ゲームをしているときだけ、なぜか自由になれた気がする。
大人になってもゲームばかり遊んでいていいんだろうか。
ものを作るのは好きだけど、誰にも評価されなかったらどうしよう。
仕事、人間関係、創作、将来のこと。
生きていると、答えの出ないことが次から次へと出てきます。
でも、そもそも「悩み」って、必ず解決しなければいけないものなのでしょうか。
誰かに相談すると、「こうしたらいい」「こう考えればいい」と答えが返ってくることがあります。
もちろん、それで少し楽になることもあります。
でも、ときには答えを出す前に、その悩みをもう少し眺めてみてもいいんじゃないか。
なぜ自分はそう感じるのか。
本当にそれは「問題」なのか。
もし別の見方をしたら、まったく違うものに見えてこないか。
Game*Sparkでは、音楽、アート、ゲームなどジャンルを横断して活動してきたBaiyonとともに、ゲームを入口として、そんな人生の悩みや問いについて考えていく新たな連載企画 「僕たちの内的世界と、生きづらいこの世界」――通称「僕内(ぼくない)」を準備しています。

ここで改めて、Baiyonさんについても少し紹介しておきましょう。
Baiyonさんは、音楽やグラフィック、アートをはじめ、ゲームの世界でも長く活動してきたマルチメディアアーティストです。『PixelJunk Eden』をはじめとする作品でアートやサウンドに携わり、近年では『Dreams of Another』でディレクションからアート、サウンド、物語まで幅広く手掛けるなど、ひとつの領域に収まらない活動を続けています。
ただ、筆者がBaiyonさんを面白いと思っているのは、そうした経歴の幅広さだけではありません。
たとえばGame*Sparkでも以前、ゲームの「ディスク盤面」だけを集め、そのデザインを眺める「Gamedisc Beauty」という活動について話を聞きました。また『Dreams of Another』のインタビューでは、自分には聞こえない音を使って曲を作ったり、マッサージ機から発せられる電気の音をビートに取り入れたりと、普通なら通り過ぎてしまったり、シンプルに受け取ってしまいそうなものを、驚くほどディープに考え、新たな視点をもたらしてくれる独特の発想が垣間見えました。
音楽からゲームへ、アートからコレクションへ。Baiyonさんの活動には、ジャンルの境界をあまり気にせず、「これって面白くない?」という小さな引っかかりを、そのまま企画や表現へ育てていくようなところがあります。筆者自身、これまでBaiyonさんと話す中で、そうした発想を何度も面白いと感じてきました。
だったら、その“頭の中”そのものをもっとGame*Sparkで気軽に感じられる企画を作ってみたらどうなるのか……。そんな発想から準備が進んでいるのが、この「僕内」です。
ゲームの中では当たり前にできることが、現実では妙に難しかったりする。
逆に、ゲームについて考えていたはずなのに、いつの間にか自分自身や社会の話になっていることもあります。
ゲームと現実。
自分の内側と、外の世界。
近づきすぎても、離れすぎても、どこか違う。
そのあいだを行ったり来たりしながら、自分なりの距離を探していく。
そんなことを一緒に考えられる場所を作れたらと思っています。
というわけで、みなさんからのお便りを募集します!
「最近なんとなく生きづらい」
「仕事のやりがいとは?」
「好きなものを作り続ける意味って何?」
「ゲームを積みすぎている。どうしたらいい?」
「昔ほどゲームを楽しめなくなってしまった」
「人にどう思われるかを気にせず生きるには?」
「他人に理解してもらえないフェチズム」
「一人でいるのは好きだけど、ずっと一人でいたいわけでもない」
……などなど。
深刻な悩みでも、まだ自分でもうまく言葉にできないモヤモヤでも、「こんなこと相談していいの?」という妙な疑問でも大歓迎です。
フォームでは、お名前(ハンドルネーム可)、相談したいことやその背景、好きなゲームや最近ハマっているものなどをお聞きしています。
あなた自身のことを少しだけ教えてもらえれば、その背景も含めて、一緒に考えてみたいと思います。
いただいた投稿は、内容を編集したうえで本企画の記事内に掲載させていただく場合があります。
詳しい条件については、投稿フォーム内の説明をご確認ください。
ゲームの攻略法なら、検索すればだいたい見つかる時代です。
でも、人生には攻略Wikiもなければ、セーブ&ロードもありません。
そして、もし人生にも攻略法があったとして、それを知ることは本当に自分を満たしてくれるのでしょうか。
最短の道や、失敗しない方法や、いちばん効率のいい選択を知ったとして、それは本当に「自分が生きたい人生」につながるのでしょうか。
そもそも人生は、攻略するものなのでしょうか。
だからこそ、ときには答えや最適解を探すのを少しやめて、自分が何に悩んでいるのか、その悩みの先に何を求めているのかを、一緒に考えてみたいと思っています。
ゲームを手がかりに、この世界や自分自身を、少し違う角度から眺めてみる。
そして、ゲームと人生、自分の内側と外の世界、そのあいだにある接続点を、一緒に探していけたらと思っています。
あなたの悩み、疑問、モヤモヤ、お待ちしています。
Baiyonコメント

人生相談というと、なんだか偉そうに聞こえるかもしれませんが、僕自身も別に人生の答えを知っているわけではありません。
むしろ、僕もいろいろ迷いながらここまで来ました。
だから、何か悩みがあったら、ここで答えを見つけようとするというより、もしかしたら何か別の視点が見つかるかもしれない、くらいに考えてもらえたらと思います。
僕は、わからないものに出会ったとき、ワクワクします。
わからないものを、無理に自分の理解できる範囲に縮めて解釈しなくてもいい。むしろ、わからないまま眺めていると、そこから別の何かが見えてくることがあります。
それは相談する側だけじゃなくて、僕自身も同じです。自分だって、そんなに確かなものじゃない。
ゲームの話でも、仕事の話でも、どうでもよさそうな話でも構いません。むしろ、どうでもいい方が個人的には好物です(笑)。
では、みなさんとこの場所で出会うことになった偶然を一緒に楽しみながら、少し発想の向きを変えたり、思いもよらないところまで寄り道したりできたらと思います。








