気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Strangely Interactive開発、PC向けに7月12日にリリースされたSF宇宙戦争ゲーム『Angels Fall First』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、約10年にわたる早期アクセス期間を経てリリースされたSF宇宙戦争ゲーム。チーム連携を重視した戦術的ゲームプレイと、高いリプレイ性を誇る目標達成型シナリオが特徴。宇宙空間でのドッグファイトから地上での歩兵戦まで、あらゆる形態の戦闘体験を融合しており、敵艦への強襲、操縦可能な大型船、奥深い武器カスタマイズ、充実したBotサポートなどを搭載しています。記事執筆時点では日本語未対応。
『Angels Fall First』は、1,780円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
JoshJosh Graftonです。創業者であり、『Angels Fall First』のアートディレクターを務めています。
一番好きなゲームは『Arma』ですね。その奥深さは本当に素晴らしく、まさに何でも出来てしまう魅力があります。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
Josh『Angels Fall First』は、大型艦の戦いとFPSでの戦い、そしてシームレスに発生する敵艦への乗り込みアクションを同時に体験できる唯一無二のゲームです。本作はマッチ制を採用しているため、広大なオープンワールドシミュレーターのように「ダイナミックなアクションは可能だけども、めったに機会がない」という状態を避け、プレイヤーたちが戦場で常に熱い戦いに集中できるようにしています。
私たちは『バトルフィールド』のようなスタイルのゲームをさらに進化させたいと考えていました。「大規模な艦隊戦に参加しながら、同時に銃を構えて走り回れるSFゲーム」を作りたかったのです。誰もそんなゲームを作ろうとはしませんでしたし、「そんなのは不可能だ」と口を揃えて言いました。しかしそれは決して「不可能」だったのではなく、「めちゃくちゃ難しかった」だけなのです。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Josh「スター・ウォーズ」、「宇宙空母ギャラクティカ」、ベトナム戦争映画、第二次世界大戦映画、そしてSFアニメから影響を受けました。私たちはデカいスケールの戦いが大好きなのです。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Josh『Angels Fall First』は、世界中に散らばるMod制作者のチームによって作られました。2010年代当時はDiscordはおろかボイスチャットすらほとんど普及していなかったため、すべてのやり取りは「IRC」という古いチャットサービスを通じて行われていたのです。なんと本作の開発の全過程において、誰一人として互いの「声」を聞いたことがありませんでした!時が経った現在では、実際に直接顔を合わせる機会もあり、Discordで日常的に会話をしています。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
Josh多くの人々にとっての「夢のゲーム」を作り上げたことに対して、非常に温かく励みになるフィードバックをたくさんいただいています。大手パブリッシャーには企画すら通らなかったであろう作品ですが、たとえ10年という歳月がかかったとしても、ゲームという「芸術」をさらに一歩先へと押し進めた作品として評価してもらえたと思っています。
私たちが特に気に入っているレビューは、LevelCap氏が初期に公開してくれた『Angels Fall First』の動画です。彼は私たちがやろうとしていることを本当によく理解してくれていて、なぜ人々がこの作品を高く評価するのかについて非常に深い洞察を示してくれました。もっとも、彼が「レベルデザインが計算し尽くされている」と言ってくれたのは完全に買い被りでしたが…(実際はまったくそんなことはなく、ただひたすら修正を繰り返しまくっただけなのです)。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
JoshUnreal Engine 3はすでに時代遅れで多くの制限があるため、『Angels Fall First 2』を作りたいと思っています。本作のサポートは可能な限り続けていきますが、これを洗練された最新の現代的なゲームにするのは、不可能なのです。
――本作の日本語対応状況について教えてください。有志翻訳は可能ですか?
Josh本作に関しては、エンジンの構造上簡単ではないため、ローカライズをする予定はありません。しかし『Angels Fall First 2』であればはるかに容易になるため、できる限り多くの言語へローカライズを行うつもりです。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Joshはい、大丈夫です!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Josh私たちは以前からずっと、日本文化におけるSFバトルが持つエネルギーと革新性に強い憧れを抱いてきました。次回作では、そうした要素を可能な限り多く取り入れていきたいと思っています。
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に1,000を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。








