気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Thomas Gervraud氏開発、PC向けに8月15日リリースされたミニマルローグライト『Lost Potato』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、俯瞰視点のシンプルなローグライト。プレイヤーは敵にダメージを直接与えられないポテトを操作し、環境を利用しながら人食い(?)部族をやっつけ、ジャングルからの脱出を目指します。レベルやアップグレードはランダム生成。日本語にも対応済みです。
『Lost Potato』は、310円(8月22日までは263円)で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Thomas Gervraud氏(以下Gervraud氏)こんにちは!ローグライト作品を作っているフランスのソロインディー開発者、Thomas Gervraudです。2018年の後半、学業を終えてからフルタイムでゲーム開発をするようになりました。これまでに『Space Gladiators: Escaping Tartarus』の開発に2年間費やし、つい最近これよりもずっと小さな作品である本作をリリースしました。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Gervraud氏本作の開発はおよそ2ヶ月前に始まりました。私のデビュー作がまだ早期アクセス中で予想以上に時間がかかってしまっていたことから、サイドプロジェクトとして作業をしたのです。このような小さなゲームをリリースすることで、大きなプロジェクトにも新しいアイデアを取り入れられます。
――本作の特徴を教えてください。
Gervraud氏プレイヤーは人食い部族が住むジャングルに迷い込んでしまったポテトを操作します。本作の特徴は、敵を攻撃しても倒すことができないと言う点です。ポテトは敵を押してトゲに当てたり、弾丸を弾いて当てたりと、周囲の環境を利用して生き延びるのです。本作はミニマルなローグライトですので、レベル、アップグレード、アイテムがどれも自動生成されます。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Gervraud氏本作は『Downwell』や『Nuclear Throne』といったゲームから影響を受けています。これらのゲームは覚える操作が少ししかないにも関わらず、奥深さと戦略性を持ち合わせおり、こう言うゲームデザインが本当に素晴らしいと思います。それにあまり考えなくても楽しめますので、こういったところを本作でも実現したいと思いました。本作のメインキャラクターは私の別の作品である『Space Gladiators: Escaping Tartarus』から影響を受けており、2作品ともとても似たユニバースが舞台となっています。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Gervraud氏私は自宅で作業をしているソロ開発者なので、影響はほとんどありませんでした。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?
Gervraud氏はい、もちろんです。配信してもいいですし、動画を作ったり記事を書いたり、収益化していただいて大丈夫です。皆さんがプレイするところをぜひ見てみたいです!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Gervraud氏本作に興味を持っていただき、ありがとうございます!楽しんでいただけると嬉しいです。今後このようなゲームをどんどん作っていきたいと思っていますので、もし本作を気に入っていただければ、今後もぜひ私の作るゲームをチェックしてみてくださいね!
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
連載・特集 アクセスランキング
-
自分の作ったキャラたちでハクスラ&ハードコアなファンタジー学園生活の日々『ととモノ。』再び!さらなる新機能でより快適になったDRPG『剣と魔法と学園モノ。』1AE/2Gリマスター【プレイレポ】
-
【吉田輝和の絵日記】美少女がド派手にスタイリッシュアクション!『Stellar Blade』体験版をプレイ
-
『ゼンレスゾーンゼロ』リリース前に「推しキャラ」を探せ!刺さるキャラがきっといる、癖が強めな『ZZZ』人物・陣営をご紹介【増幅テスト】
-
「パンツ・たくさん・ありがとう」だけじゃない!?紳士ゲー『バニーガーデン』で注目集めた「PTAシステム」の歴史
-
海外レビューハイスコア『FF16』DLC第二弾「The Rising Tide《海の慟哭》」―クライヴとその仲間にふさわしい立派な送別会だ
-
海外レビューハイスコア『ザァオ:ケンゼラの物語』―イライラすることもあるがその価値があったと思える、まるで人生のような作品だ
-
海外レビューハイスコア『百英雄伝』―90年代JRPGの要素のほとんどすべてが味わえる【UPDATE】
-
美少女が戦闘スタイルを切り替えて戦う!メトロイドヴァニア無料体験版でピクセルアートの幻想的な世界を大冒険―採れたて!本日のSteam注目ゲーム7選【2024年4月22日】
-
人買いに売られていた4人の少女を運ぶ中華風ビジュアルノベル配信!嘘と真実を見つける少女たちとの旅路―採れたて!本日のSteam注目ゲーム5選【2024年4月23日】
-
【特集】『Incursion Red River』はなぜヒットした?完全PvEの『タルコフ』ライク、リアルだけど少しカジュアルに