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Game*Sparkレビュー:『Days Gone』

『Days Gone』はゾンビもの?サバイバル?ステルス?乱闘?一体どんなゲームなの!?いろんな要素を混ぜながら細かく調整されたその背景には、プレイヤーへ寄り添う開発者の姿がありました。

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我慢が必要な前半戦




!注意!
ここからストーリー「前半」に関するネタバレを含む内容となります。


パンデミックをなんとか生き延びたディーコンと相棒のブーザーは、その後バイカーとしての機動力を活かし、各地のキャンプから調達の仕事を受けつつ生活をしています。2年経過した時点をゲームスタートとしますが、それまでの間に主要な3つのキャンプから信用ならない人物として評価されてしまっているのです。

彼ら二人もその土地に嫌気がさしており、さっさと北へ逃げ出そうと画策しています。かといってその逃亡計画に明確な目的がある訳でもなく、先行きの不安な中に腐ってしまっただけなのです。

かつてのパンデミック騒動の中で大けがを負った妻のサラをなんとか介抱するも、救助ヘリの積載制限のために彼女一人で乗せる他なく、以後別れてしまうことになります。サラと合流する予定だった救助キャンプは、ディーコン達が駆け付けた時には壊滅しており、おびただしい数のフリーカーで埋め尽くされていたのです。


2年間、ディーコンは死んだサラの事を思い出してはブーザーに支えられるといった形で、荒れつつもなんとか生き延びていました。そんな時、ブーザーが突如リッパーと呼ばれるカルト集団に襲われてしまい、右腕に大やけどを負うことに。

北への計画もブーザーの腕が回復しなければ無理な話です。ディーコンはブーザーを助けるために、それまで距離を取っていた各地のキャンプへ渋々ながら関り、様々な仕事を通してブーザーの治療法を模索することになります。

ゲームの展開としては、3つの主要なキャンプを順に訪れつつ、周辺のクエストをこなしていくので、広いマップに段々と馴染みながら活動範囲を広げていくことになります。全てのキャンプで、最初に訪問した時に人々と速攻でケンカするディーコンへ、プレイヤーとしてかなり不安を感じるところですが、それが彼らバイカーの一般的な立ち位置でもあるのです。


各地を移動でき、荒事もこなせるディーコンには様々な仕事が依頼されます。生活とブーザーの為とはいえ、危険だらけのキャンプの外では、今にも死にそうな人物を助け出さねばならない場面もあり、結果としてディーコンはキャンプの人々から段々と信頼されるようになるのです。

しかしながら、この「3拠点」を巡る前半戦はこうした雑事が大半を占めており、ストーリーの大きな進展が見られません。世界設定への説得力としては十分に描かれてはいるものの、肝心のフリーカーの謎などについては解決が進まないのです。

「3拠点」のクエストを粗方済ませた頃にはそれなりのプレイ時間となっているのもあり、筆者はそろそろエンディングかなと構えてもいました。キャンプの人々と関りができたことで、様々な考え方に触れて、サラとの辛い思い出に対しディーコンはなんとか折り合いをつけつつあったので、ここから前を向いて終わりなのかと考えていたのです。



《Trasque》

一般会社員 Trasque

会社員兼業ライターだけどもうすぐ無職になりそう

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