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ターン制ストラテジー『Here Be Dragons』「10時間でクリアでき、満足いく体験ができるように作った」【注目インディーミニ問答】

ポーランドの小さなインディースタジオによる作品。渋いグラフィックが目を惹きます。

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ターン制ストラテジー『Here Be Dragons』「10時間でクリアでき、満足いく体験ができるように作った」【注目インディーミニ問答】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Red Zero Games開発、PC/Mac向けに1月30日正式リリースされたターン制ストラテジー『Here Be Dragons』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、まるで生きた地図のようなグラフィックで展開するターン制ストラテジー。コロンブスの新世界(アメリカ大陸)発見を実現するため、プレイヤーは船長たちを率い、伝説のモンスターたちと戦います。ゲーム内の様々な判定にはサイコロを使用。記事執筆時点では日本語未対応です。

『Here Be Dragons』は、2,050円で配信中





――まずは自己紹介をお願いします。

Red Zero Games私たちはポーランドの小さなインディースタジオです。メンバーの内数人は、「Neuroshima Hex」「Eclipse: New Dawn for the Galaxy」「Caylus」「Army of Frogs」「Dream Home」といったボードゲームのデジタル版を手がけてきました。本作は私たちだけで作った初めてのプロジェクトとなります。ゲーマーの皆さんに、自分たちが満足する完成形をお届けするのには数年かかりました。

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Red Zero Games本作の初版は5年以上前に作られ、その後は他のプロジェクトを進めている間に、ゆっくり(すごくゆっくり)と最終デザインを固めていきました。長い開発期間の間、まったく変わらなかった唯一のものは、本作のグラフィックです。私たちはずっと「生きた地図」の感覚を大切にしました。実際のゲームシステムは紙の上で何度もテストし(私たちはボードゲームというルーツからなかなか離れられないのです)、満足するものが出来上がると、それをコンピュータ上で再現しました。


――本作の特徴を教えてください。

Red Zero Games本作はターン制バトルとサイコロシステム、そして「新世界発見」の真の姿を描くクレイジーなストーリーを融合させたものです。プレイヤーの方には、奥深いバトルシステム、ユニークなスキル、モンスター、そして驚きのルールを採用した、コンパクトで面白いストーリーを楽しんでもらいたいと思いました。サイコロはありますが、ただ運に頼るのではなく、プレイヤーの決断が重要になってきます。今はたくさんの素晴らしいゲームが他にもありますので、私たちは本作を、飽きることなく、時間の無駄だと思うこともなく、作業だと思うこともなく10時間でクリアでき、満足いく体験ができるように作ったつもりです。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Red Zero Games私たちはレトロポップカルチャーの大ファンです(特に80年代の名作映画)。なので、シナリオを書く際、その影響がセリフやイースターエッグ、説明文などに出てしまいました。プレイヤーの皆さんには、楽しく探してもらえると嬉しいです。

ゲーム面では、『The Seven Cities of Gold』という8bitのAtari向けタイトルとターン制バトルを組み合わせました。グラフィックは「ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ」という映画のカートゥーンシーンから影響を受けています。『Transistor』や『ヒーローズ・オブ・マイト・アンド・マジック』のようなシステムも試してみたのですが、結局よりコンパクトでまとまりのあるゲームにしようと決めました。面白いことに、本作が早期アクセスを始めたのと同じ週(2019年8月)、『Dicey Dungeons』がSteamに登場したのです。この作品もサイコロを使いますが、私たちのシステム(とゲームタイプ)はかなり異なりますよ。

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能でしょうか?

Red Zero Games現在、本作のニンテンドースイッチ版を開発中ですので、日本語対応も自然なことでしょう。まだ翻訳作業は始めていませんが、真剣に検討中です。もしどなたか手伝っていただけるようであれば(そして上で述べたようにポップカルチャーに詳しかったりユーモアがあるようなら)、とてもありがたいです。どうぞこちら(メール)までご連絡ください。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Red Zero Games私たちは日本のゲームとクリエイターたちに多大な敬意を払っています。アーケードやファミコンの時代から、日本発の素晴らしいタイトルを楽しんできました。とりわけ、私たちがターン制マニアだということもあります。これを言っておかないとうちのデザイナーに殺されてしまうのですが、彼は『クロノ・トリガー』と『ニーア オートマタ』が大好きです。

日本の方にも本作のファンになっていただけると嬉しいです。PC版が無理でしたら、もうすぐ出るスイッチ版ではぜひ。

――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に250を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
《Chandler》
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