2026年で2周年を迎えるHoYoverseの基本プレイ無料の都市ファンタジーアクションRPG『ゼンレスゾーンゼロ(以下、ゼンゼロ)』。ゲーム面では、簡単操作で敵の攻撃を弾く(パリィ)派手な戦闘を楽しめる、“カジュアルさ”と“達成感”を見事に両立しており、アニメ映画を思わせるトゥーン調のダイナミックな動きを交えたビジュアルで一線を画している作品です。
そんな本作ですが、今からプレイすると悩みのタネになるのが動作要件と必要ストレージ容量かもしれません。仮に本作をPC/スマートフォン(以下、スマホ)で遊ぶ場合、2019年以降にリリースされたミドル~ハイスペックのデバイスが推奨されており、ストレージはPCなら57GB以上、iOSなら26GB以上、Androidなら20GB以上が要求されます。
これら目安はゲームのリリース時点のものであり、例えば執筆時点の最新Ver.2.6スマホ版では、ゲーム内リソースを最小限に抑えても約33GB(削除不可能な日本語ボイスパックは除く)。つまり、初期の最低必要ストレージ容量から約7GBも増加しています。さらにアップデートの際は、新規コンテンツ分のリソースをダウンロードするため、長く遊ぶならストレージにそれなりの余裕が必要です。
特に“今の時点で容量もスペックもギリギリ……”という人や、“昨今のPCパーツ急騰で買い替える余裕がない”なんて人は始めるのに二の足を踏んでしまうかもしれません。
しかし、こうした人たちへの解決策となり得るのが、2026年2月よりサービス提供中の『ゼンレスゾーンゼロ・クラウド版(以下、クラウド版)』です。本クラウド版の必要容量は執筆時点で1GBにも満たず、推奨スペックも通常のローカル動作版より軽めに指定されています。
また、本作はHoYoverse通行証(アカウント)でプラットフォームを跨いで手軽に データ共有が可能ですが、もちろんクラウド版もその対象。つまりクラウド版でも通常版でも全ての進行状況は全プラットフォームで共有できる、というわけです。

そこで本記事では、初期バージョンからゲームを遊び続け、最新コンテンツ「コード・スクエア」も最高難度である“エーテル活性:12”までクリアしている筆者が様々な観点からクラウド版のプレイフィールをお届け。
クラウドゲーミングで気になる“ラグ”の影響やグラフィックの品質を対象に、普段使用しているPC/スマホでのプレイに加え、型落ちの“事務作業用PCでも快適に遊べるのか?”も見ていきます。
『ゼンレスゾーンゼロ』クラウド版はこちら10年近く前のPCでも高画質プレイを実現!?アクションゲームで気になるプレイフィールを検証

それでは早速、PCでの検証をしていきましょう。今回テストしたPCは以下の2台。前者は筆者が普段使いしている1世代前のミドルハイクラス・ゲーミングPC、後者はほとんど放置気味の7年前の業務用です。
1台目(普段使いのゲーミングPC)
テスト対象:ローカル動作版(画質設定:高、60fps制限)、クラウド版
CPU: AMD Ryzen 7 5700X
メモリ:32GB
GPU: NVIDIA GeForce RTX 4070
ゲームインストール先:SSD
インターネット環境:無線(Ping値:11、下り:587Mbps、上り:109Mbps)
ディスプレイ:1920×1080(フルHD)
※カラーはテスト環境の都合で10bpc
録画環境:NVIDIA App同梱のNVIDIAオーバーレイ
パフォーマンス計測ツール:River Tuner Statistics Server
2台目(型落ちの業務用PC)
テスト対象:クラウド版
CPU: Intel Core i5-8400
メモリ:16GB
GPU: NVIDIA GeForce GT 1030
ゲームインストール先:SSD
インターネット環境:無線(Ping値:10、下り:313Mbps、上:279Mbps)
ディスプレイ:1920×1080(フルHD)
※カラーはテスト環境の都合で8bpc
録画環境:HDMI越しにキャプチャーデバイスで録画
※GPU性能の都合で単体録画できず。そのため画像や動画の画質は実際のものより少々劣化しています。
パフォーマンス計測ツール:River Tuner Statistics Server



まず本作でも負荷の高いマップ、「ルミナスクエア」や「澄輝坪」を散策して見ると、“ローカル動作版の方がほんの少し綺麗な気がする”程度で、画像として並べると画質はほぼ同一。



fpsという観点では、ローカル動作版は「澄輝坪」の処理に苦戦しており、60fpsにすら到達できていません。
さらに、CPUとGPU負荷が軽いのはもちろん、注目なのは“クラウド版のメモリ使用量が8GBに満たない“点です。昨今のPCパーツ高騰でもメモリは特に値上がりが激しく、買い直しや増設し辛い環境となっています。そんな中、ここ10年ほどで多くのPCに標準搭載されるようになった8GBメモリでも足りるのは魅力といえるでしょう。
そして本題のアクション面ですが、今回は挑戦要素である「危局強襲戦」の“とあるボス”でテスト。結論から言うと、3つの環境でほぼ同一のスコアとなり、タイミングが命のパリィ系アクションも問題なく行えました。
パフォーマンス結果もマップ上でのテストと変わりなく、もちろん入力遅延はあるもののプレイに支障はなく、“かなり意識的に比べないと気にもならない”または“ランキング上位を狙うガチ勢でも無ければ気にならない”程度と感じます。

また、ついでの検証として型落ちの業務用PC+少し弱めの無線環境(Ping値:11、下り:40Mbps、上:15Mbps)でもプレイしてみましたが、画面移行時など、不安定になる瞬間はあったものの、結果は概ね同じです。
クラウド版は60fpsが上限となっており、頑張っても60fps安定でのプレイが難しい、スペック的な制約があるPCなら快適プレイの候補となるでしょう。
『ゼンレスゾーンゼロ』クラウド版はこちら60fps&高画質を両立!体感の発熱も優しめなスマホプレイ

ここまではPCでの動作を確認してきましたが、PCメインでプレイするGame*Spark読者といえども、モバイルで隙間時間にプレイする読者も少なくないだろうということで、スマホのクラウド版についてもきっちりと確認していきます。
内容はPC版と変わりませんが、スマホでプレイする際に壁になるのが“発熱”と“空き容量”です。本作はiOS/Android端末に対応していますが、Androidには冷却性能が優れていたり、microSDなどによるストレージ拡張が容易だったりする機種が存在するものの、iOSはカスタマイズ性が低めです。

そこで今回は“iPhone16”を対象に公式のシリコンケースを装着したうえで検証(コントローラーにはDualSenseを使用)。スマホ向けクラウド版には「PCネイティブ解像度(60fps高解像度)」とスマホ高画質に相当する「データ節約解像度(データ使用量が約半減=約0.3GB/15分)」が用意されているため、これら2モード合わせて比較します。
なお、iOSには端末温度やfpsに関しては常駐で監視できる機能が実装されて無いため、前者は筆者の体感を、後者はiOS内蔵の録画の映像から計測の計測をベースにしています。



こちらでもPCと同じく、マップ「ルミナスクエア」と「澄輝坪」の散策、「危局強襲戦」での戦闘で試してみたところ、スマホのローカル動作版(高画質)と「PCネイティブ解像度」モードの画質はほぼ同等のクオリティ。これには“スマホ自体の画面サイズが小さい”のが要因と考えられます。片や「データ節約解像度」の方は他と比べ、色味と画質の両方で一歩劣る印象です。



しかし、fpsの観点では今度はローカル動作版が安定性で一歩劣ります。特にローカル動作版は戦闘中のエフェクトが激しい場面で50fpsを下回ることがある一方、クラウド版の両モードは下がっても55fps前後をキープできています。
また、発熱はローカル動作版がプレイ開始から10分ほどで熱くなり始めたのに対し、クラウド版はモードに関わらず熱はほとんど感じられない状態でした。長時間のプレイを見据えた場合、ローカル動作版の方はサーマルスロットリング(熱制限)で前述よりさらにパフォーマンスが落ちていくため、この点もクラウド版の利点と言えます。


そして気になる容量は、なんとローカル動作版は約33GBなのに対し、クラウド版は約200MBです。下手したら日常的な録画ファイルよりも軽いレベルのため、大容量な他ゲームと並行して遊んでいるユーザーも気兼ねなくストレージ内で共存させられるでしょう。
ちなみに、冒頭で述べた通り『ゼンゼロ』はHoYoverse通行証(アカウント)で、データが管理できるため、同じスマホ向けでもローカル動作版とクラウド版でスムーズにゲーム進捗を共有できます。
“スマホの空き容量が余っている”というユーザーでも、あえてローカル動作版とクラウド版をインストール。モバイル通信量が気になる出先では、“ローカル動作版でデイリー消化や素材集めといった軽いプレイ”に抑え、Wi-Fi環境のある場所では、“クラウド版で高難度コンテンツなどをガッツリ遊ぶ”なんて使い分けも可能です。
『ゼンレスゾーンゼロ』クラウド版はこちら間もなくVer.2.7配信!クラウド版を無料で試せるキャンペーンも実施
ここまで読んで、“でも配信から時間が経ったゲームを今さら始めるのも……”なんて人もいるかもしれません。しかし、3月24日に配信される新バージョン2.7は復帰勢も新規勢も触れてみるのに丁度いいタイミングかもしれません。


同バージョンでは最新ストーリーに加え、プレイアブルキャラとしてアイドルユニットのリーダー「南宮羽(なんぐう ゆう)」とギャル風の捜査官「シーシィア」がガチャに登場。

特に「シーシィア」は、同時に復刻ガチャで登場のキャラクター「シード」と組み合わせて戦う様子が披露されているため、“とりあえず1パーティ作りたい”人にとって揃えやすいラインナップです。

そして何より、今回紹介したクラウド版は通常1ヵ月/2,600円のプランから利用することになりますが、Ver.2.7にあわせたキャンペーンも展開されます。
本来クラウド版は、初めての利用者を対象に10時間の無料体験が付与されますが、同バージョン中はログインすると毎日30分のプレイ時間がプレゼント(無料時間の累計上限は10時間)。さらに、新規・復帰勢の場合は3日分の無料体験が用意されているほか、特定の課金パック購入者向けには42日分のフリーパスがプレゼントされます。
筆者は以前まで、操作遅延などの心配からクラウドゲーミングを避けてきましたが、今回の検証は先入観を正すいい機会となりました。前述の通り、『ゼンゼロ』クラウド版は無料で体験できるキャンペーンが用意されているため、同様に懸念のある方は”とりあえず遊んでみる”のもオススメ。これまでガッカリさせられてきた人は一度試してみると、その進化に驚くはずです。
また、将来展開されるであろうストーリーの最新シーズンを期待させるティザーも公開中なので、今のうちにゲームを進めて備えるのも良いでしょう。
『ゼンレスゾーンゼロ』クラウド版はこちら










