
Dev Land Marketingの主導によって、生成AIを使わずに制作されたゲームを紹介するインディーゲームショーケース「Games Without AI」が現地時間2026年11月25日に配信されます。それまでにはコミュニティによる審査・投票期間が設けられ、2027年2月25日まで、この試みの継続的なプロモーション・メディア展開・コミュニティ活動が実施される予定です。
アートも音楽もボイスにもAIを使わないこと
「Games Without AI」は、生成AIを使わずに作られたゲームを発掘・紹介する独立したショーケース企画です。「人が作ったゲームを称えること」を理念に掲げ、世界中のPC・コンソール向けインディーゲーム開発者から作品を募集しています。
参加の条件は、生成AIで制作したアート、音楽、ボイスを使っていないこと。未発表作や開発中のプロトタイプ、体験版から、早期アクセス中のタイトル、すでに正式リリースされた作品まで、開発段階は問いません。

審査は自動認証ではなく、コミュニティが参加する形で進められます。開発者は応募時に制作工程や生成AIの使用状況を申告するそうで、9月5日には応募作品をまとめたスプレッドシートが一般公開されました(Discordで投票できる模様)。公式Discordなどでは、11月1日までコミュニティによる投票や意見交換が行われています。
なお、主催者のサイトでは、後からAIの使用が判明した作品は除外し、そのスタジオは以降の開催にも参加できなくなるとしています。
一方で、本企画は異なる制作手法を選ぶ開発者やプレイヤーを敵視するものではないとも強調。あくまで、人の手によるアートや演技、音楽、デザインで作られたゲームを探したいプレイヤーのために、わかりやすい場を設けることが目的だといいます。
11月25日にショーケース配信。今後のスケジュール
ショーケースは現地時間11月25日に、All Ages of GeekのYouTubeチャンネルで配信予定です。
11月25日から12月6日にはSteamイベントも予定されており、2027年2月25日までのキャンペーン期間中は、記事や動画、SNSなどを通じたプロモーションが続きます。ショーケースの同時配信を希望するコンテンツクリエイターも別途募集しており、SNSでは「#gameswithoutAI」のハッシュタグの使用を呼びかけています。
主なスケジュール
2026年9月5日~11月1日
コミュニティによる審査・投票期間。11月1日
Steamイベントへの参加候補となる作品の応募締切。11月1日
一般応募およびショーケース・各種特集での紹介候補となる作品の最終応募締切。11月25日~12月6日
Steamイベント開催予定期間。11月25日
「Games Without AI」ショーケース公開。11月25日~2027年2月25日
「Games Without AI」の継続的なプロモーション、メディア展開、コミュニティ活動を実施。
無料のトレイラー制作やプロのプレイテストなど、スポンサーによる支援も
参加作品向けには、スポンサーによる開発・マーケティング支援も用意されています。
登録者数約14万1,000人のYouTubeチャンネルを持つAll Ages of Geekは、選出作品のゲームプレイ動画を公開するほか、プロが手がけるトレイラーやゲームロゴ、Steam用のカプセルアートを無料で提供(いずれも各1作品)。主導するDev Land Marketingも、1作品に1年間の無料マーケティング支援を行います。

ほかにも、Steamストアページやピッチデックのレビューといったローンチ戦略のアドバイス、ボイスアクトの無償提供、ブラジルポルトガル語へのローカライズ、バグ探しなどを含む2時間の専門的なプレイテストが予定されています。支援は無作為に割り当てるのではなく、開発者が応募時に必要なものを申告する仕組みです。
主催者イチオシの作品
なお、主催者が特に推しているという作品は以下のとおりです。
『Crimson Furnace』(Dark Cocooning)
『STARCULT Night: Twisted Age』(NOT A CAT STUDIOS)
『Foxy Dumplings』(Soft Crunch Games)
『HIPS N NOSES』(PepperStones)
『Cliff Kingdom』(Most likely no reason for hysteria)
“AIスロップ”が問題視されるなかで
先日、韓国で開催された開発者向けイベント「Steam Indie Connect」にて、Steam Nextフェスが生成AIで作られた低品質なゲーム、いわゆる“AIスロップ”であふれているとの声が開発者から上がり、Valveのスタッフが「多くのスタッフが対策に取り組んでいる」と答えた様子が報じられていました。
AIによるクローンゲームも続出し、生成AIの使用をめぐる議論が続く昨今。人の手で作られたゲームを探せるようにする今回の試みは、開発者からもユーザーからも注目を集めそうです。
「Games Without AI」の作品応募は2026年11月1日まで受け付けています。ショーケースは現地時間11月25日にAll Ages of GeekのYouTubeチャンネルで配信予定です。









