正式リリースのSFアドベンチャー『Commander '85』は時間とミサイルとママンとの熱いバトルだった【爆速プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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正式リリースのSFアドベンチャー『Commander '85』は時間とミサイルとママンとの熱いバトルだった【爆速プレイレポ】

発売48時間以内のプレイでお届けする爆速プレイレポ。今回は輝かしい80年代シカゴを舞台に繰り広げられるミサイルと時間とママンの熱い戦い『Commander '85』をご紹介します。

連載・特集 プレイレポート
正式リリースのSFアドベンチャー『Commander '85』は時間とミサイルとママンとの熱いバトルだった【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は、2020年4月からのアーリーアクセスを経てついに2020年9月30日、 開発The MoonwallsとパブリッシャーUltimate GamesらによってSteamにてPC(Windows/Mac)、ならびにXboxシリーズ向けに正式リリースされた『Commander '85』について生の内容をお届けしたいと思います。


時間に追われる忙しい現代人。社会に出れば様々な物事に晒されストレスが溜まる毎日。人生コントロールのきかないことばかりです。そんな疲れを抱えて夕暮れどきの路地を歩いていると、どこかのご家庭から晩御飯の良い香りが漂ってくるではありませんか。その横を元気に駆けていく子供たち。茜色に染まる空の下、影を伸ばして走る彼らを見て自身の少年時代を思い出します。何にも縛られない、全てが輝いていた豊潤なあの日々を……。戻りたいな……あの頃に……帰ろう……ハリー・マクドゥエル……。

はたから見れば、道端でポエム吐きながら泣いている不審者以外の何者でもないので本題に入りましょう。今回はかつての自由な青春時代を思い出すパソコン少年ゲーム『Commander '85』をプレイしていきます。

どんなゲームなの?



本作は1985年のアメリカはシカゴを舞台に、主人公のパソコン少年が仲間と力を合わせて世界を救っていくノスタルジックSFアドベンチャーゲームです。物語のキーになるのは、誕生日プレゼントにママンから贈られたCommander '85というパソコン。これが実はAI搭載の超高性能マシンで、主人公はキータイピングで様々なコマンドを入力しながら、物語を進めていく事になります。

操作はキーボードとマウスのFPS視点で行われます(筆者のコントローラーは反応せず)。物語は基本的に主人公の自室で完結するため、移動用のキーは無いものの、代わりにクリック操作で室内のあちこちに移動が可能。時間も流れており、ゲーム内の1分が現実世界の1秒単位で経過していきます。

さらに部屋の随所に散らばるアイテムが往年の名作パロディだったりするので、そういうノスタルジックな部分でもこのゲームは楽しいですね。

人生一週目:シカゴの夜明け




さっそくプレイ開始です。タイトル画面からNEW GAMEを選ぶとムービーが始まりました。満月が輝くシカゴ、水中(?)に沈んだように見える段ボールにはCommander '85の印字が。のっけから穏やかじゃありませんね。




次のシーンになると場所は同じくシカゴで、今度は何やら事件現場のようで物々しい。一体何があったのか。どうやらここの家主が自殺したようで、警察官が証拠品であろう段ボールを現場から持ち出しています。……ここにもCommander '85の印字がありますね。

なおムービー中はマウス右クリックで早送りすることも可能で、ビデオテープのキュルキュル感を楽しみながら任意のタイミングで通常速度に戻すこともできます。


回収された段ボールはBROWN LABS社と書かれた白いバンに載せられました。ラボということは、このパソコンを用いて何か実験を行っていたのでしょうか?開発中の高性能AI搭載型パソコンがユーザーを自決に導くよう誑かしたとか??まだ冒頭ムービーの時点ですが、すでに物語の雲行きがどんどん怪しくなってきています。



さていよいよ主人公登場です。BMX型のバイクを漕ぐ今どきの80年代スタイルが颯爽と街を流します。女の子からの好意的な挨拶を尻目に帰宅。アイムホーム。ところで後ろにスクールバスが走っていますが、学校はどうしたのでしょうか。アメリカの土地は広いですし、自宅からチャリンコ通学って結構大変な距離なのでは。ちなみに僕は石を投げられ死にかけました。


本作のキーパーソンの一人であるママン登場。開口一番「いい加減にしないとパソコンぶっ壊すわよ!(意訳)」と叱責を受けます。先ほどの疑問でもあった学校どうしたの?という部分、主人公はここ数日まともに授業を受けていないそうです。

ちなみに画面左上、ゲージと共に表示されている口をへの字に結んだ顔はママンの「怒りボルテージ」を示しています。彼女の呼びかけに答えずにいるとボルテージがどんどん高まり、最後は激怒状態になってパソコン禁止を言い渡され、主人公は寝る以外の行動ができなくなってしまいます。ママンの怒りは買わないことに越したことはありません。適度にコミュニケーションをとりご機嫌を取っておきましょう。

話はわき道にそれますが、最初にこのイラストを見た時、モデルと顔が違いすぎるため「このロックなおっさんは誰だ」と困惑していました。よしんばターミネーター2に出てきたジョン・コナーの悪友だとしても、こんな脈絡ないところにいるんだと思っていましたが実際は母でした。


部屋を見回すと名作映画のパチモンポスターが飾られています。版権に触れないよう絶妙にタイトルをもじっているのがなんともこう……!そんな悶える主人公に機械音声が呼び掛けます。


いわくつきのパソコン、Commander '85がふてぶてしくも机上に置かれています。……なんで?なんでここにあるの?僕は殺されるの?

実は製品版だとあらすじに説明があるのみで冒頭のムービーで端折られているのですが、本作デモ版『Commander '85 Prologue』をプレイすると、誕生日プレゼントとしてママンから贈られているのがわかります。当時は愛しい我が子へお誕生日プレゼントよ~とやわらかい笑みだったママンも、今は大魔神みたいな怒り顔。絶対にチョイスミスったわと後悔していることでしょう。


Commander '85は高度な人工知能が搭載されているため、ユーザーと対話しながら状況を解決に導いてくれるそうです。まずは主人公の名前を登録しておきます。このAIが言うには、学校のデータベースに侵入すれば出席記録を改竄してごまかすことができるとのこと。

いや学校行けよ!(筆者の叫び)物理的に存在を確認されない以上、いくら記録を弄ったところで、先生から「主人公君、ちょっとお話が」と連絡が来る展開は避けられないのではないでしょうか……?


ともあれCommander '85の音声指示に従ってクラッキングすることになりました。受話器をセットし、学生証に記載の電話番号からデータベースへ侵入していきます。何度か入力間違いでやり直したもののなんとかパスワードの入力画面にたどり着きました。


まあ当然のことながら適当に入力したところで弾かれます。ではどうするのか。Commander '85の人口音声はコマンドを入力してパスワードを破ろうと勧めてきます。指示に従ってキーをカチャカチャ……ッターンしたところ……。


謎の侵入プロセス演出が画面に表示されました。なにこれ、映画「楽園追放」に出てきたアレ?画面左上に残り時間が表示されていることから、おそらく時間内はこの演出が続くのでしょう。




果てしなく続くかと思われた啓蒙の高い演出も終わり、ピースサインとともに「SUCCESS(成功)」の文字が表示されました。どうやらクラッキング成功の様です。


突然ムービーが始まります。Commander '85から送られた信号によって、学校のパソコンが火花を上げ職員が吹っ飛ばされました。あとは画面に従って出席と成績データをすべて100%に改竄するだけ。こんな派手にやらかしておいて唯一主人公のデータだけが改竄されていたら一発でバレと思うのですが……。


と、思っていたらなんだかよくわからないデータをダウンロードしてしまいウィルスが!学校のパソコンにあっちゃだめなやつ!!誰ですかカリブ海のいかがわしいサイトにアクセスしていた教職員は!!!いやまだ80年代だから無いか!!!あとピースサインの時も思ったのですが、わざわざこのパソコン用にこういう手の込んだ3Dモデルこしらえてくる理由を問いただしたいです。



案の定というか予定調和というか、ウィルスで自我が汚染され始めたCommander '85。ろれつが回っておらず、なにやら画面には世界地図が表示され……


シャイアン・マウンテン空軍基地!?冷戦時代に存在したと噂される、北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)の地下施設があったというあの!?


再度ムービーが始まり、あきらかに戦争の引き金になりそうなマズイ装置に電源が入ったことがわかります。なんかミサイルシステムを乗っ取るとかなんとか言ってますし。


古来よりブラクラに遭遇したときは電源を落とせと身体に仕込まれていたのは幸いでした。慌てて電源キーを押します……が、火花が散って操作を受け付けません。警告してくるCommander '85の人工音声もドスがききはじめて恐ろしい。


まだ正気が保たれている方を、仮に「善のCommander '85」と呼ぶとしましょう、彼から電話回線を切って、パソコン内部のゲームをプレイすることで処理演算を圧迫し、ウィルスによる乗っ取り速度を少しでも時間稼ぎしようと提案がありました。だから画像のようによくわからない、かつてのiPodにインストールされていた大砲ゲームのようなものをプレイしています。

ただこのゲームをプレイしたところで一体何になるのかさっぱり手ごたえがありません。ママンからもいい加減寝なさいと叱られたことですし、一度ベッドに入って眠りましょう。

……?

…………!?!?!?


19XX年、世界は核の炎に包まれた!的なムービーが挟まれましたがどうやらただの夢だったようです。飛び起きると目の前には優しい微笑みを浮かべるママンが。左上のボルテージもすっかり収まって穏やかな表情です。良かった。悪い夢だったんですね。さりげなくパソコンつけっぱなしは電気代かさむからと釘を刺してくるあたりデキる女性であることが窺えます。


朝起きるとウォーキートーキー(無線機)に友人Lukeから通信が。「学校から電話きたろ?先生がめっちゃ怒ってたぜ」と他愛もない会話から始まり、パソコンで一緒にゲームをすることになりました。会話だけでもこの友人と主人公の仲の良さが伝わります。


サイケ色のゲームを遊んでいるとCommander '85はなんとLukeのパソコンにまでクラッキングをしかけているとわかりました。ここから、おそらくバグだと思うのですが、パソコン画面から部屋に戻れなくなり、結果的にママンの呼びかけを無視し続ける形になってしましました。


ママンからすれば親としていろいろ気にかけているのに、思春期特有の反抗的態度で「うっせーババア!あっちいってな!!」という無視をやられているわけです。たとえ愛する我が子といえど、そういった態度に怒らないわけがありません。画像の通りBBA三段活用で怒りのボルテージが溜まっていき、とうとう激怒させてしまいました。どうにかして部屋の画面に戻りましたが、ママンが激怒状態ではこれ以上パソコンに触ることができません。不承不承ベッドに入って不貞寝を決め込みます。


……と思ったら叩き起こされました。そんなに腹に据えかねるほど怒ってるのママン……?と流石に反省の色を見せようとしましたが、泡食って叫ぶ彼女の様子はただ事ではありません。なんとソビエトがアメリカにミサイルを撃ち込もうとしているから逃げるのだと。おいおい、ママン、エイプリルフールはまだだいぶ先ですぜ。冗談も休み休み……


……んん?


はー!?!?!?

人生二週目:夢だけど、夢じゃなかった!!


先ほどの爆発こそミサイル攻撃によるものでした。てっきりそこでゲームオーバーかと思いきや、どうやらエンディングのひとつだったようです。爆発オチか。タイトル画面に吹っ飛ばされたので、ここから改めてNEW GAMEを始めていきたいと思います。

今気づいたのですが後ろを走ってるバンってBROWNS LABS社のやつですよね……?

周回したからと言って特にムービー内容に変化は無く、前世と同じように学校をぶっちした主人公がママンにめっちゃ怒られるのを馬耳東風してからパソコンを起動するところまできました。

しかし……前世の記憶を振り返っても、本当に何がどうなってミサイルが撃ち込まれたのかよくわかりません。操作がキーボードのカチャカチャだけなので進行がどういう風に進んでいるのかがわかりづらい。もう少しヒントとか無いもんでしょうか。


ヒントあったわ!


パソコンのモニタにでっかくトップシークレットと書かれたヒント集が張り付けてありました。



内容を読むと、タイトルの通りヒントが書いてありますが、これほぼネタバレガイダンスじゃないですか!!!(なので画像はモザイク処理済)


こんな至れり尽くせりのマニュアルがあるんです。もう怖いものはありません。さっさとコマンドを入力して世界を救いに参りましょう。


どうして……。

人生n週目:見つけたり!攻略法!!


シカゴ市民を巻き込んで命を散らすこと数回。試行錯誤の末に本作の攻略法が見えてきました。ウィルスに侵されてミサイルシステムが起動するところまでは世界線が収束している共通イベントのようです。問題はそこからの主人公の行動であり、Commander '85がウィルスに完全に乗っ取られてしまうとミサイルが飛んできて爆発オチになります。それを回避するためにも、このゲームで注意すべき点は以下三つ。


「時間」


「友人」


「ママン」

これら三つの要素を適切にコントロールすることで、シカゴひいては世界の危機を回避していくことができそうです。

まず「時間」についてですが、これが一番大事です。パソコンが完全に乗っ取られるまでを制限時間と考えれば、すべて操作は無駄のないよう効率的にしなければならないことがわかります。さらに各コマンドの、例えばクラッキングなら最低60分とか、処理時間を把握することもとても大切です。処理時間がとんでもなく長いコマンドが走っている間、どういう行動を取れば時間を浪費せず安全に対処できるのか……といったことも考えていかなければなりません。時間は有限です。

次に「友人」について。Lukeとさらにその友人のMikeは共に戦ってくれる仲間です。彼らは、メタ的な都合上部屋から身動きできない主人公に代わり、情報を集めるべく行動をしてくれるので、ウィルスに対抗することが可能になります。前述の時間管理を敵に対する攻守の「守」として捉えるなら、彼ら友人は「攻」です。彼ら無くして物語の進行と勝利はあり得ません。

最後に「ママン」。作中屈指のお邪魔キャラ。周回を重ねていくうちに、ここぞというタイミングで呼びかけによる邪魔が入り時間切れとなってミサイルオチが何度もありました。ママンに対しては途中までは好意的な気持ちでしたが、今はゲーム『DEAD RISING』でもお馴染みな「ババアインパクト事件」に対するソレに非常に近いものがあります。

単に主人公への呼びかけによってこちらの時間を使わせるだけの妨害であるなら、上記で例えた攻守の調整でなんとか対応できます。しかし彼女の妨害はメタ部分にも及びました。なかでも一番厄介なのは他のキャラの台詞と字幕の上に自分のを被せてくること。

(例)
Luke「よし、うまくいったな次は…… ママン「いつまでパソコンやってるの!」
Luke「主人公、そこにいるのか?俺は…… ママン「私と話している時くらいパソコンやめてこっち向いたら!?」

おかげで次に何をどうしたら良いのかわからなくなってミサイルオチ。Lukeへの選択肢コマンドがかき消されて着弾。無視を続ければ怒り爆発でパソコン禁止からのシカゴ火の海。ちょっとズルして一度ロードし直しても、彼女の怒りゲージだけは据え置きで八方ふさがりだったことから、僕はこれを「ババアオーバーライド」と命名してひとり恐れおののいていました。

しかしこうして攻略法を掴み始めたいま、主人公と僕に怖いものはありません。さあウィルスとミサイルとママンよ!どっからでもかかってきやがれ!!


……………………………。

おわりに


結局爆発オチで絞めることになりましたが、今回の爆速プレイレポいかがだったでしょうか。基本的な画面進行は暗い画面にコマンドを入力していくので、絵的な派手さはあまりないかもしれません。しかし……しかしですよ、いまだミサイルオチしか見れていない現状ですが、僕は本作をとってもとっても楽しんでプレイしています。いやもうこの記事執筆後もCommander '85の世界に戻ってママンと戦っていくつもりです。

……当時のパソコン時代を思い出せば、僕らは真っ黒い画面で明滅するカーソルに無限大な宇宙を見ていました。微に入り細に入りグラフィックを作りこむゲームも良いでしょう!しかしこの単純な画面でコマンドを入力して進行していく流れこそ、我々ユーザーの想像力を掻き立て、より深い没入感を与えてくれるものではないでしょうか。

何にも縛られない、全てが輝いていた豊潤なあの日々を……。戻りたいな……あの頃に……帰ろう……ハリー・マク(自制)

ミサイルと時間とママンとの熱い戦いが楽しめる硬派SFアドベンチャーゲーム『Commander '85』はSteam (Windows/Mac)では20年10月8日まで本来1,320円のところを1,056円のセール価格で、Xboxシリーズでは20年10月7日まで本来1,750円のところを1,400円のセール価格で配信中です。



タイトル:『Commander '85』
対応機種:Steam (Windows/Mac)Xboxシリーズ
記事におけるプレイ機種:PC (Windows)
発売日:2020年10月01日
記事執筆時の著者プレイ時間:3.3時間
価格:1,320円(Steam版)、1,750円(Xbox版)

《麦秋》

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