『ONI零 X』に先駆け『ONI零~復活~』を制作へ! 飯島多紀哉氏が明かす『ONI』シリーズの今後と、幻の『忍者大戦』構想【ミニインタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『ONI零 X』に先駆け『ONI零~復活~』を制作へ! 飯島多紀哉氏が明かす『ONI』シリーズの今後と、幻の『忍者大戦』構想【ミニインタビュー】

『学校であった怖い話』復刻への反響から、生成AIを活用した新作ホラーの構想まで、飯島多紀哉氏にお話を伺いました。

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『ONI零 X』に先駆け『ONI零~復活~』を制作へ! 飯島多紀哉氏が明かす『ONI』シリーズの今後と、幻の『忍者大戦』構想【ミニインタビュー】
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『学校であった怖い話』復刻への反響から、生成AIを活用した新作ホラーの構想まで、飯島多紀哉氏にお話を伺いました。

『学校であった怖い話』や『ONI』シリーズなど、数々の作品を手がけてきたゲームクリエイター・飯島多紀哉氏。近年は過去作品の復刻が相次ぐ一方、新作『ONI零 X(クロス)』の制作も発表されています。

今回Game*Sparkでは、岐阜県・各務原市で行われた「全国エンタメまつり」の会場で、飯島氏にミニインタビューを実施。復刻作品への反響や『ONI零 X』の開発状況、幻の『忍者大戦』、そして生成AIについてお話を伺いました。

『学校であった怖い話』復刻には若い世代からも反響

――最近『学校であった怖い話』や『晦-つきこもり』が復刻されましたが、ファンの反応はいかがでしたか?

飯島多紀哉氏(以下、飯島):『学校であった怖い話』には、『アパシー 鳴神学園七不思議』というリブート作品がありますが、オリジナルの『学校であった怖い話』や『晦-つきこもり』ファンには、やはり実写が好きだという方が結構いらっしゃるんです。

アニメやイラストはもうお腹いっぱいだという方もいて、今回の復刻をものすごく喜んでくれました。一方、『アパシー』から入って『学校であった怖い話』を遊び、「これが原点なんだ」と驚いたという声も多くいただきました。

――若いファンからも反響があったのでしょうか?

飯島:思っていた以上に若い人たちが遊んでくれていることには結構驚きました。

――最近は過去作品の復刻が続いています。なにか理由があるのでしょうか?

飯島:今は世の中に面白いゲームがたくさん出ていて、新作を作っても開発費を回収するのが難しくなっています。AIによって個人でも大作を作れる時代が来ると思います。会社を存続させるためにも、昔の作品を復刻するという選択肢がある。新作より復刻の方が売れることもあります。

『学校であった怖い話』は当時、1本1万円近くするような高価なゲームでした。当時子供で買えなかった人が、大人になってから遊ぼうとしても、プレミア価格で5万円、10万円という値段になっていたりする。復刻はそうした方にも歓迎されています。YouTubeのゲーム実況によって若いファンも増えました。実況で見たゲームを、今度は手頃な価格で自分でも遊べる。いい時代になったと思います。

『ONI』の原点は、もっと暗く複雑な物語だった

――『ONI』シリーズのコレクションには、特典として書き下ろしの原点となる企画『残地張』が付属しますよね。これについてどんなものなのか、教えてください。

飯島:僕はもともとPCゲーム出身なんです。『抜忍伝説』や『ラストハルマゲドン』など、決して明るい話ばかりではありません。ハッピーエンドだけではない世界で、どうやって生きていくか。それが僕のものづくりの原点です。

ところがコンシューマーゲームを作るとき、玩具メーカーでもあったバンプレストさんやバンダイさんからは、子供向けにはもっと明るい勧善懲悪の物語を求められました。

最初に『残地張』という企画を出したときは、もっとドロドロした、主人公自身が自分の行動の正しさを問い続けるような物語を考えていたんです。でも小学生向けには難しいということで変更になりました。もともと『残地張』で描こうとした世界観は『ONI零』に引き継がれていきます。つまり、『ONI零』の原型でもあるんですよ。

――『ONI零 X』は当初2027年の発売予定と発表されていました。現在の開発状況はいかがでしょうか?

飯島:『ONI零 X』を発表すると喜ぶ声もあった反面、「『流転』はどうなった」「どうして『ONI零』なのに主人公が『戦国サイバー 藤丸地獄変』の藤丸なのか」というお叱りもいただきました。メーカーと話した結果、『ONI零 X』の前に『ONI零』をきちんと復活させようということになったんです。その方がファンも納得してくれるし、『ONI零 X』も受け入れてもらいやすくなると思います。

まずは『ONI零~復活~』を来年に出して、『ONI零 X』は再来年に出したいと考えています。ただ、現在はパブリッシャー・メビウスのスタッフである喜多村君が体調を崩して療養中で、開発が思うように進んでいない状況です。今はみんな困っているというのが正直なところですね。

――『ONI零 X』で藤丸を主人公にした理由はなぜなのでしょうか?

飯島:当初、喜多村君が僕の世界観を気に入って、和風の作品をやりたいと言ってくれたんです。シリーズ全体では『ONI』は100万本単位の作品ですが、単体で最も売れたのは『藤丸地獄変』だったんです。それで藤丸を使った企画を考えたところ、バンダイさんから『ONI』をやらないかという話も出ました。結局、『ONI零』のタイトルで藤丸たちを主人公にする形になったんです。

実は最初に『忍者大戦』という構想もありました。『スーパーロボット大戦』の忍者版のようなゲームです。かつてバンプレストさんと、横山光輝先生、白土三平先生、さいとう・たかを先生の作品など、さまざまな忍者が登場する企画の話をしたことがありました。これは立ち消えになりましたが、忍者がたくさん出る作品を作りたいという気持ちは今も続いています。

「AIなしでこれからのゲームは作れない」

――最近SNSで生成AIを使った『学校であった怖い話』を公開されていましたが、AIによる創作にも関心がありますか?

飯島:正直に言うと、もうAIなしでこれからのゲームを作れないと思います。ゲームだけでなく社会にAIが溶け込んでいますから。AIに抵抗がある方もいますが、時代の波には逆らえないのではないでしょうか。

初音ミク(ボーカロイド)が登場したときも抵抗を示す人はいましたが、誰もが曲を作れる可能性が広がりました。AIも同じように、絵や小説、音声など、それまで作れなかったものを作れるようにしていく。

ではAIを使わずに創作してきた人は廃業するしかないのかというと、そうではありません。AIはあくまでツールですから、自分の作業にどう取り込むか考える時代になると思います。僕自身、自分の世界観をAIで試しに形にして、ファンがどう反応するかを見てみたい。楽しいの半分、怖いの半分ですね。

――ファンの反応を見ることも目的だったのでしょうか?

飯島:そうですね。多くの会社がすでにAIを使っているという調査もあるようです。AIをどう受け入れ、利用するかが大事になってくるでしょう。

――今後作ってみたいゲームについて教えてください。

飯島:今すごく作ってみたいものが1本あります。AIが作ったゲームを実況する配信者たちが、どんどん大変な目に遭うサスペンスホラーです。AIにゲームを作らせて、それを実況する人が増えていく。ところが、あることをきっかけに大変な状況になるというシナリオを僕が書く。AIと僕との共作のような世界を作ってみたいですね。

――ありがとうございました!

復刻を通じて過去の作品を届ける一方、生成AIを活用した新たな創作への意欲も語った飯島氏。『ONI』シリーズの今後とともに、今後の活躍にも期待です。

《ライター:みお,制作協力:Mr.Katoh》


ライター/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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制作協力/酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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