気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Breakfall開発、PC向けに4月26日リリースされたピザ配達アクション『Pizza Titan Ultra』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ピザを巨大ロボで配達することを目的としたアクションゲーム。ロボットらしくブースターで飛んだり、あるいは街を破壊しながら縦横無尽に駆け巡ったり、格闘で敵を薙ぎ払ったりしながらピザを配達します。もちろん、配達は制限時間以内に行わないといけないため、ハイスピードな対応が求められます。
『Pizza Titan Ultra』は1,840円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Mike:こんにちは!BreakfallのMikeです。スタジオの共同設立者で、開発においてはオーディオ、シナリオ、デザインを担当しています。私たちのチームは小さく、現在4人がフルタイムで活動しています。
――本作はいつどのようにして開発が始まったのでしょうか?
Mike:Breakfallは趣味のチームとして始まりました。しかし『STARWHAL』が成功すると、より多くのメンバーがフルタイムで働き始め、2015年にはOntario Media Development Corporation(注:カナダ オンタリオ州のエンタメ企業支援機関)から資金を調達することができました。そうして新たに数人と契約し、より大きなタイトルの開発を開始しました。それから何度も大きな変更が加わり、当初は空中に浮く乗り物の中にある宇宙ステーションを管理するゲームだったのですが、巨大ロボットがピザを配達するという現在のものになりました。
――本作の特徴を教えてください。
Mike:本作のテーマはかなりユニークだと思いますし、いくつかのジャンルがブレンドされているのも面白いのではないでしょうか。三人称視点のアクションゲームで、メカに入ったピザ屋を操り、街の中を駆け回ります。街は破壊できるものだらけですが、破壊するかしないかはプレイヤーに任されています。破壊することの良し悪しを判定するミッションは少ししかありません。アクション、格闘、そしてピザ作りのミニゲームがミックスされていますが、本作のメインとなる部分は街の中を素早く移動することです。そのため、メカの動かし方をマスターすることと、どのルートを通るのか理解しておくことが大切になってきます。
――本作が影響を受けている作品はありますか?
Mike:Breakfallは、90年代のカートゥーン調(派手な色、斬新なデザイン、ピザとロボットへの愛)のゲームを作りたいという思いがありました。本作をプレイすれば、様々なカートゥーンやゲームのキャラが混ぜ合わさったような、VIPのお客さんをたくさん見ることができるでしょう。プレイすることで、ドリームキャスト、ニンテンドウ64、PlayStationのゲームを思い出す人もいるのではないでしょうか。大きな影響を受けた作品と言えば『クレイジータクシー』で、他には『ブラストドーザー』や『ジェットセットラジオ』からも影響を受けています。私たちはたくさんのクレイジーなゲームを研究しました。重量感があり、それでも素早い動きのロボット格闘といえば、プラチナゲームズが開発した素晴らしい『Transformers: Devastation』という例であり、『The Wonderful 101』からもインスピレーションを受けています。また、メカの中にいるクルーたちは、会話やサポートと言った面から『スターフォックス』のメンバーとかぶるところもあると思います。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Mike:本作はローカライズしやすく作られていないので、セリフをすべて翻訳できるのかわかりません。多くの人に楽しんでもらいたいという気持ちはあるのですが、実現にはいくつか難しい壁があるのも事実です。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Mike:私たちは日本発祥の様々なものから影響を受けていますので、私たちの作るメカとキャラクター主体のアクションゲームを気に入っていただけると嬉しいです!私たち、Breakfallが好きなものの多くは日本のものですので、日本の皆さんが楽しんでいただけるものをお届けすることができれば素晴らしいですね!
――ありがとうございました。
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