その軽快さ、多機能さから多くのゲーマーに用いられている人気チャットツール「Discord」。同ツールにおいて、ゲームストアサービスとカナダ地域を対象としたベータテスト開始が発表されています。
開発ブログで明らかにされた内容によれば、ストアは従業員からの推薦のある「居心地のいい近所の本屋」のようなサービスを目指すとのこと。海外メディアVarietyは、同ストアに登場するゲームは100人以上のキュレーションチームにより決定される、としています。ただし、後日ゲームの提出システムの導入予定もあるとしました。また、インディーゲームなどを対象に、90日間Discordストアでの独占販売を行う「First on Discord」も発表しています。
同時に有料サービス“Discord Nitro”のアップグレードも発表。今までのDiscordヘビーユーザー向けの付加機能に加え、ゲームのサブスクリションサービスが追加となります。これはストアのタイトルとは別のものが選ばれていくようです。これらの更新に合わせ、Discord内外のゲームを登録可能なゲームライブラリ機能もクライアントに搭載になり、本格的なゲームランチャーとしても機能するようになります。
DiscordのCMOであるEros Resmini氏はThe Vergeにて同ストアで展開するゲームが、他ストア購入者ともマルチプレイが可能とし「Discordの目標は、プレイヤーを共に集めることであって、友人とのゲームに断片化や摩擦を加えることではありません」と語っています。なお、Discord開発は今後も音声、テキスト、ビデオチャットに注力し、質の高いユーザーエクスペリエンスとアプリのパフォーマンスを維持することに重点を置いていくとしました。
Discordストアの初期タイトルとしては『Dead Cells』、『Frostpunk』、『Into the Breach』、『Pillars of Eternity II: Deadfire』、『Hollow Knight』などが用意。Discord Nitroの初期サブスクリプションタイトルとしては『Saints Row: The Third』、『Metro: Last Light Redux』、『Super Meat Boy』を始めとした多数のタイトルが提供されるとのことです。
既にチャットツールとしてのユーザー数はSteamのゲームストアサービスのユーザー数に追いつくほどの存在であり、今後本格的にSteamと同様のサービスへの移行を目指す「Discord」。近年のゲーム業界の変化の流れに乗って、果たして更に大きな成長を遂げることになるのでしょうか。
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