2026年5月3日に、浜松で東京ゲームダンジョン12が開催されました。
本記事ではSTUDIO 909が開発する『クワイエット急行909号室』のプレイレポと開発者インタビューをお届けします。
繰り返7日間
本作は、一週間かけて大陸を横断する鉄道「クワイエット急行」に乗り込み旅する、車窓の旅アドベンチャーです。列車の中で様々な乗客と出会い、彼らの人生を垣間見ます。

毎日列車の並び順が変わる電車を舞台に、7日間を繰り返して謎を解き明かしましょう。
車両の編成を自分で選んでアイテムを入手し、新たな通路を開いていく感覚は謎解きローグライクといった印象。ゲームのシステムとしては『Blue Prince』っぽさを感じました。ほしいアイテムを入手しつつ新しい謎に出会い、解明して先に進みます。


今回の試遊では、5日目から7日目までの3日間を遊ぶことができました。巨大な女の子と出会ったり、謎の電話をかけてみたり。

惜しくも謎の部屋909号室に迫ることはできませんでしたが、ゲーム体験の一端に触れることはできたかなといった印象でした。
『Blue Prince』と『Road 96』に影響も
ここからは、開発スタッフに行ったインタビューをお届けします。
──本作を制作し始めたきっかけを教えてください。
STUDIO 909:これ、どこまで本当のことを言っていいのかわからないんですけど(笑)。
正直に言うと、経済産業省のクリエイター支援プロジェクト「創風」へ提出するために作り始めたのがきっかけです。もともと企画自体はあったんですが、別の仕事もあったので、当時はまだ本格的に作ろうとは思っていなくて。
でも去年、本作のプロデューサーを務めているKidoから「創風に応募したいからビルドを作ってくれ!」と言われて。2~3週間で一度形にして応募した結果、受かったので「じゃあ作るか!」となったのが、本当に始まりですね。

──制作にあたって障壁などはありましたか?
STUDIO 909:今まで作ってきたものより、かなり規模の大きい作品を作ろうとしているのがまず一つあります。あと、本作は“ちゃんとゲームを作ろうとしている”んですよね。
これまで自分が作ってきた作品は、ゲームではあるんですが、システムやレベルデザインをそこまで重視していなかったんです。どちらかというと、ストーリーを読むことが中心で、そこに少しパラメータ調整やサバイバル要素があるような作品でした。
でも今回は、パズル要素も含めて、ゲームとしての体験をしっかり作ろうとしていて。ただ、僕はそこがあまり得意じゃないんですよ。究極的にはストーリーを書きたい人間なので。
とはいえ、ゲームデザイン的な部分があった方が、手に取ってくれる層も広がる気がしていて。そこに挑戦しようと思ったんですけど、「できね~!!」ってなりました(笑)。

──制作期間はどのくらいですか?
STUDIO 909:創風へ応募したのが去年の5月くらいなので、そこから数えると丸1年くらいですね。
──『Blue Prince』の影響も感じたのですが、参考にした作品はありますか?
STUDIO 909:ありますね。『Blue Prince』があまりにも面白すぎて。このゲームは『Blue Prince』と『Road 96』の影響をかなり受けています。
『Road 96』って、究極的にはストーリーを読むゲームだと思うんですけど、一本道ではなく、自分で選択しながら進めていく構造になっているじゃないですか。ああいう、“ゲーム的な体験をしながら物語を読む”アドベンチャーゲームがすごく好きなんです。
そこに『Blue Prince』のパズルローグライク的な要素を掛け合わせると相性がいいなと思って、かなり参考にしています。

──最後に、プレイヤーへメッセージをお願いします。
STUDIO 909:毎回ここ困るんですよね(笑)。
今、イベント会場などで公開しているものからかなり変わる内容を裏で用意しています。レベルデザインについては専門のクリエイターにも参加してもらっていますし、グラフィック面でも新しいPVやキービジュアルを制作中です。
かなりすごいものになっていると思うので、その辺りもぜひ楽しみにしてもらえたら嬉しいです。
──ありがとうございました!
『クワイエット急行909号室』はPC(Steam)向けに開発中です。










