気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Team DYOが開発、PC向けに2月14日に発売された協力パズルアクション『DYO』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、2人(匹)のミノタウロスを操作する協力パズルアクションゲーム。1つの画面を共有する「画面分割(スプリットスクリーン)」をパズルギミックに落とし込み、分割したあとの画面を「合体」させていく斬新なゲームプレイを特色としています。
『DYO』は1,220円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いいたします。
Josia Roncancio氏(以下Roncancio氏):こんにちは!私はJosia Roncancioと言い、Team DYOではプログラマー兼ゲームデザイナーの一人です。私たちは4人の小さな開発チームで、ちょうどデビュー作となる『DYO』をリリースすることができました。
――本作はいつどのように開発が始まったのでしょうか?
Roncancio氏:私たち全員は2013年に大学でゲームデザインを勉強していた時に知り合いました。最初のセメスターが終わった後、休みの間に小さなプロジェクトを始めてみようということになったのです。そしてこの時、『DYO』が誕生しました。一ヶ月後にはもうこのゲームは完成したと思ったのですが、イベントで発表したところ、素晴らしいフィードバックをいただき、本作の規模を大きくすることを決定しました。それ以来3年間、私たちは勉強や仕事の合間を縫って本作の開発を続けてきました。
――本作の特徴を教えてください。
Roncancio氏:一番の特徴は、やはりメインとなるシステムでしょう。私たちは「スクリーン・マージング(screen merging)」と呼んでいますが、これはいつでも好きな時にプレイヤーが2つに分けられた画面を1つにして、自由に移動できるというものです。これによりプレイヤーはステージの構成を好きにアレンジすることができ、迷宮突破の新たな道を探すことが可能になります。協力プレイにも対応していますし、2人でプレイするともっと楽しいですよ。答えを見つけるためには2人でしっかりと協力しないといけないので、問題を解く力とコミュニケーション力がとても大切なゲームです。
――影響を受けた作品などはありますか?
Roncancio氏:多くのプレイヤーから言われるのは「DYOは『Portal』の2D版だ」ということです。私も確かにその通りだと思います。このコンセプトを思いついた当初は全くそのつもりはなかったのですが、すぐにその類似性に気づきました。特に『Portal 2』の協力プレイに似ていると思いましたので、開発中実際にプレイし、パズルの作り方について研究し、たくさんのことを学びました。また、いくつかのステージデザインは、私の大好きな作品の『Braid』から着想を得ました。あまり似てはいませんが、時間を巻き戻す機能も実装しています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Roncancio氏:日本人のプレイヤーに私たちの作品を遊んでいただけるのを楽しみにしています!言語の違いにより、私たちが日本の方たちと交流するのはなかなか難しいので、このような機会に感謝しています。遊んでくださった方が本作をどう思うのかとても興味がありますので、ぜひフィードバックをいただければと思います!
――ありがとうございました。
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