2026年11月5日、インディーゲームスタジオPHOSEPOが手掛ける認知異常×本格ミステリーのデスゲーム推理ADV『病能探偵』がリリースされます。
本作の主人公・ライルは、妹のレナとともに、謎の宗教団体「理」が主催するデスゲーム「選抜」に巻き込まれます。
殺人を成し遂げ、そして犯人だとバレなかった勝者は神となり、どんな願いも叶えられる――そんな馬鹿げたデスゲームの中で、ライルは妹を守るべく、自身が持つ病能を武器に戦っていきます。

病能というのは、各キャラクターが抱える認知障害のこと。作中では、強迫性障害や半側空間無視、相貌失認などをモチーフにした、さまざまな「病能」が登場します。例えば、嘘をつけなくなったり、左側のものを認識できなくなったり、他人の顔が見えなくなったりといった現象が発生します。他人から見て異常でも、本人から見れば正常な世界……そんな病能は、本人のみならず他人にも伝染し、そんな力を持つ彼らのことを本作では「病能者」と呼びます。

参加者全員が病能者であるこのゲームでは、一見矛盾のない証言でも、認知の歪みで語られた「本人にとっての真実」である可能性もあります。
そんな、一味違ったデスゲームが味わえる本作のプレイフィールについて、本記事でお届けしていきます(執筆に際してゲームキーの提供を受けています)。
●人狼ゲームを元にした恐ろしいデスゲーム。「誰を」「何を」疑うべきか?
まず、物語の舞台となる選抜を開催する「理」について、詳しく説明しましょう。
突如として台頭した宗教「理」は、驚異的な速さで勢力を拡大し、熱狂的な信者を次々と集めました。それだけではなく「理」は、人智を超えた技術によって、燃料を一切必要とせず汚染もないという奇跡の発電装置「海天使」を生み出しました。この不可思議なエネルギーを求めて、あまたの都市や国家も「理」の支配下へと下っていきます。
そして世界最大の宗教となった「理」がある日、ごく限られた人たちへ招待状を送りました。
それこそが物語の舞台となる選抜への招待状なのです――。

選抜の方法は、私たちもよく知る人狼ゲーム。しかし、回数を増すごとに「勇者」や「道化師」といった新たな役職が追加され、少しずつ複雑になっていきます。
また、デスゲームということは脱落者がいて……。選抜を生き抜こうとしているのは、ライルだけではありません。ほかの参加者たちも、それぞれの思惑を抱えながらゲームに挑みます。彼らは時には頼れる仲間として、時には手強い相手として、ライルの前に立ち塞がってきます。
また、各キャラクターが抱える病能も厄介で、ライルに牙を剥いてきます。
例えば妹のレナが持つ病能は、嘘がつけない強迫性障害。レナ本人は常にその病能に罹っている状態で嘘を口にすることはありませんが、ライルを含めた他人には関係ありません。

しかし、彼らは「病能者」。自らの異常な認知や病によって他者に影響を及ぼす存在です。レナも「残るは真実のみ」という、能力としての病能を発動させると、発動中はその影響下にいる限りは誰一人として嘘をつけなくなります(嘘を口にしようとすると、激しい苦痛に襲われる)。
しかし、そんな状態でも、おかしな発言が飛び出してくることがあります。本人の認知の中で真実ならば、何ら嘘はなく問題ないのです。


本作では「誰が嘘をついているのか」「誰が語った真実なのか」「誰によって歪められた真実なのか」、そして「自分が見たことは、どこまで信じられるのか」……常にそれらを考慮する必要があります。
●証拠を集めて、相手の矛盾を指摘して、論戦を制せ
本作は、ゲーム開始とともに、ゲームの役職が振り分けられます。

その役割に応じた手段で探索し証拠や手がかりを集めて、その手がかりをもとに論戦を繰り広げます。


体力や制限時間があり、間違えるごとにどんどん体力が削られていきますが、手がかりを確認している間は時間が止まっているため、思ったよりも余裕を持って挑むことができます。論戦が始まった時は、提示されている手がかりをしっかり読んでから挑みましょう!
この論戦で1つ曲者なのが、何度も言うように、相手が矛盾している=相手が嘘をついている……だとは限らない、ということです。
その矛盾は、相手が嘘をついているからかもしれないし、誰かの病能故のものかもしれません。相手も手がかりも、そして主人公も信用できない……そんなシーンもあるかもしれません。すべてを疑いながら、真実をひも解いていきましょう。


論戦を制して殺人事件を解き明かすと、最後に事件の整理を行います。漫画のように事件をまとめるシステムは、わかる人にはわかるかもしれません。開発者・小鹿氏の、影響を受けたゲームへのリスペクトを感じます。

デスゲーム推理ADVでは欠かせない要素の1つでもある、処刑シーンもあります。アニメで描かれる処刑シーンでは、人狼たちに「見たかった世界を見せてから殺す」という、何とも優しくて残酷な方法が用いられます。人狼たちは一体、どのような世界で生きて、どのような気持ちで殺人事件を起こしたのでしょうか……つい考えてしまいます。
また、処刑シーンに限らず、本作は一部流血や暴力的な表現がありますが、「グロすぎるのは苦手……」という方は、設定から表示モードを変更できますのでご安心ください。
●日本語ボイスもあり!様々な病能を持つ、魅力的なキャラクターたち
デスゲームの参加者は13人の病能者、そしてその進行役を担当するアンドロイド「代理教主」といった、魅力的なキャラクターたちが登場。美麗なスチルのほか、アニメシーン以外でもLive2Dによって動いたり、論戦を始めとした主要シーンでは日本語ボイスも付いているなど、演出はかなり力が入っています!




体験版のフィードバックを受けて改善された翻訳に関しても、一部かたいところはあるものの、キャラによって一人称や口調が違うなど全体として良好に感じました。
ちなみに筆者のお気に入りキャラは、有名舞台女優のアリスと、車椅子に乗った女性・コタリエ。


2人がどのような病能を持っているかは……ぜひプレイしてその目で確かめてください!
認知異常×本格ミステリーのデスゲーム推理ADV『病能探偵』は、PC(Steam/STOVE)向けに2026年11月5日発売です。













