
洗車。これは最も基本的で、その気になれば誰にでもできる自動車のメンテナンスです。
とはいえ、自分でやるのとプロの手に任せるのとでは、やはり差が出ます。プロによる洗車は「どうしてこんなに綺麗になるの!?」と目を疑ってしまうくらいの仕上がり具合。毎月というわけにはいかないものの、せめて年に1度はこうした洗車を愛車に施してやりたいものです。
というわけで今回プレイするのは、Steamでデモ版が配信されている洗車会社シミュレーター『Express Car Wash Simulator』というゲーム。お客さんから預かった車を洗車し、事業を拡大していくという内容です。
この作品を遊びつつ、編集部曰くGame*Sparkを通じて有名になりつつあるというダイハツ・初代コペン「澤田号」も洗車していきたいと思います。
◆車の汚れはデメリットの塊
汚れた車は見栄えがしないだけでなく、様々な不便をもたらします。
たとえば、汚れているドアに衣服が触れてしまった場合。服の色によっては、汚れが目立ってしまいます。特に注意すべきは「窓枠のゴム」。これは劣化すると、黒い汚れが浮かびます。しかも、布でちょっと拭いたくらいじゃ完全に落ちない!

筆者が総額37万円で購入した初代コペンも、当初はそうした車でした。さすがに低年式13万km走行の37万円なのであまり高望みはできませんが、窓の隅を触ると手が真っ黒になったことも。
「おい澤田、これどうにかならないの? 俺が男友達だったからよかったけど、彼女乗せる時はどうするんだよ!?」――友人にそう言われた筆者(←彼女なんかいません)は、重い腰を上げて窓枠のゴムの問題に取りかかることにしました。これについては後述。
とりあえず、『Express Car Wash Simulator』をプレイしていきましょう!
◆お客さんを長時間待たせないように!

このゲームの主人公は、自前の洗車店を立ち上げたばかりの経営者。従業員は自分以外にいないようで、何でも自分1人で仕事をこなさなければなりません。
まずは液体石鹸を購入し、それをボトルに補充。そこから店を開けて、お客さんを待ちます。

店を利用するお客さんは、こちらにキーを預けてきます。車に乗って洗車スペースへ移動し、スポンジを持って汚れたボディを洗っていきましょう。
これで車のボディを擦っていくわけですが、しばらくするとスポンジの石鹸水がなくなっていくので、その際はまたバケツにスポンジを浸します。
で、この作業を繰り返していくと、みるみるうちに石鹼水が減っていきます。このペースが結構早い! というわけで、石鹼のストックは常に置いておくのがベスト。

洗車作業自体は割と簡単なものの、ボディが泡まみれになると汚れが見えなくなります。すると、どこに汚れが残っているのか見えなくなってしまいますよね。
X線ビジョンという便利ガジェットでその汚れを目視することも可能ですが、1回の使用時間が短く、次に利用可能になるまでのリカバリータイムも設定されています。
その上で、このゲームには「お客さんの期限」という概念があることも忘れてはいけません。あまり長時間お客さんを待たせていると、「作業が遅い!」と不機嫌に……。

そんなお客さんの機嫌をなだめるため、店内に様々な娯楽を用意しておきましょう。一番安いアメニティグッズは、バスケットボール。ゲームが進むと、店内に暇つぶし用のアーケードゲームも設置できます。
◆ついでに愛車(初代コペン)も洗ってみた!
店には善良なお客さんだけでなく、異臭を放ったみすぼらしい格好の人がやって来ることも。
この手の人は代金を踏み倒すことがあるらしく……。それを防ぐために、作業終了後にすぐキーを返さず、まず手持ちのお金を見せてもらうという対策を取ることができます。

公式のPR動画では、お客さんにバスケットボールをぶつけたり、車で思いっきり跳ね飛ばしたりする様子も紹介されています。ともかくゲームの方向性としては「ハチャメチャなことがいろいろと起こる洗車店シム」ということで間違いはないようです。洗車だけでなく、タイヤ交換の様子も動画内で紹介されています。
上述のように、このゲームは石鹸の減りがかなり早く、そのせいで結果的に薄利経営になりがちな点は「ちょっとなぁ……」と思ってしまいました。
ただ、車をピカピカに洗った時の充実感はなかなかのもの! これがあるから、お客さんを待たせても完璧に洗い上げたい! と、ついついこだわってしまうわけです。

そして、このゲームをプレイしているうちに、自分自身の愛車も洗ってやらなきゃいけないと思うように。というわけで、今回コペンに乗って向かったのは、近所の手洗い洗車場です。

ここにはコイン投入式の洗車機があり、自分の手でホースを握って水と洗剤をかけていくという仕組み。嬉しいことに、ワックスを噴射する機能もあります。

水→洗剤→水という手順で洗車を終えたら、別の駐車スペースに行って、やはり自分で水気を落とします。そのため、仕上げ用のクロスは必ず自分で持ち込みましょう。

それを終えて自宅に戻った後、筆者は「KURE ラバープロテクタント」で窓枠のゴムの手入れを施しました。この部分は事前に中性洗剤で入念に洗い、最後の仕上げにラバープロテクタントを噴射。

この作業を経て、ようやく窓枠に触れても黒い汚れがつかなくなりました。いやー、気持ちいい!

◆「インディータイトルの新星」になる可能性も

今回デモ版をプレイした『Express Car Wash Simulator』は、正式リリース時期を2025年11月としています。
開発者のYekta Ozcan氏にとってはこれが初めてのタイトルのようですが、「客を長時間待たせるためのアメニティが、そのまま店内設備の充実につながる」という点は本当によく考えられています。
2025年も終わりを迎えようとしている中、もしかしたらこの作品が「インディータイトルの新星」になっていく可能性も想定できるのではないでしょうか。ぜひデモ版をプレイして、愛車の洗車もしてみてください!
¥1,037
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)














