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ロボット好きのためのロボットゲーム!『DUAL GEAR』機体カスタマイズ自在の戦略シミュレーション【爆速プレイレポ】

発売からなるべく早いプレイレポートをお届けする爆速プレイレポ。今回は未来世界を舞台にしたロボットを指揮するSLG『DUAL GEAR』です。

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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2020年7月29日にOrbital Speed StudioよりPC向けに早期アクセスでリリースされた『DUAL GEAR』について生の内容をお届けしたいと思います。



『DUAL GEAR』とは


本作は、巨大なロボットに搭乗して、部隊でミッションをこなすターンベース制のストラテジー。テロリストが発端となり発生した戦術人型兵器「THV」を用いた紛争から11年後の2069年を舞台に、かつての英雄である主人公「ニール・カールセン」と謎の少女「アリヤ」の出会いが主軸となる物語が描かれます。2014年から開発を開始し、クラウドファンディングを経て2020年ついに早期アクセスにたどり着いた作品です。


開発によると『フロントミッション』『戦場のヴァルキュリア』『ボーダーブレイク』などのゲームにインスパイアされているという本作。ロボットやメカの登場するアニメやゲームが好きなんだな、と感じられる「メカ好きによるメカ好きのための作品」だなという印象です。


『DUAL GEAR』の実内容に迫る!


早期アクセスの現在はチュートリアルと3つのストーリーミッション、クリア後に遊べる「スカーミッシュ」モードがプレイ可能。種類はまだ多いとは言えませんが機体カスタマイズやパイロット育成は現時点でも十分楽しむことが可能です。

チュートリアルでは移動と攻撃や武器切り替え、攻撃に使用するスキルなどの機体操作を学べます。チュートリアルステージに入る前にガレージから表まで歩くシーンを自分で操作するシーンがあるのですが、キャラの掛け合いや絶妙なタイミングのハッチの開閉など思わず「これこれ!」と唸るシーンが見受けられます。こういうこだわりこそ、本作の重要な部分なのでしょう。


ちなみにチュートリアルで登場するのはニールではなく、11年前の紛争で生まれた新型THV「DUAL GEAR」への適正を持つ少年少女が集められた部隊“N.E.M.O.S.”の第7小隊を操ることになります。小隊長の女性「アルマ」、ノリの軽いハッカー「エージェイ」、元ヤクザの「ケンジ」、そしてオペレーターのメガネっ娘「アイミ」の4人は訓練を終えロケット防衛ミッションに向かうことに。いよいよ本編の幕が上がります。




小隊長のアルマさん。現在は32歳。

機体の特性を覚えよ!戦場の歩き方!


本作のシステムはオーソドックスで、味方と敵がそれぞれのターンで行動し終わったら交代のターン制シミュレーション式。ユニットは移動、攻撃などすべての行動で機体に設定されている「行動ゲージ」を消費します。また、攻撃はパイロットごとの「アクションポイント(AP)」数の上限までしか行うことができません。

移動は通常の歩行のほか、高速移動の「WHEEL BOOST(ウィールブースト・原文ママ)」が行えます。ブーストは上手く使用すれば攻防どちらにも使える便利な機能なのですが、ボタン発動式で非常に慣性が厳しいために注意が必要です。慣れないうちは逃げてるつもりがターンして敵の目の前に……なんてことも起こりかねません。


攻撃はターン毎にAPとゲージが続く限り連続で可能です。現在のビルドでは「マシンガン」「ショットガン」「肩ミサイル」「肩ランチャー」と近接武器が使用できます。使用する武器によってゲージ消費量は異なるため、攻撃時に移動とのゲージの兼ね合いを考えなければなりません。また、武器には当然弾数が設定されているため、使いやすい武器ばかり連射すると肝心な場面で使えなくなるので注意が必要です。



ちなみに敵ユニットを倒すことで「AP回復」「ゲージ回復」「弾薬」「アイテム」などを落とすこともあります。回復系は単純に継戦能力の向上に役立つので積極的に拾いに行きたいところです。


1stミッションから歯ごたえアリ!勝利の鍵は戦場の把握!


最初のミッションでは最初、チュートリアルの続きのような自動攻撃ポッドとの戦闘が行われます。反撃を行ってくる程度の弱い相手なので撃破は簡単なのですが、ポッドを全滅させることで謎のTHVが登場し3対1の対人戦へ。自動攻撃のAIポッドと違い攻撃を避ける、範囲攻撃スキルを使用するなど今までとは格の違う強敵です。


最初のミッションで意識しなければならないものに、敵の反撃システムがあります。こちらの移動中に射程距離に入った場合、相手ユニットはAPを消費して反撃を行ってきます。反撃は警告からしばらくして行われるため、その間に相手を倒す、障害物に隠れるなどのアクションを行うことで回避も可能。ただし、行動には常にゲージを消費するため無駄な行動は禁物です。なるべくは戦場を把握して相手の射程距離外から倒すのが理想的です。

敵HTVに一定ダメージを与えたところでようやく本編の主人公ニールが登場するイベントが発生、暴走気味の敵THVからパイロットの少女アリヤを助け出し戦闘は終了。その後のイベントでニールとアリヤが第7小隊へと正式に加入するほか、機体やパイロットのカスタマイズシステムも使用できるようになります。

主人公登場!この人も最初は謎のパイロット。
謎のパイロット多いな。


謎のパイロット(敵)の中身は少女だった。

自由なカスタマイズが楽しい!目指せ理想の機体!


カスタマイズでは機体のパーツと武器変更のほか、パイロットのスキルや能力アップができます。頭、腕、ボディ、下半身、バックパックに分かれたパーツを変更することで見た目も変わる『フロントミッション』などでおなじみの形式です。パーツはショップで購入可能なほか、ミッション中の敵から拾うことでも入手可能です。機体ごとにパーツ単位での色やエンブレムの変更もできます。


ショップでは残念ながら購入時に「テンキュー」と言ってくれない。

パイロット育成ではレベルアップ時に得たポイントを使用してAPスキルセット数の増加、武器ごとの使用スキル解放が可能。スキルは攻撃だけでなくカウンターを覚えるものなども存在しますが、今のビルドだと防衛系のスキルは機能していない印象です。


本作はシステムとして「すべての行動にゲージを消費する」「攻撃回数はAPに依存」のため、単純にバックパックなどでゲージを増加してAP育成したパイロットでひたすら攻撃するのが現状では最適解の状態です。もちろんこれは現ビルドで特殊な行動をしてくる敵がそこまで登場しないからこその部分だと思いますが、回避を上げるくらいなら攻撃で制圧するほうが圧倒的に有利です。

また、パーツはそれぞれ個性を伸ばすアップグレードにも対応しているため、お気に入りの見た目を見つけたら愛用し続けることも可能です。


まだまだ調整不足な面も。開発の素早い対応には好感触!


巨大ボスとの戦闘を含むストーリーミッション、機体のカスタマイズ、おまけのやりこみミッションがプレイ可能な本作ですが、早期アクセス中のためやはりまだまだ遊んでいて感じる問題は多めです。

本作は早期アクセス開始直後のストア評価が非常に低いものでした。その理由は「最初ミッションのボスが強すぎて勝てない」というもので、こちらの攻撃はほとんど当たらない上にまともなダメージが通らないという状態でした。また、近接武器が非常に使いづらいため「ケンジ」がまともに運用できないということも。これらの点は既に大きく修正されています。

また、世界観の設定が細かく設定されているのですが、専門用語を含む翻訳の精度が低いため、プレイヤーに伝わりづらい部分があります。これはパーツ説明でも同様で、細かすぎる情報が性能のどこに繋がっているのかが少し触っただけでは理解が難しく感じます。武器など実際に使用してみてようやく特性がわかることもあるため、ゲーム性を向上させるためにも改善してほしい部分ではあります。

プロローグが正直わかりづらいです。


その他カメラワークのバグやAIの謎挙動、一部の文字が小さすぎるなどの細かい問題もありますが、素早い修正パッチで徐々に改善されており、ユーザーの意見に対する調整の速さは非常に好ましく思います。

ハッカーのエージェイは機械のスイッチ操作をすることも。
ただし目的地まで障害物が多すぎて移動のため無駄なターン消費が……。



ここまで紹介してきた『DUAL GEAR』ですが、男の子(だけじゃないですが)のロマンを追求している「ロボ感」が非常に優秀な作品です。個性的なパイロット、重い過去を持つ渋めの主人公と少女、満を持して登場する巨大ボスなど、ロボアニメやロボゲーの「お約束」へのリスペクトを感じる部分は非常に好感触です。戦闘バランスもパッチ適用でかなり簡単になっていますので、気軽に遊びやすくなっていると思います。

重厚さとカジュアルさを兼ね合わせた操作感。
「ああ、俺ロボット動かしてるなあ」と笑顔になります。

パイロット技能に合わせた運用や作戦に合わせた運用が簡単に可能なカスタマイズ要素もゲームの自由度を上げてくれる優秀な部分。現在のビルドではメインの5人しか使用できない部隊ですが、今後はストーリー加入キャラのほか「リクルート」を使用した新パイロット雇用などの要素も追加されていくため、自分だけのオリジナル部隊を作る楽しみも増していきそうです。

ただし、やはりまだまだ早期アクセスのため調整不足は否めない部分があります。全体的な説明不足がゲーム自体への理解と没入感を阻害している感もあり、ニールの苦悩などが分かりづらい部分もあります(これは現状のストーリーで語られてない部分もあるでしょうが……)。今はとりあえず戦闘とカスタマイズを試すくらいの楽しみ方のほうがいいかも知れません。

早期アクセスはおよそ1年を予定されており、製品版では25のストーリーミッション、多くの武器やパーツの実装、ローカルでのマルチプレイヤーなどの新要素の追加などが行われる予定。『フロントミッション』『戦場のヴァルキュリア』など開発がインスパイアされたゲームのいいエッセンスを感じられる本作、ロボット好きにはおすすめの作品です!

ミッション開始時に入る部隊の決めポーズ。
こういう部分の「かっこいいだろう!」感が素晴らしい。

タイトル:DUAL GEAR
対応機種:PC(Steam・早期アクセス)/PS4とXbox One版は2021年内を予定
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年7月29日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:1,980円


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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