
「○○シミュレーター」というタイトルのゲームが、ちょっとした流行になっています。
あらゆる店舗、そしてそれらを経営するゲームがSteamに次々と登場するようになると、「こんなゲーム誰が買うんだ!?」という感じのものまでが意外な注目を浴びることも。そうでなくとも、ごく普通の人から見れば極めてマニアックな店を題材にするゲームも増えてきています。
そんな中、本稿で紹介する「○○シミュレーター」ゲームは、Steamでデモ版が配信されている『Parking Garage Simulator』。その名の通り、駐車場を経営するゲームです。これが意外にも奥が深かったりして……。
お客さんの車に乗ることもできる!
普段コペンを運転している筆者然り、ドライバーなら例外なく、駐車場の問題に頭を悩ませたことがあるはずです。遠出をした際、どこの駐車場に車を停めれば安く上がるのか。いや、そもそも行き先に駐車場があるのか?
また最近では、キャッシュレス決済に対応する駐車場も増えてはきてますが、それ故にまだまだ多い現金決済のみの駐車場との混在状態になっています。「ようやく見つけたこの駐車場は、キャッシュレスに対応していない!」ということも珍しくありません。
さらに、時間貸し駐車場の車を狙った車上荒らしや、車泥棒といった犯罪も残念ながら起きています。このような危険を避けるためには、管理人付きの駐車場を選択したいところ。もっとも、最近ではそのあたりの省力化も進んではいますが……。
今回ご紹介する『Parking Garage Simulator』にも、そのようなことがちゃんと描写されています。

まずは新しい駐車場と、外れた看板の立て直しから始めましょう。その後、駐車券発券機の前にやって来たお客さんに代わって発券機を操作し、チケットを渡してあげます。
そして鍵をもらってお客さんの車を駐車スペースまで運転……って、このあたりは普通お客さんがするのでは!?

海外の時間貸し駐車場って、発券機を取ってあげることまでスタッフがやってくれるのでしょうか?
まぁ、高級ホテルとか高級レストランとかはそうかもしれませんが、ここは3台分のスペースしかないただの有料駐車場。車を停めることくらい、自分でやってほしいんだけどなぁ……。

そんな風に思いつつもお客さんからキーを預かり(このあたりも日本ではまず考えられない仕組みです)、数時間待ちます。お客さんが用を済ませて帰ってきたらキーを返却、その後お客さんが車を動かすので、待機所で清算を済ませましょう。

当初は現金のみ、やがてキャシュレス決済端末を置けるようになりますが、中には待機所で加速してそのまま走り去ってしまう不埒な客も……。
泥棒を撃退しろ!
さらにこのゲーム、時折泥棒がやって来ます。
いかにも怪しい人物がお客さんの車の前で何やらゴソゴソやらかすので、それを見かけたら待機所に置いてあるバットを振り回して泥棒を追い出してやりましょう。このあたりで自己防衛の精神がちゃんと見て取れます。

なお、ゲームが進むと料金未支払いのトンズラや泥棒に対抗できる可動式ゲート、そして防犯カメラを設置できるようになります。
デモ版だけでもこうした面白さがちゃんと含まれていて、これは良作になりそうな気配が十分に漂う本作。
ただ、待機所の椅子に座った際にPCを操作できるのですが、このPC画面が拡大されることはありません。それ故に字が小さくて見づらい……。専業ライターの筆者は、そのせいで昔よりも視力がめっきり弱くなっています。いわば職業病ですが、眼鏡をかけないとちょっとプレイが辛い……。

もっとも、これはあくまでもデモ版。そのあたりの改善は、今後十分に期待できるはずです!
駐車場と自動車文化
有料駐車場は、まさに「不況知らずの業種」と言えるのではないでしょうか。
その施設に駐車場があるか否かで、利用者がどのような交通手段を選択するのかも変わってきます。たとえば筆者は、8月に成田空港から韓国へ行きました。その際、住まいの静岡市から愛車・初代コペンに乗り、成田空港まで高速道路を疾走したという経緯です。

実はこの取材旅行からの帰りに、コペンはオーバーフローを起こしてしまいました。この時の顛末は、記事「僕の大事な愛車・初代コペンが壊れた…そうだ、格安自動車修理店シム『Cheap Car Repair』で悲しみを紛らわそう!」をご参照ください。
ともかく、この取材旅行の間に、我が愛車は成田空港付近の駐車場で筆者の帰りを待っていました。この駐車場、何がすごいって監視カメラの映像をYouTubeでライブ配信しているのです。愛車の無事を、いつでもどこでもスマホで確認することもできるのですよ!

そうした駐車場が各地にあれば、巷の人々の行動範囲もぐっと広がります。
その上で、ある国の自動車文化はひとえに「駐車場の大きさ」が形作っている側面も忘れてはいけません。アメリカのドナルド・トランプ大統領が日本に対して強く求めている「アメリカ車の輸入拡大」ですが、その思惑は日本メーカー車の逆輸入という形でない限り、実現は難しいとも言われています。
なぜなら、米メーカーの車は日本の駐車場では最悪収まり切れないほど大きいから。逆にコペンは「2シーターのスポーツ軽自動車」ですから、どんな駐車場でもらくらく収まってしまいます。そういう意味で、コペンは「日本の風土の結晶」とも表現できるのではないでしょうか。

今回プレイした『Parking Garage Simulator』は、PC(Steam)向けに2025年内にはリリース予定です。














