
リアルなグラフィックと不気味かつユニークな題材を扱う、ホラーゲーム『BrokenLore』シリーズの新作『BrokenLore: DON’T LIE』。本作はシリーズ初のスピンオフで、“引きこもり”をテーマにした高評価作『BrokenLore: DON'T WATCH』の登場人物「ジュンコ」を主人公に据えた作品です。
本稿では、そんな本編の物語を別の側面から描いた『BrokenLore: DON’T LIE』デモ版のプレイレポートをお届けします。
夢と現実を混ぜ合わせたような不気味な世界観

ジュンコが目を覚ますと、そこは黒い液体に桜の木が浮かぶ奇妙な空間でした。意味深な独り言を呟きながら、ジュンコは歩みを進めていきます。
黒い液体は粘度が高いのか、プレイヤーにまとわりつくような挙動を見せています。

進んだ先にある襖からは、雰囲気が全く異なる研究所のような白い空間が。ジャンプスケアがあるわけでもなく、かと言ってジメジメしているわけでもない、どこかSFチックな不気味さがプレイヤーを襲います。
何が出てきてもおかしくない、そんな予測不可能な雰囲気が満ちています。

入り組んだ道を手探りで進んでいくと、フォトリアルな空間にはそぐわない、いかにも「ヴァーチャル」な存在が横切りました。
ほかにも開かない扉からは正体不明の生き物の鳴き声が聞こえたり、終いにはろくろ首に追いかけられたりなど、まるでジャンルが統一されない恐怖がやってきます。
一体ここは、ジュンコの心象風景なのでしょうか。

さらに進んでいくと、いかにも危険そうな表示が散りばめられた場所に行きつきました。ジュンコは「セラピーを受ける場所?」と呟きますが、プレイヤーの視点だと何らかの実験施設にしか見えません。
これがジュンコの過去の記憶ならば、彼女は何らかの実験を受けていたことが示唆されます。

不気味な施設をあてもなく彷徨っていると、唐突に謎の女性に追いかけられるイベントが発生。
必死に逃げるも、出口に辿り着く直前に引き摺り込まれ……絶体絶命の場面でジュンコは目を覚まします。

記憶か、悪夢か判然としないシーンから一転、生活感のある一人暮らしの部屋が広がっていました。
『BrokenLore: DON'T WATCH』にもあった、妙に清潔感のある引きこもり空間は健在です。

憔悴した様子のジュンコは、リハビリ施設の仲間であるシンジにメッセージを送ります。
同じ場面が『DON’T WATCH』では登場人物「シンジ」の視点から描かれており、このシーンを境に日常が侵されるホラーシーンが展開されていきました。

シンジのときと同じく、やはりジュンコの視点でも異常な現象が起こり始めました。
ウサギ(?)の仮面をつけた男が、扉越しに何やら話しかけてきます。話の通じない雰囲気は、ヒトコワのような恐怖も感じました。

そんな出来事が起こる間、ジュンコは頻繁に「痒み」を訴えていました。この体の痒さは何なのか、洗面台の鏡を覗くと……目玉が顔中に生えています。本編でシンジが潰して回ったものと同じに見えました。
妙に生々しく蠢く目玉は、気持ち悪さMAX……。『BrokenLore』シリーズお得意の表現力が、デモ版の段階でも発揮されています。
と、ここでデモは終了。『DON’T WATCH』に続いて高品質なビジュアルとSF要素の混ざった独特のホラー要素は健在で、クリアまでプレイヤーを離さない魅力がうかがえました。
『DON’T WATCH』で一体何が起こったのか。シンジが対峙した化け物は何だったのか、ジュンコを襲う恐怖は何なのか、そして彼らの過去に何があったのか……。全てが明かされる『BrokenLore: DON’T LIE』、リリースまでの期待がさらに高まるデモ版でした。













