『タルコフ』『ダッコフ』『ARC Raiders』…ジャンル飛躍の1年!2025年の「脱出シューター」総まとめ【年末年始特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『タルコフ』『ダッコフ』『ARC Raiders』…ジャンル飛躍の1年!2025年の「脱出シューター」総まとめ【年末年始特集】

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『タルコフ』『ダッコフ』『ARC Raiders』…ジャンル飛躍の1年!2025年の「脱出シューター」総まとめ【年末年始特集】
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2025年も数多くのゲームが発売されましたが、その中でも特に注目を集めたのが「脱出シューター(エクストラクションシューター)」と呼ばれるジャンルです。

ジャンルの始祖であり、今年ようやく正式リリースとなった『Escape From Tarkov(以下タルコフ)』、そのパロディ作品でありながら、貴重なPvEシングルプレイヤー向けタイトルとして人気を博した『エスケープ・フロム・ダッコフ(以下ダッコフ)』。そして、発売直後からSteamの同時接続数で上位を維持し、TGA(The Game Awards)でも「Best Multiplayer」を受賞した『ARC Raiders』。

こうした数々の話題作が登場したことで、かつては「コアゲーマー向けの敷居が高いジャンル」であった脱出シューターが、今年一気に一般化したような感覚があります。この記事はそんな2026年の「脱出シューター」の飛躍を軽くおさらいしていくというものになっています。

そもそも脱出シューターとは?

本題に入る前に、まずそもそも脱出シューターとはどのようなジャンルであるかを筆者がざっくりと説明したいと思います。ジャンルの明確な定義などが決まっているわけではないのであくまで主観的な説明になりますが、あまり原理主義的にならないように解説します。

前述の通り、「脱出シューター」は『タルコフ』に端を発したFPSジャンルです。その多くは「PvPvE」、つまりプレイヤー対プレイヤー対環境(NPCなど)の形式を採用しています。基本的なゲームプレイは、NPCや他プレイヤーが徘徊するエリアへ装備を持ち込んで出撃し、戦利品を収集して生還することに集約されます。

無事に脱出することで、持ち帰った物資により装備や拠点を強化したり、「タスク」と呼ばれるクエストを進行させたりといったサイクルを繰り返していくのが、このジャンルの醍醐味と言えるでしょう。また、死亡時のリスクが重めに設定されているのも本ジャンルの特徴で、敗北すると拾ったものや持ち込んだものをすべて無くす(ロストする)という作品が多いです。そのため常に高い緊張感を持ってゲームをプレイすることができ、生還した際に得られる快感もすさまじいことになる……、脱出シューターというジャンルのファンとなるプレイヤーはこのあたりの体験を好むことが多いと思います。

画像は『Dayz』のものです

筆者は、この「脱出シューター」というジャンルに対し、『Rust』『DayZ』『ARK』といったオープンワールド・サバイバルクラフト作品の中でも、特に対人戦に重きを置いたタイトルから、特定のゲーム体験を抽出・特化させたような印象を抱いています。直接的な因果関係については諸説ありますが、その緊張感やゲーム性には共通するものがあると言えるでしょう。

また、これは個人的な見解ですが、脱出シューターは『風来のシレン』のような「不思議のダンジョン」系ローグライクとも共通点があると考えています。脱出シューターのマップ自体は固定ですが、ドロップアイテムのランダム性や、死亡時に装備をすべて失う(ロストする)体験は、『風来のシレン』の「持ち込み可能ダンジョン」を攻略・周回している感覚に非常に似ています。

脱出シューターについて、先ほど「今年一気に一般化した」と述べましたが、コアなゲームファンの間では、このジャンルはすでに馴染み深いものとなっていた点についても補足しておきます。

『タルコフ』のテスト版が産声を上げたのは2016年のこと。それから現在に至るまで、数多くの作品が登場してきました。筆者の印象に残っているものを挙げれば、一定の人気を集めながらもサービス終了を余儀なくされた『The Cycle: Frontier』、現在はマッチングが困難な状況にある『Marauders』。

さらに、人気FPS『コール オブ デューティ』のいちモードとして展開された「DMZ」や、PvEかつ広義的な解釈ですが『レインボーシックス シージ』のスピンオフである『レインボーシックス エクストラクション』などがあります。『レインボーシックス エクストラクション』とか個人的には結構面白かったんですけど、いまいち流行りませんでしたね……。

このように、今年以前からずっと「ブレイクの兆しは見せつつも、一般層へ浸透するには至らない」という状態が続いていたのが、このジャンルのこれまでの歩みでした。

『Arena Breakout Infinite』

それでは、今年の脱出シューター事情を語るうえで欠かせないタイトルをいくつか振り返っていきましょう。

まずは、筆者イチオシのタイトルでありながら、周囲ではまだプレイしている人が少ない印象の『Arena Breakout Infinite』です。本作は昨年サービスを開始した基本プレイ無料のタイトルですが、今年の9月からはSteamでもプレイ可能となりました。実銃が登場する外見やビジュアルの雰囲気こそ『タルコフ』の流れを汲むフォロワー作品といえますが、中身は良い意味で非常にカジュアル。脱出シューター初心者にもオススメできるタイトルです。

デイリー任務やチャレンジの報酬で装備が次々と手に入るほか、毎週補充される「引換券」で装備を整えられるため、いわゆる「破産」のリスクがほぼありません。NPCの難易度も控えめに設定されており、脱出シューターというジャンルの中では非常にリラックスして楽しめる作品となっています。

手軽さゆえに底の浅さを感じる面もありますが、無料タイトルとしては十分すぎるほどのプレイバリューがあると言えるでしょう。また、課金形態が「これで利益が出るのだろうか」と驚くほど良心的なのも本作の特徴です。主な課金要素はほぼ外見装備(スキン)に限られており、無課金でも対等に遊び続けられる点は大きな魅力です。

『エスケープ フロム ダッコフ』

続いて10月に発売されたのが『ダッコフ』です。基本的にFPSであることが多い脱出シューターですが、本作では見下ろし視点が採用されており、かわいらしいキャラクターデザインなど非常にとっつきやすく、その点が評価されたのか爆発的な売上を記録しました。

前述の通りPvPvEジャンルであることが多い脱出シューターの中でも、珍しく完全にシングルプレイかつPvEというところも面白いです。見下ろし視点かつシングルプレイの脱出シューターには『ZERO Sievert』という先行作があり、なかなか面白いのですが、それよりも『ダッコフ』がここまで人気を集めたのは、やはりキャッチーさという点が大きいんでしょうか。

拠点の強化や、コツコツとしたファームのサイクルが非常に楽しく、ソロプレイでも時間を忘れて没頭させてくれるのが『ダッコフ』の魅力です。現在ウィンターセールの対象にもなっており、年末年始の休暇にカジュアルに楽しむ一作として最適なタイトルと言えるでしょう。

『Arena Breakout Infinite』と同様にジャンル初心者にもおすすめですが、加えて「この手の作品では珍しくMacに対応している」という点も見逃せません。「ゲーミングPCは持っていないが、手元のMacで本格的なゲームを遊んでみたい」という層にも、深く刺さるのではないでしょうか。少なくとも筆者は本作以外にMac対応の脱出シューターを1作も知りません。

・『ARC Raiders』

『ダッコフ』の登場から2週間後の10月末に登場したのが、TGAで「Best Multiplayer」を受賞した『ARC Raiders』です。前述の通り、FPSであることが多い脱出シュータージャンルにおいて、本作は珍しくTPSとして大成功を収めています。

「無料ロードアウト」などの様々な遊びやすいシステムがあり、こちらも(『ダッコフ』や『Arena Breakout Infinite』と同じように)「カジュアル寄り」な脱出シューターと言えるかと思いますが、その二作よりは「よく死ぬかな……?」という印象があります。

本作の最大の特徴は、なんといってもそのかっこいいSF的な世界観です。登場するNPCは他の作品のような人間型ではなく「ARC」というロボットであり、多くの場合かなり強力です。対抗策を知らないと一方的にやられてしまうこともしばしばあります。事故って死んでしまったり、知らないプレイヤーといつの間にか共闘関係が生まれたり、逆に漁夫の利が発生したりと、様々な意味でドラマチックな展開が起こりやすく、それが本作独特の非常に楽しいゲーム体験となっています。遊びやすさ、カジュアルさ、そして緊張感が程よくミックスされ、非常によく出来たタイトルだなーと感心させられます。

今年発売された脱出シューターの中でも、人口、人気、奥の深さといった様々な面でバランスがとれており、今後も期待できるタイトルです。現在はウィンターセールで初めての値引きが行われているため、今から始めるのにも適したタイミングと言えるでしょう。基本無料の『Arena Breakout Infinite』や、2,000円を切る『ダッコフ』に比べると、やや価格が高い点は最大の参入障壁かもしれません。しかし、セール中の今ならそのハードルも緩和されており、以前より手に取りやすくなっています。

『Escape from Tarkov』

これまで紹介したタイトルについては「カジュアルな」「遊びやすい」という説明をしてきましたが、本作はそれとは真逆の、ハードコアで極めて遊びづらいタイトルとなっています。なにせ入手しないことにはゲーム内にマップすら存在せず、最初のうちは外部サイトなどを用いなければまともに遊ぶことすら困難です。慣れないうちはわけも分からず死ぬことが多いですし、ちゃんと遊ぼうと思うと「座学」が必須になるというのも本作の特徴と言えます。

しかし、『タルコフ』の面白さは、まさにその厳しさにこそあります。習熟していく過程のコツコツ感や、脱出できたときの感動は、他のゲームとは一味も二味も違います。問題も多く抱えた作品だとは思いますが、少なくとも筆者にとっては「世界一面白いゲームだと感じられる瞬間がある」作品です。

本作は脱出シュータージャンルの始祖でありながら、なかなか他のプレイヤーに自信を持っておすすめできる作品とは思えない……というのが正直なところです。ですが、『タルコフ』でしか得られない体験や快感は確かに存在し、それが本作と他の脱出シューターを決定的に分け、特別なゲームたらしめています。

もし、苦労を厭わないのであれば一度手に取ってみてほしい作品ではありますが……。嫌になってしまうことも多くありますし、現状、筆者自身も半ば引退状態ですので、あまり大きなことは言えません。

最後に

ということで、本当にザッとですが、2025年の脱出シュータージャンルについておさらいしてみました。記事の中で紹介した作品以外にも、例えば(去年のサービス開始ですが)『デルタフォース』や『Mecha BREAK』にも脱出モードっぽいものがあったり、『Level Zero: Extraction』などの話題作も発売されたりと、脱出シューターファンにとってはかなり盛りだくさんな一年でした。

カジュアルな作品であっても、一度始めるとのめり込んでしまうものが多く、常に緊張感を伴うため、なかなか「仕事帰りに遊ぶ」にはタフさが必要なジャンルでもあります。それだけに、正月休みなどの長期休暇にはぴったりではないでしょうか。再三となりますが、今Steamではウィンターセールも開催中です。紹介した多くのタイトルがセール対象となっていますので、良かったら手にとってみてください!


ライター:文章書く彦,編集:みお



ライター/「ラジオ善意X」聴いてね 文章書く彦

好きなガンダムは∀ガンダム、好きなマンガはレベルE、好きな映画監督はポール・トーマス・アンダーソン、好きなゲームジャンルはオープンワールドものとローグライク(ローグライト)、好きな昆虫はカマキリ、好きなバンドはFUGAZI、好きな作曲家は浜渦正志、好きな小説家はカート・ヴォネガット・ジュニアと舞城王太郎、好きなラッパーはポチョムキン、好きな焼酎は鳥飼、好きなルフィが言ってない言葉は「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!(ドン)」、好きな笑い男が書いてた言葉は「or should I?(だが、ならざるべきか?)」。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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