西暦1万年の地球で文明復興を目指す『Kentum』メトロイドヴァニアとサバイバルクラフトが見事に融合!“世界の拡がり”の実感でずっとプレイしたくなる【クラフトサバイバル名鑑】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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西暦1万年の地球で文明復興を目指す『Kentum』メトロイドヴァニアとサバイバルクラフトが見事に融合!“世界の拡がり”の実感でずっとプレイしたくなる【クラフトサバイバル名鑑】

【クラフトサバイバル名鑑】では、同ジャンルのゲームが好きな筆者による定番ゲームの魅力を紹介しています。

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西暦1万年の地球で文明復興を目指す『Kentum』メトロイドヴァニアとサバイバルクラフトが見事に融合!“世界の拡がり”の実感でずっとプレイしたくなる【クラフトサバイバル名鑑】
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今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。

Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、2025年11月6日にPC(Steam/Microsoftストア)/PS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ向けに発売された『Kentum』です。

サバイバル系メトロイドヴァニア

『Kentum』は、アルゼンチンを拠点にしたゲーム開発スタジオTlön Industriesの手がける作品。パブリッシャーはindienovaとV Publishingが担当しています。Tlön Industriesは、過去に火星テラフォーミングゲーム『Per Aspera』や、リミナルスペース探索アドベンチャー『Dreamcore』などの作品で高い評価を得ています。

ゲームは2024年の「Latin American Games Showcase」でトレイラーが公開され、2025年2月には体験版が配信されます。その後は体験版のアップデートなどを経て、2025年11月6日に正式リリース、記事掲載時にSteamユーザーレビューでは“やや好評”を獲得するなど、高い評価を得ています。

本作の舞台となるのは西暦1万年の地球です。プレイヤーは数千年の眠りから目覚めた、地球最後の人類であるケントとなって、文明を再建することになります。ゲーム開始時点でケントの持ち物は、墜落した宇宙船とサポートメカ、そして一本の棒のみ。未知の惑星となっている地球で、驚くべきサバイバルが待ち受けています。

ゲームは横スクロール視点の探索アクションで、プレイヤーは世界の探索をしながら、少しずつ文明再建の準備を進めなければなりません。いわゆるメトロイドヴァニア要素を持つ本作では、さまざまな技術や能力を解放していくことで、新たなエリアへの道が拓けていきます。

リリース後もキーバインド機能の実装や各種アイテムなど、さまざまな追加や改善を行うアップデートを配信しています。そして2026年1月27日には「Co-Opアップデート」により、フレンドとのオフライン協力プレイが実装されました(Steamは「Remote Play Together」でのオンラインも可能)。

うっかり寝すぎた7000年?

『Kentum』の物語は西暦2219年の宇宙から始まります。トレーンインダストリーの社員として働く主人公のケントは、宇宙上のコロニーで10年に1度の頻度で冷凍睡眠から目覚め、船内のAIである「O.R.B」にアクセスするという仕事を行っています。ボタンを押したら再び冷凍睡眠に戻るという生活です。

そんな生活に嫌気が差しているケントは、OSを改造して冷凍睡眠の時間を伸ばすことがひとつの目的になっています。目覚めた際の数少ない娯楽はO.R.Bとの会話、そして盆栽の「チビスケ」に水をあげるくらいのもの。その水やりも、寝ている間は機械がやってくれるのです。

再び冷凍睡眠に入ったケントですが思わぬ事故が発生。なんと西暦1万年まで冷凍睡眠が解除されず、その間に宇宙船はエネルギーが枯渇し緊急措置で地球へ帰還してしまいます。その衝撃で船が破壊され設備は破損、さらに、O.R.Bによればケントの体も衝撃に耐えられずクローン体になっています。

すべての状況が理解できないケントに、O.R.Bは地球での活動を提案。そのためのツールとして、かつてのチビスケから作り上げた杖、その名も「多用途サバイバル棒」が与えられます。まずはチュートリアルとして、近場からの微弱な電波まで辿り着くため、移動や棒を使ったアクションなどを学んでいきます。

そしてたどり着いた電波の発生源はトレーン社の遺した人類再建施設「モノリス」です。クローンケントは“7781年眠ってサボった業務”として、この施設を使って文明を再始動するための準備を行うことになるのです。

“相棒”と共に未知の地球を駆け巡れ!

ケントの目的は地球文明の再建ですが、最初はほぼ裸一貫の状態です。まずは生き残るための食糧や設備を作らなければなりません。ゲーム内では杖を使った攻撃で木や石を壊したり、動物を倒したりしながら最低限の素材を集めていかなければなりません。

幸い地球には色々な素材があり、ケントが乗っていた船の設備は修理して利用可能で、以後はここを拠点として基地を作ることになります。しかし、ほとんどの知識や文明が失われている状態なので、未知の地球の探検を通じて得た知識を元にリサーチを進め、さまざまなレシピや研究分野をアンロックさせていく必要があります。

研究が進めば農業や鋳造などのクラフト技術が利用可能になるだけでなく、ケントの持つ杖や肉体の強化もできます。さらに、世界に残された技術を見つけ出すことで、巨大な岩の破壊や空中ダッシュ、グライダーなどの移動アクションも使えるようになり、これまで移動できなかったエリアにも行けるようになります。

7千年以上の時を経た地球は大きく変化しています。砂漠や洞窟などのバイオームには適応した生物が住み、中にはケントを襲ってくるような危険な生物もいます。植物も季節によって種類が異なります。ゲーム内では採集だけでなくO.R.Bでのスキャンで情報を集めていくことで解放されるレシピもあります。

未知の探索は非常に厳しいもので、野生生物の攻撃や環境でケントは簡単に命を落としてしまいます。ですが、そこは再びクローンを製造できるので一安心。死亡時は「クローン◯号」の死因もしっかり確認できますよ!

2つのジャンルの“拡がる楽しさ”が見事に融合!

メトロイドヴァニアとサバイバルクラフト要素が融合している本作。そこには、世界を探索して新たなマップに到達する楽しさ、新素材を見つけて研究を進めて新たな施設やアイテムを作る楽しさという、2つのジャンルの絶対的な面白さが融合しています。

マップ内では序盤から道を塞ぐ岩、フックで登れる岩、上昇気流などが確認できます。これらのギミックを突破するためには、今移動可能なエリアをくまなく探索して残された技術を見付けなければなりませんが、迂闊な行動はクローンの製造数が増えていくだけです。生き残るためには、拠点でしっかりと準備をしましょう。

敵が強ければポーションは必須ですし、長い探索になるなら料理も大切です。今持っている素材で施設や能力を研究できるものが無いのかチェックしたり、ピン留めして新しい素材を探し求めることもあるでしょう。拠点の発展が探検の攻略に、探検エリア拡大が新たな拠点の設備向上に、見事な相互作用になっています。

サバイバルクラフトでも、メトロイドヴァニアでも「ゲームが停滞する壁」というのは存在します。本作の場合は、それが行けないエリアを探す方法か、何らかのレシピを見落としていないか、2つの側面から考える必要もあります。そして苦労した分は十分な見返りにもなり、ひとつ乗り越えれば爆発的な世界の拡がりが実感できます。

序盤から行動範囲は広く、マップ内に隠し要素も多数あります。制限時間などを考えなくてもいい作品ですが、一度このゲームの“拡がる楽しさ”を実感すると、素材集めだけでも止めどきが見つからない……!

効率化・自動化も簡単

ゲームの目的である文明の復興のために、ケントはモノリスに多数の物資を運び込む必要があります。それを叶えるためには探索で得たものを収めるだけでは足りるものでもないので、基地内で生産ラインを作ることが近道になります。

本作の拠点建築は船の設備から行う形式で、範囲内であれば自由に設備を設置できます。足場を組めば立体的な構造も簡単にできますし、チェストに保管したアイテムは生産時に参照できるので、品目の整理に関しては、かなり気軽です。ただし、一部の素材は腐敗するので、冷蔵庫などを研究する必要もあります。

基地の自動化もわかりやすく、生産物を運ぶアームやベルトコンベアも設置時に動きがわかりやすく表示されます。研究が進めばより複雑な機能も使用可能で、ドローンなども用意されています。モノリスにある研究設備を利用すれば、栽培の生産数アップや設備の効率アップもできるようになります。

ゲームが進めば鉱石や貴重な素材も基地内で生産可能になるので、生産から一次加工、二次加工のラインを作ることも簡単です。もっと極端なことを言えば、チェスト内のアイテムを生産時に参照できることを利用して「自動生産→アームで箱に入れる」だけでも、プレイヤーがクラフトしやすくなります。

ゲーム内では栽培・粉砕・裁縫・鋳造・鍛圧・畜産・調理・醸造など、あらゆる生産をしなければなりません。『Kentum』はそれらの設備の準備や向上もわかりやすく、一度作り上げた装置は最後まで頼りになってくれますよ!


『Kentum』は、メトロイドヴァニアとサバイバルクラフトという2つのジャンルを融合させた作品です。杖一本から始まる絶望的なサバイバルも、世界を探索し、設備を作り上げていくことで、環境の改善や進歩をしっかりと実感できます。

メトロイドヴァニアらしい「探索エリアの解放」、サバイバルクラフトらしい「技術の進歩」の相互作用が非常に優秀で、ゲームの面白さにも直結しています。特にある程度の段階を乗り越えて一気にやれることが増えた際には、寝る間も惜しんで探索や収集、研究を続けたくなるほどのプレイフィールがあります。

ケントはどこかやる気のない男で、そのキャラクターも大きな魅力。このゲームは日本語テキストだけでなく、日本語ボイスにも対応しています。その意味でも非常に遊びやすい作品なので、探索や研究で“拡がる楽しさ”が好きな人には絶対にオススメの一本です!

ライター:Mr.Katoh,編集:Akira Horie》

ライター/酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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