大会の総合司会者を務めたのは、DDTプロレス所属、稀代の怪レスラー、男色ディーノさん。そしてステージMCを担当したのはアニメちっくあいどること、桃知みなみさんです。双方、ジョークをふんだんに盛り込んだ軽快なトークと個性的なキャラクターで、大会を終始熱気と笑いの渦に。また、本イベントはニコニコ生放送によって全国にライブ配信されました。
決勝大会に選ばれし秋葉原のメイドカフェ6店舗は、JAM AKIHABARA、学園メイドカフェ・バー ハートオブハーツ、メイド喫茶橙幻郷、メイド喫茶学院フィーユ、メイドカフェ ぴなふぉあ、そしてCafe Mai:lish。かわいらしいメイド服にはそれぞれバリエーションに富んだ特徴があり、熱気あふれる会場を色とりどりに飾りました。優勝賞品は眩い光に包まれたチャンピオンベルト。現役プロレスラーの男色ディーノさんが「本職の人間から見ても、結構お金かかってます」と評価するほどの代物でした。
大会形式は6チームによるトーナメント戦で、代表者によるくじ引きで組み合わせを決定。うち2チームは準決勝からスタートできるシード権を得ることができます。試合のルールは7人同士のフラッグ戦で、マップは市街地構えるジークフリート線がチョイスされました。試合開始の合図は「萌え萌えドゥ~ん!」。「萌え萌え」でハートを描き、「ドゥ~ん!」で天に向かって頭を突き出す謎の合言葉です。
各チームのメイドさんと常連客メンバーは色とりどりの法被をまとっていましたが、その中には何故か某アニメのコスプレイヤーの姿も。試合の合間に行われたトークセッションでその理由を根掘り葉掘り聞かれる場面もありました。そのほか、毎試合の直前には各チームの参加者に作戦や意気込みをインタビュー。男色ディーノさんによる軽快なツッコミで会場からは笑いが絶えませんでした。
会場脇ではモンスターエナジーが無料で提供されたほか、Wargamingのロゴが入ったスーパーボールすくいや『World of Tanks』の試遊PCも用意され、お祭り気分を見事に演出。国内では希少価値の高いオレンジ色のモンスターエナジーカオスを堪能できました。さらにどういうわけか、スーパーボールにまぎれてゆで卵もどんぶらこ。会場後ろのバーではお酒も飲めます。
対戦が始まると空気は一転し、真剣な眼差しでひたすらプレイする参加者にステージ上は完全に沈黙。ゲーム内の砲撃音だけが会場に響き渡りました。チームの中には今回の試合で初めて『World of Tanks』を操作したという初心者の姿もあり、全員がベテランプレイヤーのチームによる一方的な猛攻で一気に試合が決することもしばしば。
また、相手にやられるくらいならと自滅を試みるメイドさんが現れるなど、奇想天外な展開が試合後のトークを盛り上げました。中には負けた際の約束した通り、お店への出入り禁止を命じられた参加者も。
途中、MCの桃知みなみさんとメイドさんによるアドリブ寸劇も披露。チームメンバーであるメイドカフェ常連客に大会への参加をお願いするシーンを再現しました。アニメちっくあいどるによる先の読めないツッコミにメイドさんはたじたじ。そこへ男色ディーノさんのトークが重なり、スキットはたちまちショートコントと化しました。参加者の口数少ない試合本編から一転、ステージは一気に賑わいを取り戻したようでした。
みごと決勝戦に進んだ2チームはCafe Mai:lishとJAM AKIHABARA。その前に行われた3位決定戦はなんとジャンケン対決。敗者4チームによるジャンケントーナメントの末、3着を決したのはあっち向いてホイです。勝者はメイドカフェ ぴなふぉあ。戦車バトルはそっちのけで、今大会最も会場が沸いた瞬間でした。
その後、激闘を制して秋葉原No.1のメイド喫茶に輝いたのはCafe Mai:lish。重量感と光沢に包まれたチャンピオンベルトに加えて、賞金5万円が贈呈されました。大会冒頭で優勝チームを予想していたイベントプロデューサーの猪野氏と、「もし外したら夜のWoTを」と宣言していた男色ディーノさん。表彰式の後、見事予想を外した猪野氏には熱烈なキスが贈られました。
以前から打ち出していた戦車とメイドのコラボレーションに、アニメとプロレス要素を加えてさらに異彩を放った本イベント。第2回は果たしてどんな型破りを披露してくれるのでしょうか。
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