
『ファイナルファンタジー レゾナンス(以下、FFレゾナンス)』は、10月22日よりPC(Steam/Microsoft Store)/ニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチ/PS5/XBOX Series X|Sにて発売予定です(Steam版のみ10月23日)。
今回、発売に先駆けて第1章をまるごと体験できる先行体験版を、本作の元となるタイトル『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(以下、FFBE)』で遊んでいた筆者がプレイしてきました。
実際に触れて感じた特徴や、原点となった『FFBE』との違いなどをご紹介していきます。
『FFBE』の世界と物語をベースにした、新たな『ファイナルファンタジー』
『FFレゾナンス』は、一見すると完全新作の『ファイナルファンタジー』タイトルのように見えます。
しかし、その登場キャラクターや世界観の土台となっているのが、かつてスマートフォン向けに配信されていた『FFBE』です。

『FFBE』は2015年10月22日にサービスを開始し、2025年10月31日にサービスを終了。実に10年間にわたって運営されたタイトルで、筆者も当時は遊んでいた作品です。10年もの間継続したスマートフォンゲームというだけでも、かなりの長寿タイトルといえるでしょう。
サービス終了時に公開された運営レターでは、その背景のひとつとして「10年以上前に構築されたシステムの制約から、メンテナンスや改修が徐々に難しくなり、新たな取り組みをスムーズに導入することが困難になっていった」ことが説明されていました。
ただし、オンラインサービスこそ終了したものの、『FFBE』そのものに触れられなくなったわけではありません。
現在はApp Store/Google Play向けに「メモリアル版」が配信されており、メインストーリーや一部の図鑑などを閲覧することができます。これから『FFレゾナンス』を遊ぼうという人でも、その原点となった作品に触れられるのです。
すでに物語が完結しているのであれば、「新作をやらずにメモリアル版でストーリーを見れば十分なのでは?」と思うかもしれません。しかし、そうはならないのが『FFレゾナンス』の面白いところです。
知っている物語なのに「こんな展開あったっけ?」――再構築されたストーリー
そして新作となる『FFレゾナンス』は、『FFBE』の1stシーズンをベースにしながら、家庭用RPGとしてストーリーやゲームシステムを含めたさまざまな要素を再構築したタイトル。
そのため、大筋には『FFBE』で見覚えのある要素がありながらも、その過程や見せ方にはかなり手が加えられています。
実際にプレイしていると、第1章の時点から、「あれ? こんなストーリー展開あったっけ?」と思う場面が何度もありました。

もちろん、筆者自身の記憶が薄れている部分もあるでしょう。しかし、知っているはずの物語なのに知らない出来事が起きるという感覚は、ベースタイトルを遊んでいたプレイヤーだからこそ味わえる楽しさでもあります。
『FFBE』経験者にとっては、「ここがこう変わったのか」「この場面をこう補完するのか」と違いを探すこと自体が、本作におけるひとつの発見になるでしょう。
そして、その再構築された物語を支えているのが、本作最大の特徴のひとつでもあるビジュアルです。
HD-2Dが描く、もうひとつの『FFBE』
スマートフォン向けだった『FFBE』は、基本的に縦画面で展開されていました。それに対して『FFレゾナンス』は家庭用ゲーム機向けの横画面となったことで、同じ世界や出来事であっても、場面の見せ方は大きく変化しています。
さらに本作では、『FF』シリーズとして初めてHD-2Dを採用。古き良きドット絵の雰囲気を残しながら、光や影、奥行きのある背景などが加わったことで、『FFBE』で見た世界がまるで別物のように描かれています。
特に印象的なのが、イベントやムービーシーンです。本作ではHD-2Dに加え、3Dモデルをピクセル化する「シネマティックピクセル」と呼ばれる表現も取り入れられています。
ドット絵でありながらカメラが大胆に動き、キャラクターたちが立体的な空間の中で演技をします。その結果、『FFBE』では表現しきれなかった場面が、文字通り高解像度かつダイナミックな演出へと生まれ変わっています。

レインたちの旅をもう一度追体験する作品でありながら、単純にグラフィックを綺麗にしただけのリメイクではありません。
「もし、『ファイナルファンタジー』がドット絵のまま進化を続けていたら?」
そんな本作のコンセプトを、プレイしているだけで感じ取れる映像表現となっています。
歴代FFキャラクターの力を借りる「ビジョン」も健在
さて、『FFBE』から『FFレゾナンス』へ受け継がれているのはストーリーだけではありません。
『FFBE』には、作品オリジナルのキャラクターや歴代「ファイナルファンタジー」シリーズの登場人物の力を借りる「ビジョン」という仕組みが存在していました。スマートフォン版では、これがいわゆるガチャによるキャラクター獲得にもつながっていた要素です。
買い切り作品となった本作では、当然ながらその仕組みも大きく変化。特定のキャラクターの想いが結晶化した「ビジョンクリスタル」を主人公たちに装備することで、その人物の力を借りることが可能になります。
ビジョンを装備すると、そのキャラクターが持つ技や魔法を戦闘中に使用可能になります。さらに戦闘を重ねることで、新たなアビリティも習得。
感覚としては、『ファイナルファンタジーVII』におけるマテリアのように、「誰に何を装備させ、どの能力を持たせるか」を考える育成・カスタマイズ要素に近いです。
原作でガチャだった要素を単純に削除するのではなく、買い切り型RPGの育成システムへと作り変えている点は非常に面白いです。
今回の先行プレイでは、本作オリジナルのキャラクターだけでなく、『ファイナルファンタジー』の「ウォーリア オブ ライト」や、『ファイナルファンタジーVI』のティナといった歴代シリーズのキャラクターも確認することができました。

さらに公式情報では、セシル、バッツ、クラウド、スコール、ジタン、ティーダ、シャントット、ヤ・シュトラなど、多数の歴代キャラクターがビジョンとして登場することも明らかになっています。
誰のビジョンを誰に装備するのか、考えるだけでも楽しいところ。シリーズファンなら、それだけでもかなり悩むことになりそうです。
敵を「ブレイク」し、一気に畳みかける戦闘が気持ちいい
戦闘は、『FF』らしいターン制コマンドバトルをベースとしながら、「ブレイク」を軸にしたシステムとなっています。
敵にはHPとは別にブレイクゲージが存在しており、攻撃によってこれを削り切ることで相手を「ブレイク」状態にできます。

ブレイクした敵はそのターンの行動を封じられるだけでなく、こちらには追加行動のチャンスが発生します。
そのため、単純にダメージの高い攻撃を連打するだけではなく、「どの敵からブレイクさせるか」「どうやって敵の行動を潰すか」を考えることが重要になります。
さらに、同一ターン内ですべての敵をブレイクさせることに成功すると「フルブレイク」が発生します。
フルブレイク時にはパーティ全員が追加行動できるうえ、この追加行動フェイズ(エクストラフェイズ)の最後には、装備しているビジョンが持つ必殺技「レゾナンス」を発動できます。

この、
敵のブレイクゲージを削る
↓
敵の行動を封じる
↓
全員をブレイクしてフルブレイク
↓
追加行動で一気に畳みかける
↓
最後にレゾナンスを叩き込む
という一連の流れが実に気持ちいいです。
特にブレイクさせた瞬間の効果音と演出がなかなかに爽快で、多少強引にでも「あと一発でブレイクできるなら狙ってしまおう」と思わせてくれます。今回の先行プレイで個人的に最も印象に残ったのは、この戦闘の手触りでした。
また、レゾナンスや召喚獣の大技では専用の豪華な演出が用意されています。
『FFBE』でも、一部キャラクターのリミットバーストなどで迫力のあるCG演出を見ることができましたが、本作でもドット絵による通常戦闘から一転、歴代キャラクターや召喚獣が大技を放つ際には派手な演出が展開されます。

ドット絵、HD-2D、そして3D。
異なる表現をひとつの作品の中で組み合わせている点も、『FFレゾナンス』ならではの魅力でしょう。
11年前と同じ10月22日、新たな形でレインたちの旅が始まる
『FFBE』がサービスを開始したのは2015年10月22日です。そして、それからちょうど11年後となる2026年10月22日に、『FFレゾナンス』が発売されます。
かつてスマートフォンで始まったレインたちの物語が、同じ日に家庭用RPGとして新たなスタートを切るというのは、なかなか粋な巡り合わせではないでしょうか。
原作を知らない人にとっては、ひとつの新しい『FF』として。そして『FFBE』を知っている人にとっては、「知っているはずなのに新しい」作品として楽しめます。
発売まで待ちきれないという人は、現在配信されている『FFBE』の「メモリアル版」で、レインたちの物語に先に触れてみるのもいいでしょう。
そのうえで『FFレゾナンス』をプレイすれば、『FFBE』では描ききれなかった表現や、新たに構成された物語との違いを、より深く楽しめるはずです。
個人的には、今回の先行プレイを通して「サービスを終えたスマートフォンゲームを、買い切り型の作品として再構築する」という試みにも大きな可能性を感じました。

ちなみに、筆者が最もやり込んだFF系スマートフォンゲームは『メビウス ファイナルファンタジー』だったりします。
こちらもいつの日か、買い切り作品として復活してくれたらすごく嬉しいです。……なんて。
『ファイナルファンタジー レゾナンス』は、PC(Microsoft Store)/ニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチ/PS5/XBOX Series X|S向けに2026年10月22日発売予定で、Steam版のみ10月23日です。価格は通常版・ダウンロード版が7,678円(税込)、デジタルデラックスエディションが9,878円(税込)、コレクターズエディションが25,500円(税込)です。
© SQUARE ENIX
LOGO ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO
※画面はすべてSteam版のものです。













