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Game*Sparkレビュー:『Days Gone』

『Days Gone』はゾンビもの?サバイバル?ステルス?乱闘?一体どんなゲームなの!?いろんな要素を混ぜながら細かく調整されたその背景には、プレイヤーへ寄り添う開発者の姿がありました。

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大きな展開と状況変化が起こる後半戦




!注意!
ここからストーリー「後半」に関するネタバレを含む内容となります。
急展開の一部への言及がありますのでご注意ください。


文明が破壊されたと思われた世界で、突如NEROという組織のヘリが登場し、中からは高度な装備を身にまとった物々しい兵士が警戒しながら出てきます。外での仕事をこなすディーコンはこのヘリを発見し、必死で追いかけることになります。

それもそのはず、パンデミック騒動の時にサラを乗せた救助ヘリこそがNEROだったのです。何か調査をしているNEROを怪しんで盗み聞きをしていたディーコンは「オブライアン」という名前を聞いて驚愕します。

救助ヘリにサラを乗せる対応をしてくれたスタッフこそ、そのオブライアンだったのです。壊滅したキャンプにいたはずの彼が生きているのなら、もしかしたらサラも……とディーコンは希望を抱きはじめます。


ディーコンも頭では理解しているように、絶望的な状況でサラが生きているはずはないと自身に言い聞かせます。キャンプを巡る日々の中で、ようやく苦しい過去と折り合いを付けられそうだったのに、NEROとの接触によって彼の迷いが絡まってしまうのです。

度々やってくるヘリを追ううちに、とうとうオブライアン本人との接触に成功したディーコンは、NEROの調査を協力するかわりにサラの状況を調べるよう頼み込みます。オブライアンの尽力によって、サラが生きている可能性があると知ったディーコンはついに、彼女が居ると考えられる地域へ向かって旅立つことを決心します。


ここから更にマップが広がり、筆者は「ここが折り返しだったのか!?」と驚きました。新たな場所では、高度に軍事的な組織化がなされたキャンプが構築されており、ディーコンは身分を隠しつつもフリーカーに対する経験を示して入隊に成功します。

従軍経験のあるクーリがリーダーを務めるキャンプで、フリーカー対策の作戦を次々と成功させ、彼の信頼を勝ち取ります。一見厳しい人物のように見えるクーリですが、3拠点との関りで一回り成長したディーコンの人間性を見抜き、全面的に親しさを寄せてくれる好人物です。

ウィザード島はギャレット大佐が指揮する難攻不落の要塞だ

そしていよいよ、この地域の重要拠点であるウィザード島へ赴き、正式な入隊を果たすことになります。そこではギャレット大佐という人物が全てをまとめ上げ、巨大な洞窟の中に様々な知識を集積していました。「アーク」と名付けられたその拠点は大佐の拠り所であり、フリーカーとの問題を戦争と称して士気を高めていたのです。

そして大佐の案内で、ウィザード島の重要な役職に就いている人物が紹介されることになり……と、この続きはぜひプレイして体験して頂ければと思います。それまでのディーコンの目的から一気に変化が起こるので、前半に比べて飽きにくい構成です。


ゲーム開始時点から、クエストの中でディーコンには従軍経験があることなどが明かされますが、まさかこれほどの場面転換が起こるとは考えていませんでした。それまでは、生活の為の小さな仕事をこなす印象が続きますが、ここからクエスト内容の規模や意図も大きくなり、一気に物語が進展します。

ゲリラ的な作戦が続くこと、軍服のような姿になること、ディーコンのひげ面、そしてバイクでの移動など……どことなくチェ・ゲバラを彷彿とさせるのは気のせいでしょうか(革命家となる前の姿を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」という映画がありますので機会あればぜひご覧ください)。

《Trasque》

一般会社員 Trasque

会社員兼業ライターだけどもうすぐ無職になりそう

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