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「ヒーローになりたい」学生時代の夢が『UNDEFEATED: Genesis』として形に…鍛えていたらムキムキになった開発者へインタビュー【BitSummit PUNCH】

「ヒーローとは何か」を問う3Dアクション『UNDEFEATED: Genesis』の開発者にインタビュー!

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「ヒーローになりたい」学生時代の夢が『UNDEFEATED: Genesis』として形に…鍛えていたらムキムキになった開発者へインタビュー【BitSummit PUNCH】
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5月22日から24日にかけて、京都府の「みやこめっせ」にて世界各国のインディーゲームが集結する大規模イベント「BitSummit PUNCH」が開催されました。

コーラス・ワールドワイドブースにて最新デモが展示されていたのは、「Indie-us Games」が開発中の『UNDEFEATED: Genesis』。高速で空を飛び、建物ごと敵をなぎ倒し、窮地の人々を救う、爽快かつ自由な3Dアクションが楽しめるスーパーヒーローがテーマの作品です。

今回はそんな「Indie-us Games」より『UNDEFEATED: Genesis』プロデューサーの兵藤大瑚氏と、ゲームディレクターの篠原友磨氏にインタビュー。ゲームの開発状況や展望、シリーズでの仕掛けについて聞きました。

ヒーローを追求するコンセプトはそのままに、規模を拡大

――本日はよろしくお願いいたします。貴重な機会と伺って、インタビューにやって参りました。

兵藤:ありがとうございます。ディレクターは中々表に出てきませんからね。

篠原:普段家で開発ばかりしていて……レアキャラになってしまっています。

「Indie-Us Games」の兵藤氏(写真左)と、篠原氏(同右)

――ぜひこの機会に、色々と聞かせていただきたいと思います。『UNDEFEATED: Genesis』は2023年頃からの始動ということでかなり開発時期も長くなってきていますが、開発中に当初から「変わったこと」と「変わらない部分」を教えていただきたいです。

篠原:変わったのは「規模感」ですね。最初はもっと小規模なタイトルを想定してはいたのですが「やっぱりストーリーは入れたいよね」「ボイスも声優さんにお願いして入れたいね」とどんどん大きくなってきて、考えてもいなかった規模になってきました。

対して変わらないのは、やはりゲームのコンセプトです。圧倒的なスーパーパワーを使ってヒーロー体験をする。この部分は変わらず貫いて開発しています。

――そのコンセプトが受け入れられ、前作『UNDEFEATED』も海外でも大きな人気を集めている印象です。実際のところはいかがですか?

兵藤:そこは数字にも分かりやすく表れていて、『UNDEFEATED』は累計500万ダウンロードを突破していますが、地域別で最も多いのがアメリカなど北米地域です。そこから中国、ブラジルやポルトガルの南米地域、シンガポールなどの東南アジアと続いて、その次に日本が来るような順番で、最近は韓国も日本を追い抜く勢いなんですよ。

しかも、上位2つの地域で50%以上のシェアになるほど固定ファンについていただいていて。今作でコーラス・ワールドワイドさんにパブリッシングをお願いしたのも、その背景が大きく影響しています。

海外に強く、日本語でコミュニケーションできますからね。代表のシンさん(金親 晋太郎氏)がすごくヒーローゲームが好きで、「ぜひお願いします」と。

――そこまで海外シェアが高いとは思ってませんでした。

兵藤:先ほどの変化にも関わる話なのですが、最近はSNSを頑張っていて、やっぱり海外からの反響が良いなとも思いますね。インディーゲーム界隈のミームに乗っかったりするとすごく伸びるんです。

篠原:多い時では200万インプレッションくらい行くこともありますね。これは海外向けアカウントで発信できているからこその成果と言えると思います。

2027年初頭の発売へ「コンテンツの厚み」を強化中

――そんな国内外から期待の高まる『UNDEFEATED: Genesis』ですが、先日は発売予定日を「2026年」から「2027年初頭」へ変更しました。この判断についても詳しく聞かせていただけますか?

兵藤:現状でも「スーパーパワーが使えて、空を飛んでの空中戦ができて……」と、ゲームのサイクルや構成要素は完全に揃っているんですが、それでも延期をした理由はゲーム内の“物語があるからこそ遊べるコンテンツ”をもっと充実させたかったからですね。

体験版ではゲームの根幹となる部分は味わっていただけます。本編では超大型のボス戦や拠点を防衛するイベントなど、物語的な繋がりがないと成立しないイベントやコンテンツが登場しますよ。

冒頭でも当初より規模が大きくなったとお伝えしましたが、この時に「絶対にストーリーをしっかりと描いて、ディレクターの篠原友磨が考える『ヒーローとは何か』を落とし込んでいきたい」と考えて開発してきました。

なのでそれが展開できるキャラクターを作って、世界を描いて、コンテンツを今入れている段階なので、発売日を延期した分は特に「コンテンツの厚み」としてしっかり出せるかなとは思っています。

篠原:戦闘の部分でもまだ少し調整中の部分もありますし、前作『UNDEFEATED』をプレイした方なら「おっ」と思える作り込みも、延期した期間でどんどんブラッシュアップしていけたらと考えています。

――なるほど。ちなみにこのゲームとイコールではないと思いますが、篠原さんの好きなスーパーヒーロー作品も教えていただきたいです。

篠原:結構色々な作品を見てきて思うのは、やはり「スーパーマン」のヒーロー像が好きだということですね。あとは「ワンパンマン」のサイタマとか、圧倒的な力を持ちつつも頑張って人のためにその力を使っている存在はかっこいいなと思いますし、憧れます。

なので、ゲームの中でもそれが表現できたらとの思いを込めつつ、「力を何のために振るうのか」「大いなる力に大いなる責任が伴う」など、メッセージ性もしっかり考えて開発しています。

――主人公を取り巻くキャラクターについてもこだわりを聞かせてください。

篠原:発表している部分ですと、主人公のアルくんはとある隕石の衝突によって遥か遠くの惑星に転移さえられ、その隕石のエネルギーを大量に浴びたことで、スーパーパワーを得るというストーリーになっています。

その転移先の文明が滅んでしまった惑星で登場するのが、新しいキービジュアルにも描かれているシア、ステン、マヤというキャラクターですね。

それぞれ特徴的で、シアはみんなの拠点を守るリーダーではあるんですが、過去に大きな失敗をした経験からあまり自分に自信が無く、弟であり拠点内の防衛隊長のような役割のステンが彼女を支えています。

マヤは研究者で各地のフィールドワークで情報を集めていて、彼らとの関わりが物語に影響していきます。

中でもステンは、ある日唐突にめちゃくちゃ強いパワーを持ったアルが現れたことに対し、「何をしでかすか分からない」と警戒して邪険に扱ってくる存在なんです。そこが、主人公の行動によって反応が変化していくというイメージしやすいキャラクターだと思います。

――信頼関係を築いていく、王道の物語になるんですね。

篠原:そうですね。全世界の誰もがわかりやすいシナリオにはなっています。

兵藤:ただその中でずっと「ヒーローとは何ぞや」を問いかけて、最終的にはアルくんが結論を見つける。というのが本作のストーリーの大きなポイントになっています。

これからは「月1ペース」で発表を予定

――期待も高まりますが、楽しみに待っているファンの方に向けて今後のイベント出展などの予定も可能な範囲で教えていただけますか?

兵藤:「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT」と「OSAKA INDIE GAMES SUMMIT」には、恐らく参加すると思います。それ以外はまだ分かりませんが、発売までに必ずデモ版は出しますので、そちらもお待ちいただければと思います。

あとはこの夏は月1ペースで何かしらの発表や情報を出していけると思います。お待たせしていますので、少しでも発売まで楽しんでいただければと。

――デモ版で環境チェックをしたい方も多いと思いますので、朗報ですね。

兵藤:デモ版と言えば、今回出展されているバージョンでも遊んでいただくと分かるように、『UNDEFEATED: Genesis』の舞台は文明が滅びてしまった荒廃都市です。500年前には、地球をも超える文明が栄えていた惑星であるという設定もあるんです。

これにも実はちゃんと理由がありますし、これが前作『UNDEFEATED』でムキムキマッチョなグラサン野郎が銃を持った男たちに囲まれて暴れ回っていたのはなぜなのか、という謎の解明にも繋がっているんですよ。

画像は『UNDEFEATED』Steamストアページより

――なんと、ちゃんと繋がっていくんですね。

兵藤:学生の頃の篠原が抱いた、「ヒーローになりたい」という情熱ひとつで作ったゲームの冗談みたいな世界の裏には「実はこんなに真面目な物語があったんですよ」としっかり描きたかったというのも、規模が大きくなってしまった要因なんです(笑)。

――まず篠原さん本人がかなりヒーロー感ありますよね。

篠原:ええ、本当はヒーローになりたくて鍛えているんですが、どれだけ鍛えても現実ではなかなかヒーローになれないので、ゲームで実現しようと取り組んでいます。

ブース前にて撮影後、画角もあるが篠原氏の腕がデカ過ぎると騒然

――学生時代の作品に端を発して今へと繋がっていると思うと、もの凄く長期プロジェクトですね。

兵藤:ただ、『UNDEFEATED: Genesis』ではその(間の物語を)全ては描けていないので、また今作が成功したら次の作品でこの2つの作品の繋がりの部分も描けるんじゃないかなと。そういう意味でタイトルにも「Genesis(創世記)」とつけています。

――少し気が早いですが、それも楽しみですね。

兵藤:それと前作『UNDEFEATED』にもアップデートを入れていて、今作で登場するのと全く同じ見た目の赤い隕石が振ってきていますし、今作に関わるような内容が書かれた資料も隠されています。既に見つけてくださったユーザーの方もいらっしゃるんですよ。

――しっかりと繋がりと示唆する仕掛けをアップデートで入れているんですね。

兵藤:そうなんです。本当は今以上に前作のアップデートもやりたいのですが、10人程度のチームで作っているのでそこまで手が回り切らないので、まずは『UNDEFEATED: Genesis』をお待ちいただければと思います。

――ありがとうございます!それでは最後に発売を待っている皆さんへ一言お願いします。

篠原:今の世の中、空を飛んでスーパーパワーを使って自由にできるゲームってあまりないと思うので、そういったゲームを待ち望んでいる方はぜひ遊んでいただきたいです。よろしくお願いします!

兵藤:空を飛んで物を壊していくだけでも時間を忘れて遊べるゲームになっていると思います。敵を倒さなくても、人助けをしなくても、それだけでも気持ちいいよう頑張って作っていますので、ぜひ遊んでください!

もちろん人助けも楽しい!

――ありがとうございました!


UNDEFEATED: Genesis』は2027年初頭、PC(Steam)とPS5向けに発売予定です。

【UPDATE2026年5月28日11時32分】インタビュー中に登場する、関係者様のお名前に表示ミスがあり修正しました。皆様にはご迷惑をおかけいたしました。

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ライター:ハル飯田,編集:八羽汰わちは

ライター/よく遊び、よく喋る関西人 ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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編集/ 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Sparkの共同編集長。特技はヒトカラ12時間。

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