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Game*Sparkレビュー:『Call of Duty: Black Ops 7』―新たなコンテンツや機動を引っ提げた『BO6』の正当進化

さらにハイスピードになった戦闘や、新たなPvE「エンドゲーム」なども追加されています。

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Game*Sparkレビュー:『Call of Duty: Black Ops 7』―新たなコンテンツや機動を引っ提げた『BO6』の正当進化
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11月14日、ついにリリースされた今年の『CoD』こと『Call of Duty: Black Ops 7』。前年の『BO6』の要素を継承しつつ、過去最大規模のゾンビマップや、新たな機動「オムニムーブメント」、日本を舞台にしたマップなどが登場します。

本記事では『BO7』の注目の要素やさまざまなゲームモードに着目したレビューをお届けします。なお、レビューにあたってはActivisionよりコードの提供を受けています。

恐怖に、過去に直面せよ―Co-opキャンペーンモード

本作の物語の舞台となるのは『BO2』や『BO6』から続く時系列の2035年の世界で、死亡したはずのラウル・メネンデスが再び姿を表し、声明を発表したことから、世界はさらなる混乱に陥ります。不安定な情勢下で、人類を守るとして名乗りを上げたのは、巨大テクノロジー企業となった「ギルド」と、そのCEO「エマ・ケーガン」でした。

彼女はメネンデスの復活に言及しつつ、裏では何かを知っているような様子も……。

「ギルド」のCEOエマ・ケーガン

プレイヤーはJSOCの分隊“スペクター1”として、デイビッド・メイソンなどのキャラクターを操作しながら戦います。本作では地中海の地域アヴァロンだけでなく、日本もストーリーの舞台として関わってくるような展開で、スペクター2を操作するミッションでは東京湾に浮かぶフェリー上で戦闘が繰り広げられる場面も。

本作のテーマは「狂気を受け入れよ」というだけあり、キャンペーンのストーリーではスペクター1それぞれの過去の記憶や、そこに眠る恐怖にフォーカスした展開が繰り広げられていました。演出としてはFPSというよりも、サイコスリラーのような雰囲気すら感じます。

デイビッド・メイソンの父、アレックス・メイソンも記憶の中で登場するなど、これまでのシリーズ作品のキャラクターやオマージュなども見られるのは過去作のプレイヤーにとって嬉しいポイント。しかし、物語としては“続編”というより“あくまでも独立した一つの作品”という立ち位置が強いので、本作からプレイするユーザーも問題なく楽しめます。

一方で、キャンペーン全体を通して物足りなさを感じる印象を受けました。マルチプレイが前提のゲームシステムで、それぞれのキャラクターの過去にフォーカスした物語という設定上、展開はありきたりなものになってしまいがちです。よく言えばシンプルで分かりやすいですが、度肝を抜かれるようなどんでん返しはありませんでした。

難易度変更の設定などもないため、ソロプレイでは苦戦を強いられる場面も。特定のオブジェクトにインタラクトするなど、「ミッション目標を進めたいのに、押し寄せる敵に対処するので精一杯……」というシチュエーションに遭遇することもありました。

ミッション目標のなかには制限時間があるものも。

システム面では二種類の武器だけでなく、ストリークやガジェットなどを自分好みに幅広くカスタマイズでき、ソロでもパーティーでも自身のプレイスタイルを確立できるのは魅力的な点でした。敵を瞬時にテレポートさせて落下ダメージを与えるものや、瞬時に蘇生するものなど、使用することで一気にピンチの状況を打開できます。

一方、戦闘面では爽快感がややイマイチな印象。道中のいわゆるザコ敵もさまざまな種類がおり、アーマーを装備している敵や、強固な耐久力を誇るメカも登場します。ソロや少人数の場合では対処に時間を要するので、ミッションや戦闘のテンポが損なわれてしまうこともありました。

各所に用意されたボス戦では攻撃を回避し、ギミックを攻略しながらダメージを与えていくことになりますが、このバトルシステムは賛否が分かれそうな印象を受けました。

筆者としては、MMORPG風の仕様は抵抗なく受け入れられましたが、敵に攻撃が通らないタイミングやギミックへの対処など、シンプルな撃ち合いを求めているユーザーにとっては煩わしさを感じるかもしれません。

また、これまではキャンペーンをクリアすることでエンドゲームがアンロックされていましたが、アップデートによりすべてのユーザーが最初からエンドゲームにアクセス可能に。

キャンペーンはエンドゲームの前座的な立ち位置が否めませんが、多種多様な武器を試せたり、キャンペーンをプレイすると経験値を獲得できたりといったメリットはあるので、まずはキャンペーンに触れてみる価値はあります。

新たなPvEコンテンツ「エンドゲーム」と過去最大規模の「ゾンビモード」

キャンペーンのその後のストーリーを描くエンドゲームモードでは、アヴァロンの広大なフィールドを舞台にPvEコンテンツが展開されます。プレイヤーには戦闘評価という固有のレベルが設定されており、アヴァロンのそれぞれのエリアで発生するミッションをこなしていくことで評価が上昇します。

フィールドには自分の分隊だけでなく他のプレイヤーの分隊も共存し、独自の目標を遂行したり、ときには協力をしたりとMMO的な体験を得られるのも特徴。しかし、戦闘で死亡してしまうと獲得した経験値などをロストしてしまうため、リスクとリターンの判断が重要になります。

また、エンドゲーム内では選択可能なロードアウトの項目も豊富で、戦闘評価がレベルアップするたびにスキルトラックなどがアンロックされていきます。スキルトラックは武器の取り回しや防御性能、サポート性能など項目が多岐にわたるので、自身のプレイスタイルにあわせたカスタマイズやビルドを構築していけるのは面白いポイント。

PvPvEではなく完全にPvEのコンテンツなので、どんなプレイヤーであってもカジュアルに遊べるのが嬉しい点でもある一方で、「DMZ」のような脱出シューターをイメージしてプレイすると少し肩透かしを食らうような印象はあります。イメージとしては、ゾンビモードに近いようなプレイフィールです。

そのほか気になった点として、キャンペーンのクリア後にはそのまま「エンドゲーム」モードにシームレスに繋がる構成となっていますが、ゲームシステムとしては異なる部分も多く、進め方が分からずにメンバーが抜けてしまうようなケースも見られたので、初プレイの導線としては良くないと感じました。

ゾンビモードでは、さまざまなエリアが用意された過去最大規模のマップを舞台に、押し寄せるゾンビの大群を撃退しつつ謎解きやストーリーをこなしていきます。「アッシュ オブ ザ ダムド」の移動はワンダービークルを用いることで可能です。

崩壊した「ヤヌスタワー」や農場の「ヴァンドーンファーム」など複数のロケーションをピックアップトラックのオールドテッシーに乗って移動するほか、ハードコア向けの「カース」や「サバイバル」など複数のゲームモードも用意されているので、あらゆるユーザーのニーズに対応しているといえます。

「デッド オプス アーケード 4」は見下ろし視点と一人称視点のふたつでプレイ可能なゲームモードで、アップグレードを獲得しながら敵を殲滅してラウンドを生き延びていきます。ゲームのルールとしてはシンプルなうえ、弾薬やリロードを気にせず銃をぶっ放すことができるので、マルチプレイやゾンビモードとは異なった、カジュアルな楽しさがあります。

ゾンビモード全体としては、これまでの作品のコンテンツの正当進化といった感じで、新たな武器やパークなど、本作のもつ豊富なロードアウトのカスタマイズ機能はここでも活かされています。

マルチプレイではSBMMマッチングの選択や、日本を舞台にしたマップも登場

本作での基本的なゲームシステムなどは昨年にリリースされた『BO6』をベースにしていますが、前作から引き続き採用されている戦闘機動「オムニムーブメント」によって、ダッシュやスライディング、ダイブなどをあらゆる方向に繰り出せるのが特徴です。

また、今作からは新たな機動としてウォールジャンプが追加。ウォールジャンプを駆使することで立体的な機動が可能になっただけでなく、即座に窓に飛び移ることで上から射線を通したり、回避をしたりと、さらにキャラコンの自由度が高まりました。

訓練モードではウォールジャンプやオムニムーブメントに関するチュートリアルもプレイ可能なほか、ウォールジャンプの自動発動など各種アシスト設定も用意されているので、初心者のプレイヤーであってもすぐに慣れることができるような仕組みです。

しかし一方で、オブジェクトの当たり判定があるなど「登れそうで登れない」箇所もマップにはいくつかみられ、確かに機動力は上がったものの、ウォールジャンプを活用する場面はあまり多くないような印象があります。

それでも、近~中距離での撃ち合いが発生しやすいマップの構造と相まって、試合としてはハイスピードな戦闘が楽しめます。

また銃本体だけでなく、アタッチメントや装備するパーク、ワイルドカードなどを豊富にカスタマイズできるのも本作の大きな魅力で、パークを組み合わせることでさまざまな効果も生まれます。また、ストリークなどにも固有のレベルが設定され、使い続けることでさらに効果を伸ばせます。

多彩なゲームモードが用意されているマルチプレイでは、SBMM(プレイヤーのスキルやスコアに応じたマッチング)を有する「スタンダードモッシュピット」と、SBMMがある程度緩和された「オープンモッシュピット」のふたつを選択できます。

どちらのマッチング方式にも一長一短がありますが、ある程度自分とスコアが近いプレイヤー同士であれば強いプレイヤーに蹂躙され続けるといったことも少なく、純粋に試合を楽しめます。とはいえ、『CoD』特有の撃ち合いには慣れが必要です。

逆に「毎回自分と同じレベルのプレイヤーと戦い続けるのはカロリーが……」というユーザーは、マッチングの早いオープンモッシュピットを選択できるなど、ユーザー側で選択できるメリットは多いように感じます。

マップに関してはローンチ時から数多くのマップが用意されていて、過去作に登場したマップや日本をモチーフにリメイクされたマップなども登場します。マップの構造は基本的に3レーン構成になっていて、シンプルで戦いやすいマップが多くあります。

日本モチーフにリメイクされた「エクスプレス」や「ハイジャック」をはじめ、日本の城をイメージした「デン」、ビルが立ち並ぶ繁華街の「都心」など、日本が舞台のマップは6種類登場し、猫カフェなど独特の建物も見られます。

それぞれのマップでは看板や電光掲示板なども違和感があまりない程度に日本語が書かれていますが、やはり「ネオンきらめく繁華街」や「城と紅葉」の要素など、結局のところ“記号化された日本の情景”である部分も否めません。

総評―『BO6』から正当進化した『BO7』、それぞれのコンテンツは充実している

今回は『CoD』シリーズ最新作、『Call of Duty: Black Ops 7』のレビューをお届けしてきました。昨年にリリースされた『BO6』に続いての『BO』シリーズのリリースとなり、前作の基本的な流れは継承しつつも新たなパークやウォールジャンプといったアクションでさらに戦闘に深みが増しています。

マルチプレイヤーモードではユーザーのニーズに合わせたマッチング形式を選択可能なのが良い点で、ローンチ時のマップもシンプルで親しみやすい構造になっています。また、おなじみのマップや日本を舞台にしたマップも数多く登場します。

マルチプレイヤー以外のコンテンツも充実しており、Co-opキャンペーンやそれに続くエンドゲーム、複数の遊び方ができるゾンビモードなど多種多様な遊び方ができるのが本作の魅力。一方でそれぞれのコンテンツの完成度にはあと一歩の惜しさを感じる部分もあります。今後はシーズン1などもリリースされるので、コンテンツのさらなる拡充に期待したいところです。

全体として、良くも悪くも“『BO6』の続編”という立ち位置で、一定のクオリティや良い部分は継承されつつも、毎年リリースされる『CoD』シリーズのなかでは、打って変わったような革新的な目玉要素がないのは欠点と言えるでしょう。


Game*Spark レビュー『Call of Duty: Black Ops 7』 PC(Steam、Battle.net、マイクロソフトストア)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S 2025年11月14日リリース

『BO6』がさらなる進化を遂げた。キャンペーンやゾンビなど、マルチ以外も充実。

GOOD

  • あらゆるユーザーが遊べる多彩なコンテンツ
  • 新しい機動によるハイスピードな銃撃戦
  • 広大なフィールドで協力するエンドゲーム

BAD

  • コンテンツの完成度はあと一歩な部分も
  • 革新的な新要素の不足
  • カジュアルに楽しめるとは言い難い難易度

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ライター:kurokami,編集:TAKAJO

ライター/チャーシュー麺しか勝たん kurokami

1999年生まれ。小さい頃からゲームに触れ、初めてガチ泣きした作品はN64の『ピカチュウげんきでちゅう』です。紅蓮の頃から『FF14』にどハマりしており、Game*Spark上ではのFF14関連の記事を主に執筆しています。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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