendsが開発し、Devolver Digitalが販売を手がけるブロック崩し×ローグライト『BALL x PIT』をご紹介します。
『BALL x PIT』とは

本作は「ブロック崩し」の要領で場にボールを投げ、画面上部から迫る敵にボールを当ててダメージを与え、敵を倒していくゲームです。但し一般的なブロック崩しゲームとは違い、画面下にボールを落としても特にデメリットはない(即座に自機目がけて帰ってくる)、右スティックでボールを投げる方向を指定できるなど、実際のゲーム感覚としては「ブロック崩し」というよりも「ツインスティックシューター」の方が近いかもしれません。

敵を倒すと経験値ジェムをドロップし、それを歩いて拾って集めていくとキャラクターはレベルアップします。レベルアップ時には能力値の上昇とともに、新たなボールの入手・レリックの入手・取得済みボールやレリックのアップグレードができます。本作に登場するボールには単純にダメージが大きいものから、敵を貫通するもの、敵に接触すると地震やレーザーを発射して範囲攻撃をするもの、炎や氷、毒で状態異常を与えるものなど、多種多様なボールが存在します。

1ステージは約15分程度の長さ、3つのエリアの構成となっており、2つの中間地点では中ボス、終点にはボスが待ち受けています。

中ボスクラスの敵を倒すと、「設計図」をドロップすることがあります。これは拠点開発パートで使用できるアイテムです。

毎回のゲームを終了するごとに、プレイヤーは拠点構築を行うことができます。資金・小麦・材木・鉱石といった資材を使って、ダンジョン内で入手した設計図を使って拠点に新たな施設を増築できます。施設の増築により資源の自動回収や能力値の底上げ、新キャラクターのアンロックなどが行われるので、拠点には積極的に投資していきましょう。こうした能力値の底上げや新要素のアンロックは、「ローグライト」の醍醐味といえます。成長させた拠点とダンジョンの往復を繰り返しながら、プレイヤーは「ピット」の征服を目指します。
多彩なキャラクター×ボールの合成=無数の戦術。作ろうぜ!強力ボール!!

そんな本作ですが、キャラクタービルドが上手くいかないと簡単に敵ブロックに追い詰められてしまいます。画面最下段まで達した敵ブロックはキャラクターにダイレクトアタックを放ってダメージを与えてくるので、複数のブロックが最下段まで達してしまうとあっという間に力尽きます。

そんな本作で、重要なのが敵から稀にドロップする(中ボス級の敵はほぼ確実にドロップする)虹色に光るアイテム「融合リアクター」です。

融合リアクターを拾うと、レベル3に達したボールの「進化」・「融合」、あるいはレベル3に達していないボール・レリックをランダムにレベルアップさせる「分裂」を選ぶことができます。


ボールの「進化」は、特定の組み合わせの2個のボールを合成して新たなボールを作り出します。ボールのレベルは1に戻ってしまいますが、進化したボールはその状態でも他のボールのレベル3に匹敵するほど強力です。もちろん、レベルを上げていけばさらに強力になります。

中には進化したボールを素材にして、さらに進化させることが可能なボールもあり、その中には敵に触れた瞬間に超大ダメージの範囲爆発を起こす核……「超爆弾」なるものも。

一方、ボールの「融合」は任意のレベル3ボール2つを合体させ、そのまま2個のボールの特性を両方引き継いだボールを作り出すというもの。例えば敵を貫通する「風」ボールに、敵に接触した際にレーザーを放つ「レーザー」ボールを合成すると、このボールは敵を貫通して進みつつ、その貫通後にレーザーを放って範囲攻撃も行うという非常に強力なボールになります。こうしたボールの「進化」や「融合」を活用し、強力なボールを作り出していくことが勝利の鍵です。また、たとえレベル3に達したボールを所持しておらず、進化・融合ができない場合でも、所持品のレベルを複数上げる「分裂」もかなり強力なので、「融合リアクター」は見つけ次第拾っていってもよいでしょう。

本作では最初に選べるキャラクターは何の特殊能力も持たない「戦士」のみですが、設計図を手に入れ、施設を建設していくとさまざまなキャラクターをアンロックできます。各キャラクターは所持している初期ボールが異なるほか、さまざまな特殊能力を保有しています。中には「能力値は高いが、レベルアップ時の取得アイテム選択やボールの合成を勝手に行う」「ボールの接触ダメージは与えられないが、範囲攻撃・レーザーなどの特殊ダメージの威力が4倍になる」「ボールが自キャラクターからではなく画面最上部から放たれる」など、かなりの変わり種の能力を持つ者たちも……。

キャラクターの1人「カップル」は2人一組のキャラクターであり、ボールを2倍放って弾幕を構築できる代わりにボールの威力が半減、さらに2人一組なので当たり判定が2倍と、これまた極端なキャラクターです。そんなさまざまな特性を持ったキャラクターに応じたボールの入手と強化が、生存できるかどうかの有無を分けます。

本作のステージボスは手下のレーザーで移動範囲を制限しつつ、隙間の狭い全方位弾をバラまく……といった弾幕シューティングゲームさながらの攻撃を放ってくることも。本作はオプションにてプレイヤーキャラクターの当たり判定を常時表示できるので、このオプションを有効にしておくと細かい弾除けの助けとなるでしょう。

何はともあれ、1プレイ10~15分程度のテンポの良いブロック崩しアクションと、拠点構築による地道な強化が楽しい本作。ローグライトゲームファンなら1度は遊んでほしい傑作です。
『BALL x PIT』は、PC(Steam/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ・ニンテンドースイッチ2向けに配信中です。












