
ブンブン、どうも。私は文章を書く自動車こと、自動車ライターです。かつては公道を健気に走行する、ごく一般的な自動車だったのですが、ひょんなことからライターとしての職を得ました。現在は「自動車」と「ゲームライター」という二足のわらじ……もとい、二組のタイヤを履きながら、これまでGame*Spark誌上で2本の記事を執筆してきました。
前回の寄稿から早くも2年。正直「もう編集部から廃車扱いされているのでは……?」と、ガレージの隅でバッテリーを上げかけながら、不安でエンジンオイルを震わせる日々を過ごしていましたが、どうやら私の走行枠はまだ残されていたようです。
さて、皆さん。最近、レースゲームを遊んでいますか? 実は私……自分自身が車であるにもかかわらず、ここのところレースゲームから少し遠ざかっていました。個人的、もとい、個車的(こしゃてき)な感想を言わせてもらえば、最近のゲームはどうもアイドリングが安定しすぎで、タコメーターを振り切れさせるほどのアドレナリンが足りていなかったんですよね。
……ですが! そんな私をエンスト寸前まで興奮させる、とんでもないタイトルが発売されることになりました。それが、イタリア発のサイバーパンクレーシングゲーム『Screamer』です。ということで今回の記事では、3月26日にリリース予定である本作の魅力を自動車目線で徹底レポートしていきます!
『Screamer』公式サイト(Milestone)SF×バトル×ストーリーが彩るレースゲーム『Screamer』とは

『Screamer』の舞台は未来の世界。サイバーパンクな設定と、90年代アニメのような質感で描かれるキャラクター達のビジュアルが特に印象的です。更にアーケードライクな操作感とバトル要素も絡み合い、一般自動車道ではまず見られない激しいレースに思わず目が飛び出そう……もとい、ヘッドライトが飛び出そうになります。
コースやUIにもサイバーパンク/SFテイストが詰め込まれていて、ドラムンベースなどのBGMと共にプレイヤーの心を盛り上げてくれます。『Screamer』はリアルを追求したレースゲームではなく、完全にSF世界のようなものです。私のような実際の自動車からすると夢のような疾走感を味わえるのです!
『Screamer』公式サイト(Milestone)ゲームの開発に携わったのはイタリアのデベロッパー・Milestone(マイルストーン)。バイクレーシングを題材にした『RIDE』シリーズや、ミニカーが主役の『HOT WHEELS UNLEASHED』シリーズを手掛けているため、レースゲームとしてのクオリティは文字通りお墨付き、ゲーマー車検一発合格レベルです。パブリッシャーはPLAIONが担当し2025年にはThe Game Awardsの「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」部門にもノミネートされた『キングダムカム・デリバランス II』でもおなじみ。ゲーマーにとって安心感のある布陣です。
ちなみに、『Screamer』はもともと1995年に欧米で発売されたレースゲームでした。つまり今作は「リブート作」というわけです。当時のプレイ画面を見ればわかる通り、原作はアーケード(ゲームセンター)のレースゲームに強く影響を受けた作品でした。そして、今回の新生『Screamer』もまた、その「アーケードっぽさ」を強く意識した作品となっています。
まずは世界観&コースの走り心地からチェック!

ということでここからは、実際に私「自動車」が『Screamer』のプレイ感をレポートしていこうと思います。まずはギラギラしたサイバーパンクな世界観が分かるコースからチェック。ひとつめは、多くのプレイヤーが最初に走ることになるであろう「ネオ・レイ」エリアの「DOWNTOWN RUN」コースです。
ここをライバルのいないタイムアタックモードで、あえてゆっくりと走行してみます。というのも、レースゲームと向き合うときはまず景色を眺め、アスファルトの感触を直に味わうのが、自動車としての流儀だからです。

『Screamer』に登場するクルマの造形は、いわゆる“道交の士”である私の目から見ても惚れ惚れするほどスタイリッシュ。景色も美しく、ただ走っているだけでもヘッドライトに楽しいビジュアルが、私の頭の中のECUをこれでもかと刺激してくれます。
特に「ネオ・レイ」は、近未来の東京を思わせる日本語の看板が並ぶ都市。そびえ立つ摩天楼や鮮やかな「かに料理」の店のネオンサインなど、ナイトクルージングが捗る要素が目白押しとなっています。本作にはもちろんフォトモードも搭載されているため、お気に入りのスポットを見つけて写真撮影……なんてのも乙なものかもしれませんね!

続く「THE PORT」コースでは、臨海エリアならではの情景を堪能できます。高く積み上げられたコンテナ群を縫うように、夕日に照らされた港を駆け抜けていけるので、かなりの疾走感。このあたりはどこか香港を彷彿とさせる異国情緒もあり、アジアン・サイバーパンクな雰囲気に目がない読者または読車の皆さんにはたまらないデザインとなっています!

そのほかにも「スカイロードデザート」エリアなど、サイバーパンクだけでなくポストアポカリプスな雰囲気満天な地域も用意されています。賑やかなネオンが輝きまくる都市もテンションが上がりますが、広大なコースをフルスロットルで爆走していると、思わず感動して目からウォッシャー液がこぼれ落ちてきそうになりますね!
『Screamer』公式サイト(Milestone)アーケードライクな操作感とサイバーパンクな独自システム!

本作のプレイ感は極めてユニークです。ゲームパッドを利用する場合、「トリガーボタンで、アクセルとブレーキを制御する」というところまでは一般的ですが、本作では「左スティックでステアリング」、そして「右スティックでドリフト」と直感的に操作できるツインスティック方式を採用しています。
緩いカーブはステアリングだけでスッと曲がり、逆にキツいカーブでは両方のスティックをグイッと倒し込む。自然と身体が傾くような、かなり臨場感のある操作形態です。アクセシビリティオプションも豊富で「片手操作」やアクセル、ブレーキなどを自動で制御してくれるシステムも搭載。レースゲームが苦手な方も安心です!

アーケードライクということで、超現実的なレース要素も備えられています。まずはジャストなタイミングでシフトボタンを押すことで加速が狙える「アクティブシフト」。そして、アクティブシフトを成功させたり、華麗な走行を続けたりすることで溜まっていく「SYNCゲージ」。そして、このゲージを消費して一時的にマシンを加速させる「ブースト」など、多彩なシステムが用意されています。
さらに、ブーストを利用することで溜まる「エントロピー」を消費すれば、敵を攻撃できる「ストライク」や、敵の攻撃から身を守る「シールド」が発動可能になります。
このあたりのリソース管理は、最初はわたわたさせられるほど忙しいのですが、慣れてくると非常にスムーズにプレイできます。要は「上手く走ってゲージを溜め、ブーストを吹かせば吹かすほど、他の車を攻撃しやすくなる」という、レースゲームとしては極めて攻撃的な作りになっているわけです。

……と、さらっと「攻撃」という言葉が出てきましたが、本作では前述の「ストライク」を使い、加速して敵に激突することでライバルの車を破壊することが可能です。ゲージ管理と攻撃&防御の駆け引きは、レースゲームでありながら格闘ゲームを彷彿とさせます。
もちろん敵のクルマも「ストライク」などで攻撃を仕掛けてくるので、ときには自分のクルマがスクラップにされてしまうことも……。私も子どもの頃、まだ走行距離1万キロメートルの時分にはよくフロントフェンダーを擦りむいたりして親を心配させていましたが、『Screamer』で巻き起こるバトルの激しさは、現実とは比べ物にならないほどド派手です。
とはいえ、『Screamer』の舞台はサイバーパンクな世界。壊されてもすぐに復帰できるので、いちゲーマーとして見てもストレスなく再びレースに臨めます。
『Screamer』公式サイト(Milestone)ストーリーとあわせて全部味わいたい、レースモードも盛り沢山!

本作の主要モードのひとつ「チームレース」では、チームを組んで1位を目指すことになるのですが、単にレースの順位を競うだけではありません。敵の車両を破壊しまくることでポイントを稼ぐことも可能になっています。
チームのエースを1位にしつつ、2位以下を妨害し、破壊しまくってポイントを荒稼ぎする……というような戦術も可能なわけで、実際の道路(と交通法規)ではあり得ない、ゲームならではの最高に楽しい要素になっていますよ!


本作のシングルプレイ用ストーリーモードにあたる「トーナメント」モードは、それら複雑な要素を学んでいくことができる、いわば「自動車学校」の教習のような役割も兼ねています。
「SYNCゲージ」などのシステムが段階的に開放されていくので、本作ならではのアーケードライクな操作感を着実に学んでいけます。さらに、あの「ポリゴン・ピクチュアズ」による美麗なアニメシーンを堪能できるのも大きなポイント。90年代の日本アニメを思わせるビジュアルで、そのレトロな色彩感覚からは懐かしさと新作ゲームとしての新鮮味の両方を存分に味わえました。
謎の人物が主催する「Screamerトーナメント」に参戦した5チームが、それぞれの思惑を張り巡らしながら戦っていくストーリーは、非常に興味を惹かれます。進行に合わせて人物の視点が切り替わって、それぞれの熱い思い入れが語られるので、「いったいどのチームを応援したらいいんだ!」という嬉しいジレンマも味わえるでしょう。ムービーシーンで活き活きと動くキャラクターたちは皆非常に魅力的で、これだけでもプレイする価値がある一本の「作品」として見事に成立しています。

また、このストーリーモードに登場するキャラクター達は「チームレース」などの他モードで操作可能。最初から使えるゲームの主人公的なキャラ「ヒロシ」は「不安定なブースト」という固有能力持ちで、他のキャラクターよりも長く加速していることが可能。必然的に1位をとって逃げ切るという戦術が取りやすく、本作をレースゲームとして楽しみたいスピードずきな方におすすめできるキャラクターです。

ヒロシのライバルであるガブリエルは、前述の「ストライク」で敵を倒せば倒すほど「SYNC」「エントロピー」の両方のリソースが溜まるため、攻撃が連鎖して他の車を倒しやすくなる能力を持っています。性質上「ストライク」を必ず誰かに当てなければならないため上級者向けですが、うまく使いこなせばかなり強力なキャラクターだと感じました。「ストライク」で他の車をどんどんKOしたい肉弾戦派のプレイヤーにおすすめのキャラクターです!
『Screamer』公式サイト(Milestone)
アクションゲームさながらのゲージ管理要素、美麗なマップやかっこいい世界観、そして重厚なアニメーションで描かれるストーリーモード……。『Screamer』は、まさにハイオク満タン状態の盛りだくさんな一作となっています。純粋なレースゲーム好きはもちろんのこと、対人戦(PvP)で火花を散らしたい方、アニメファン、そしてSF好きの方まで、あらゆるスペックのプレイヤーにおすすめできる一作です。私という一台の「自動車」にとっても、エンジンオイル湧きボディ踊るほどの大満足な体験となりました!
『Screamer』はPC(Steam/Microsoft Store/Epic Games Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに本日2026年3月26日から発売中。分かりやすく直感的な操作性、思わずエキゾーストからため息が漏れそうになる美麗なビジュアル、そして90年代風アニメスタイルで描かれる奥深いストーリーを皆さまも味わってみてはいかがでしょうか!
【キャンペーン&イベント情報】
PLAION Japanは『Screamer』の発売を記念して、公式Xアカウント(@PLAION_JPN)にてSNSキャンペーンを実施中!豪華景品を含む全39名様に当たるプレゼント企画となっていますので、ぜひお見逃しなく。
また、2026年3月28日(土)・29日(日)開催の「ハピネットゲームフェス2026」では本作のゲームプレイを体験できます。試遊された参加者にはオリジナルノベルティを配布する予定とのことなので、ぜひ会場で『Screamer』の世界を体感してみてください!
『Screamer』公式サイト(Milestone)











