
ある日の午後、Steamストアチェックをしたら暖色系の鮮やかなトップ画像に差し変わっていました。あらやだもうそんな時期?一年経つの早いわぁ……オータムセール?今年はどんなタイトルを買ってはライブラリに積む賽の河原をしようかしらなんてクリックしたらどうやら様子が違います。
それもそのはず、今回はセールではなくフェスティバル。体験版の配信とライブストリーミングに主眼が置かれているようで、これから発売するタイトルのデモ達が綺羅星のごとく並べられています。良いですね!トレイラーにゲーム画面が見当たらないと何とも言えない不安を覚える慎重派な僕にとって、実際に触れて遊べる体験版と言うのは大変ありがたい存在です。
……前回と同じような前口上ではありますが、昨日体験版でこんなプレイレポ記事を書かせて頂きました。その際、編集部に「これも面白いから是非おすすめ!」と伺ってプレイしたのが、老舗STG開発のBlue&Whiteが13年ぶりにお届けする新作戦闘機縦STG『BLUE SABERS: Early Mission』です。 今回はこちらのデモプレイを紹介してまいります。
先に申し上げますとこのゲーム、血が熱く滾るほど面白いSTGでした!!

さてシューティングゲーム、縮めてSTGですか。こう見えて僕はSTGに明るく、川上稔氏の小説「FORTHシリーズ 連射王」の上下巻を読了し、傑作STGのひとつ『斑鳩 IKARUGA』を嗜んだほどです。気になるその腕前ですが、2面の半ばまではクリアできました。小説でテンションだけ上がっても技量がついてこない。絶望的にセンスがありません。
同様の理由で傑作サイバーパンクテキストアドベンチャー『VA-11 Hall-A』内でプレイできるミニゲーム、モデル戦士ジュリアンのSTGもクリアできていません。これさえクリアすれば全実績解除だというのに詰んだまま4年目を迎える勢いです。
センスが無くても情熱はある!難易度の壁にぶつかった僕ら鋼鉄のゲーマーを突き動かすのはいつだってパッションでした。今回もその熱い気持ちを胸に秘め、さっそくやってまいりましょう。
丁寧なチュートリアルで初心者にもわかりやすい

タイトルから先に進むと世界地図にロック鍵のマークが並ぶ画面に移りました。ここで機体とステージを選択することができるそうです。ステージ0は画面下部の説明通りチュートリアルステージで、上官であるバトラー少佐の指示に従い、機体の基本的な操作と支援機の扱い方を学びます。

これが今回の我が愛機「ARYS」です。機動性4、防御(シールド)5、ペイロード600と言う数字はオーソドックスな手堅い印象を受けます。

前進翼!!飛行機の翼平面で一番好きな形です。マクロスプラスに登場したYF-19でもお馴染みのあの形!現実世界だと皆さんお馴染みロシアのSu-47やアメリカのX-29がありますね。


ガルーダこと補給機である「BALISTRUS」はどっしりとしたシルエットが特徴の機体です。シールドリカバーという数字から何らかの回復機能が導入されていることが分かります。




さて訓練ことチュートリアルステージでは画像のように、キーボードまたはコントローラのボタンにどの武装が対応しているのかを学ぶことができます。メインショット、特殊兵装、それぞれに一長一短があるので状況に合わせて適切に使い分けていく必要があります。また、メインショット以外は弾数制限があり、画面下のボタン色に対応したゲージがゼロになると弾切れになってしまいます。

そんな時こそ、そう!補給機、通称“ガルーダ”の出番です。キー操作で呼び出すとシールドを展開しながら現れ矢面に立ってくれます。

しかも合体することで、操作機体へ残弾とシールドの回復まで行ってくれるというたいへん優秀なサポートメカ。今後のステージにおいても積極的に使っていきたいところです。
ミッション開始:NORMAL越えの壁が高い……!


そんなわけでステージ1開始、難易度は唯一解放されたEASYでプレイしていきます。


硬い敵が出てきたら、メインショットに合わせて特殊兵装を乱れ撃ちさえすれば良いのだと弾をばらまいています。久々のSTGで敵の攻撃をぎりぎりで避けることへの快感を思い出して震えているうちに「ガルーダを呼ぶ」という基本的なことを失念しておりました。

おかげでほとんどの特殊兵装を使い切った状態でボス戦に突入する羽目に。


この世を去る覚悟をしつつメインショット連打していたらなんとか勝てました。偶然押したキーで呼び出したガルーダに助けられた形です。

このまま軽快にステージ2へ進めるのかと思いきや、ステージ1のNORALのみ解禁されました。ある程度の難易度をクリアしないと先に進めないのでしょうか?とりあえず同じステージの繰り返しですしサクッと終わらせましょう。

サクッと死にました。

機体をひとつダメにしたのにも関わらず、実績と経験を買われたようで、なぜか新型機を回してもらえました。

新型機「GAMMA II」はARYSに比べて機動性に劣るもののシールドとペイロードの数字がひとつ上回っています。おそらく敵からの弾幕をある程度受けること前提で、機動性を犠牲に装甲を厚くしたという感じでしょうか?

本日2回目のサク死。

ゲームオーバーのたびに新しい機体回してくれる少佐が優しい……。国家予算の塊である戦闘機のひとつやふたつを潰してるのに、お咎め無しどころか新機体が回ってくるこの好待遇。苦しい予算を無駄にしたのです、普通は打首獄門せめて市中引き回しくらいはあってしかるべきです。裏に何か理由があるに違いありません。


ともあれこの新ガルーダ「CONGRESS」は、シールドのリチャージは遅いものの強力なホーミングミサイルを搭載しています。

ステージクリア。今週のびっくりドッキリメカよろしく呼び出したガルーダによるゴリ押して難所を乗り越えました。このおかげでステージ1のHARDとステージ2のEASYが解放されます。なるほどこうやってNORMALが解放され、それをクリアしたらさらに同ステージのHARDと次ステージのEASYが解放される運びですか。


つまり次へ進めるためには、少なくとも同じステージを違う難易度で計2回クリアする必要がある訳で、その意味においては序盤に3種類の機体を支給されることにゲーム的な納得を感じます。実際だったら、組織内のお偉いさんからご寵愛を受けてる系のパイロットか何かを疑います。マッシュナー・ヒュームとロックパイみたいなアレ。違うか。


さて3つ目に支給された新機体は「EPSY」と呼ばれ、これまでの機体に比べるとシールドとペイロードの性能に劣るものの機動性に優れています。装甲を犠牲にしてまで速さと動きを極めるとは良いですね。先日こちらのスターウォーズ記事で触れたTIE Fighterのような格好良さを感じます。シンプルで速いは正義です。

EPSYの性能を見るためにもまずは小手調べにステージ1のHARDをチャレンジ。心無しか敵弾の当たり判定がこれまでと比べてゆるい気が。STGにも慣れてきたもんです。それにしても避けながら戦うのが本当に楽しい!左右に加えて前方からも迫る弾を、あえて前に飛び出すことですり抜けます。久々にゲームをプレイしながら「うぉお!今の良かったァ!(被弾)」と声が漏れてしまいました。

そして安定のGAME OVER。いやいや難易度HARDですし無理もありません。流石にちょっと背伸びしちゃいましたね。こなれてきたらすぐ天狗になっちゃうのは初心者にありがちありがち。ここからは初心を思い出し、ステージ2のEASYにコマを進めましょう。

はい死んだ。そしてこの期に及んでようやっと気がつきました。弾除けにガルーダを使い捨てるだけで、補給を行うという発想をすっかり忘れています。

いまの機体構成でもう一度チュートリアルを受け直して勘所を掴みます。小型、中型、大型の機体にどの武装を割り当てると良いのかを学びました。また画面の見え方も、今までは自機周りに限定されていましたが、徐々に視界が広がり各弾薬ゲージを把握できるようになってきました。そこからさらに敵の位置と弾、全体の動きを「流れ」で捉えることができるようになり始めました。


満を持してステージ2のEASYをクリア。掴んだかもしれない……連射王の極意。いやそもそも「初見ノーダメクリア」なんて記事冒頭で夢と消えましたが今回は近いところまでいけるかもしれない……!ここからいよいよステージ2のNORMALに挑戦します。

ステージ2から先に進めない呪いでもあるのでしょうか。(編集注:そもそも今体験版、ステージ2までだったりします)
技量的にファンを名乗るのもおこがましいと重々承知してはいますが、このSTGとっても楽しい。しかも遊ぶほどにノリに乗ってしまい、機体の動きに合わせて身体を揺らしてプレイしている自分に気がつきました。あと何が嬉しいって、序盤は勝っても負けても新機体が支給されること。おかげでプレイの幅が限定されずストトレスフリーです。体験版でありながら歯ごたえばっちりなSTG『BLUE SABERS: Early Mission』、興味のある方は是非身体を揺らしながらプレイしてみてください!
タイトル: 『BLUE SABERS: Early Mission』
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:未定
記事執筆時の著者プレイ時間:1時間30分
価格:未定(体験版無料)