『鉄拳』のゴッドファーザーこと“原田勝弘”が、SNKで新スタジオ設立!「VS Studio SNK」で彼は何を作り上げるのか? | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『鉄拳』のゴッドファーザーこと“原田勝弘”が、SNKで新スタジオ設立!「VS Studio SNK」で彼は何を作り上げるのか?

『サムライスピリッツ』に興奮したあの頃について語った。

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『鉄拳』のゴッドファーザーこと“原田勝弘”が、SNKで新スタジオ設立!「VS Studio SNK」で彼は何を作り上げるのか?
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バンダイナムコにて『鉄拳』シリーズを30年以上作り続けてきたゲームクリエイター・原田勝弘氏が、2025年に同社を退職されました。

その後、次のキャリアについて多くの噂が飛び交いましたが、この度、SNKの子会社として「VS Studio SNK」を設立。

SNKに出資を受けながら新たな対戦ゲームを作る理由について、グループインタビューにて語ってくださいました。

原田氏が新天地でいったい何を目指すのか……ぜひともチェックしてください。

VS開発部というルーツ、バーサス……あらゆる意味が籠った「VSスタジオ」

左からVSスタジオ CCO 米盛祐一氏/VSスタジオ CEO 原田勝弘氏/SNKプロデューサー小田泰之氏

――まず、スタジオでの役割について教えてください。

原田:僕は代表取締役という立場です。もともとは僕や米盛と3人で出資して、小さな箱のようなものを作ったのが始まりでして、そのときは小さい会社で何もなかったんです。

――SNKとの関係性についても教えてください。

原田:今回、SNKさんから「一緒にやりませんか」とお声がけいただき、参画しました。完全な100%子会社という形ではなく、ある程度の独立性を保ちながらグループに加わった形です。主に環境面においてしっかり支援していただけるので、開発に集中できるのが大きいですね。

――スタジオ名の由来と、今後の方向性について教えてください。

原田:正式名称は「VS Studio SNK」です。僕と米盛のルーツが“VS(Video game Soft)開発部”にあることや、“対戦(VS)”など、いろいろな意味を込めています。今後については、やはり自分たちが得意で、ユーザーの期待も大きい人と人が競い合う対戦型のアクションゲームを軸に据えたいと考えています。まだ具体的な企画は固まっていませんが、まずはそこに取り組みたいですね。

――SNKとの連携についてはどのように考えていますか。

原田:単に独立スタジオとして動くのではなく、SNKさんとの連携も重視しています。開発者同士の交流やノウハウの共有などを通じて、お互いに社員が出向しあったりですとか、良い影響を与えられる関係にしたいです。

――どのような人材を求めていますか。

原田:「ゲームで食べていく」という覚悟を持ち、情熱と好奇心を持っている方ですね。年齢は問いません。経験やスキルも大事ですが、それ以上に情熱を持ち続けている方を重視しています。業界のベテランで、なおかつ熱量を失っていない“職人肌”の方にはぜひ来てほしいです。下手したら僕よりも年上でもね。もちろん新しい人材も歓迎しています。

――SNKのゲームとの出会いについて教えてください。

原田:かなりはっきり覚えています。最初は『リーグボウリング』でしたね。その影響で、自分の作品にボウリングゲームを入れたこともあります。

『リーグボウリング』(1990)

その後、強烈なインパクトを受けたのが初代『サムライスピリッツ』です。ゲームセンターで稼働したばかりのものを見たとき、大画面と大音量で展開される世界観に圧倒されましたよ。だって、アースクエイクと橘右京が睨み合っていて、雰囲気は和風だけどBGMはロックで……なんてクレイジーなんだと(笑)。SNKという会社の凄さを実感した瞬間でしたね。

『サムライスピリッツ』(1993)

――新スタジオで作りたいゲームについては答えられる範囲で教えてください。

原田:細かいアイデアはいろいろありますが、大きな方向としてはやはり“人と人が競い合う体験”を軸にしたいです。対人アクションですね。新しいスタジオだからこそ、開発の進め方そのものもゼロから見直せるのが楽しみです。

――現在の対戦格闘ゲームシーンについてはどう見ていますか。

原田:この点は世代によって受け止め方が異なるでしょう。若い層は今のシーンを見て盛り上がっているでしょうし、逆にベテランの方々は一度格ゲーブームは去ったけど、eスポーツがそれを盛り返した……みたいな印象の人もいるかもしれません。

ただ、僕から見れば実際には長く安定して続いているジャンルなんです。たとえばEVO(格闘ゲームの祭典)も、昔は大学の一室みたいな小規模な会場で行われていたものが、今では大規模イベントになっている。ゲーム自体も、昔から続いているタイトルは今なおマーケット、プレイ人口ともに増え続けている。20年前には想像できなかった状況です。

ただし課題もあります。eスポーツ単体で大きな利益が出ているわけではないので、関わる人すべてが持続的にハッピーになれる仕組みを作る必要があります。それでも、まだまだ成長の余地がある分野だと感じています。

――スタジオの規模感について教えてください。

原田:具体的な人数はまだ言えませんが、現在のゲーム開発を考えると、ある程度の規模は必要になります。5,6人ってわけにはいかないですからね(笑)。これから仲間を集めていく段階です。ありがたいことに興味を持って声をかけてくださる方も多いので、そういった方々と一緒に形にしていきたいです。

――ありがとうございました!


新スタジオ「VS Studio SNK」は、SNKの支援を受けながらも独立性を保ち、対人アクションを軸とした新たなゲーム開発に挑戦していくとのこと。原田氏の言葉からは、過去の経験と現在の環境を掛け合わせ、新しい価値を生み出そうとする強い意志が感じられました。

彼らの第一歩に注目です!

※UPDATE(2026/05/13 0:22):見出しを一部修正しました。

ライター:各務都心,編集:みお

ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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