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『サイバーパンク2077』が待ちきれない?なら遊んでみよう、テーブルトークRPG「Cyberpunk RED」!【解説・キャラ作成篇】

『サイバーパンク2077』と同じ世界観を共有する、新作テーブルトークRPG「Cyberpunk RED」を遊ぶのに必要な情報をいち早く日本語でお届けします。

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「Cyberpunk RED」表紙
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Cyberpunk RED」は2020年11月14日にR. Talsorian Gamesより発売された新作テーブルトークRPGです。同作は、2020年12月10日に発売が迫るCD PROJEKT REDの新作RPG『サイバーパンク2077』の原作「サイバーパンク2.0.2.0.」の新バージョンにあたります。

本特集では『サイバーパンク2077』の発売を待ちきれない方に向けて、同じ世界観を共有する「Cyberpunk RED」をいち早く遊ぶのに必要な情報を日本語でお届けします。第一弾となる今回はキャラクターの作成を中心にご紹介します。『サイバーパンク2077』のキャラクター設定をイメージするのにも役立つこと間違いなしです。

本特集でお届けするのはあくまでルールの要約です。完全なルールをお知りになりたい方は、別途ルールブックを入手して記事と併せてお読みください。以下のサイトではデジタル版のルールブック(英語)を購入できます。

DriveThruRPG.com

また、「Cyberpunk RED」のルールブックには初心者向けの簡易版「Cyberpunk Red Jumpstart Kit」もあります。現在Humble Bundleで「Cyberpunk」関連の電子書籍がバンドルとして提供されており、8ドル以上の寄付で「Cyberpunk Red Jumpstart Kit」と旧版「Cyberpunk 2020 Core Book」を含む多数の関連書籍が入手できます。

Humble Bundle

「Cyberpunk RED」の舞台

「Cyberpunk RED」はその名の通り、典型的なサイバーパンクSFの世界観を持つテーブルトークRPGです。舞台となるのは、アメリカ西海岸に位置する架空の都市ナイトシティ(Night City)。時代は「サイバーパンク2.0.2.0.」と『サイバーパンク2077』の中間にあたる2045年の赤の時代(Time of the Red)です。

この時代、飛躍的に進歩したサイバネティックス技術は日常生活にまで浸透しています。国家は力を失い、代わりに巨大企業が台頭しました。巨大企業の間で勃発した第四次企業戦争(the 4th Corporate War)の余波を受け、ナイトシティの中心部は2023年に小型核爆弾の炸裂で破壊されています。「Cyberpunk RED」の舞台はこの戦後にあたります。

テーブルトークRPGの基礎

テーブルトークRPGと言ってもピンとこない方がいらっしゃるかもしれません。RPGとは役割(Role)を演じる(Playing)ゲーム(Game)ですが、この点ではテーブルトークRPGもコンピューターRPGと変わりません。テーブルトークRPGは役割を演じる部分が複数のプレイヤーの会話により進行する点が異なります。

コンピューターRPGにおけるコンピューターの役割は、ゲームマスター(GM)と呼ばれる判定役が務めます。GMはシナリオを用意し、キャラクターの状況を説明し、NPCを演じ、ルールに従って判定を行います。GM以外のプレイヤーは、それぞれ自分のキャラクターを演じます。

テーブルトークRPGを遊ぶためには、プレイヤーの他にルールブック、ダイス(サイコロ)、キャラクターの状態を記録するシートなどが必要です。「Cyberpunk RED」では一般的な6面体ダイスに加えて10面体ダイスを使用します。10面体ダイスはホビーショップで入手可能です。

キャラクターの作成方法

「Cyberpunk RED」にはキャラクターの作成方法が3種類用意されています。

Streetrat(ストリートラット)

テンプレートに基づいてキャラクターを作成する方法です。手間がかからないので初心者にお勧めです。

Edgerunner(エッジランナー)

二つの方法の中間です。能力値とスキルの決定方法がStreetratより細かくなりますが、Complete Packageほどの手間はかかりません。

Complete Package(コンプリートパッケージ)

一番複雑なキャラクター作成方法です。ポイントを消費して能力値やスキルを獲得し、所持金を消費して武器、防具、装備品、サイバーウェアを購入します。


キャラクターを作成する手順は次のようになります。それぞれの手順については後の章で詳しく説明します。

  1. ロールを決定する
  2. ライフパスを決定する
  3. 能力値を決定する
  4. スキルを決定する
  5. 武器、防具、装備品を決定する
  6. サイバーウェアを決定する

ロール

「Cyberpunk RED」には10種類のロール(Role、役割)が存在し、プレイヤーは最初にこの中から一つのロールを選んでプレイします。それぞれのロールにはロールアビリティ(Role Ability)と呼ばれる固有能力があります。

Rockerboy(ロッカーボーイ)

演奏、芸術、話術を使い権威に立ち向かうロックンロールな反逆者。ロールアビリティは、人間的魅力で他人に影響を与えるCharismatic Impact(カリズマティック・インパクト)。

Solo(ソロ)

無法状態の新世界における暗殺者、護衛、傭兵。ロールアビリティは、戦闘において有利に立ち回れるCombat Awareness(コンバット・アウェアネス)。

Netrunner(ネットランナー)

全世界規模ネットワークが崩壊した時代のベテランハッカー。ロールアビリティは、コンピューターをハッキングするInterface(インターフェイス)。

Tech(テック)

背教的メカニックで超技術の発明家。すなわち、この暗黒の未来を動かす者。ロールアビリティは、アイテムを修理、改善、改造、自作、発明するMaker(メーカー)。

Medtech(メドテク)

無許可の町医者にして肉体と金属をつなぐサイバーウェア医。ロールアビリティは、死ぬべき人間を生かし続けるMedicine(メディシン)。

Media(メディア)

真実あるいは名誉のためならすべてを犠牲にする報道記者、メディアの花形、インフルエンサー。ロールアビリティは、信用と噂を集めるCredibility(クレディビリティ)。

Exec(エグゼク)

巨大企業の支配を取り戻すべく戦う黒幕、乗っ取り屋。ロールアビリティは、裏の顔を持つ部下を従えるTeamwork(チームワーク)。

Lawman(ローマン)

市街地から危険地帯までパトロールする法の執行官(警察官)。ロールアビリティは、同僚の警察官を呼び集めるBackup(バックアップ)。

Fixer(フィクサー)

戦後のブラックマーケットにおける取引業者、元締め、情報屋。ロールアビリティは、ブラックマーケットとストリートに精通するOperator(オペレーター)。

Nomad(ノーマッド)

世界を結び続ける輸送の専門家にして究極のロードウォリアー、海賊、密輸業者。ロールアビリティは、優れた乗り物を所有できるMoto(モト)。

実際にキャラクターを作ってみよう(ロール編)

ここからはルール解説と並行して実際にキャラクターを作成していきます。今回は『サイバーパンク2077』に登場するジョニー・シルヴァーハンドになぞらえてRockerboyのキャラクターを作成することにしました。作成方法は初心者向けのStreetratを選択します。(続く)

ライフパス

「Cyberpunk RED」にはキャラクターの背景をフローチャート形式で決定するライフパス(Lifepath)と呼ばれる仕組みがあります。ライフパスはあくまでガイドであり、プレイヤーはキャラクターの背景を自分の思う通りに変更して構いません。

ライフパスは複数の表で構成されており、プレイヤーはダイスを振って表の該当する欄を参照しながらキャラクターの背景を決定していきます。結果に不満があれば、好きな選択肢を直接選ぶこともできます。ライフパスにはすべてのロールに共通なものと、ロールごとに固有のものがあります。

ライフパスにはこのような表が用意されています。

  • 文化的出身
  • 性格
  • 外見(服装・髪型・装飾品)
  • 重視する価値
  • 他人に対する考え方
  • 一番大切な人間・所有物
  • 社会的出身
  • 幼少期の環境
  • 家族に訪れた危機
  • 友人・敵
  • 悲劇的な情事
  • 人生の目標

実際にキャラクターを作ってみよう(ライフパス編)

新しいキャラクターにどんな背景設定が生まれるのか、期待と不安を抱きながら念を込めてダイスを振っていきます。

最初は文化的出身です。10面体ダイスの出目は6。表に当てはめると、サハラ砂漠以南のアフリカとなりました。筆者はアフリカ系アメリカ人を演じられる自信がないので、あっさり選び直します。表の9番目から東アジアを選択。文化的出身を決めた後は出身に応じて知っている言語を選ぶのですが、これも素直に日本語を選択しました。

本文でも説明していますが、ライフパスはあくまでガイドです。自分の思い描くキャラクターと異なる部分は自由に選び直して構いません。次に振ったダイスは5。表から性格は神経質という結果が得られました。これはそのまま受け入れます。

以下、フローチャートの順番にダイスを振って表に当てはめることを繰り返し、次のような背景設定ができあがりました。最初の一回以外はダイスを振り直していません。

  • 文化的出身:東アジア(日本語)
  • 性格:神経質
  • 外見:ノーマッド風の革製品、モヒカン、宗教儀式でできた傷
  • 重視する価値:権力
  • 他人に対する考え方:中立的
  • 一番大切な人間:両親
  • 一番大切な所有物:宝石
  • 社会的出身:ゴーストタウンを再建するための開拓者
  • 幼少期の環境:落ちぶれた上流階級の隣人の間で育った
  • 家族に訪れた危機:家族は裏切りによりすべてを失った
  • 友人:なし
  • 敵:同僚(面子を潰したのが原因でギャングのボスを差し向けられ、殺害を決心)
  • 悲劇的な情事:愛人は事故死した
  • 人生の目標:本来自分のものであるべきものを手に入れる

ライフパスで作り上げられた設定から、次のようなキャラクター像が浮かび上がりました。

日系アメリカ人でレザージャケットに身を包んだモヒカンの男。開拓者の家族とともにゴーストタウンで子供時代を過ごしていたが、戦争以前は上流階級であった隣人の裏切りによってすべてを失う。権力志向の強い彼は、ステージで仲間の面子を潰したことが原因でギャングとの抗争に巻き込まれ、愛する人を“事故”で亡くしてしまった。彼は彼女の遺した宝石を神経質に弄びながら復讐を誓い、いつか家族と再会することを夢見ている。

本来はこの他にRockerboy固有のライフパスがありますが、今回は省略しました。(続く)

能力値

「Cyberpunk RED」には10種類の能力値(Statistic、STAT)があります。能力値は数字が大きいほど良く、一般的には1~8の数字で表されます。

Intelligence(インテリジェンス、INT)

頭の良さを表します。ルール上は純粋な知識量だけでなく、賢さ、洞察力、学習能力を含みます。

Willpower(ウィルパワー、WILL)

決断力に加え、危険やストレスに立ち向かう能力を表します。勇敢さや長期の欠乏を生き抜く能力も含みます。耐えられるダメージの量に影響します。

Cool(クール、COOL)

個性やカリスマを通じて他人に影響を与える能力を表します。人付き合いのうまさに影響します。

Empathy(エンパシー、EMP)

他人と関わって相手を思いやったり、他人のことを考慮に入れる能力を表します。サイバーサイコーシス(cyberpsychosis)と呼ばれる危険な精神病の影響を軽減します。

Technique(テクニック、TECH)

道具や装置を取り扱う能力を表します。この能力値は道具を扱う技巧を対象とする点で次のREFとは異なることに注意してください。

Reflexes(リフレックス、REF)

照準、投擲、曲芸などにおける反応時間や体のバランスを表します。射撃武器の命中率に影響します。

Luck(ラック、LUCK)

幸運の神に目をかけられている度合いを表します。ゲーム的には、ダイスを振る前にこの能力値を消費することで、ダイスの結果を消費した値の分だけ増減できます。ただし、消費した値は次回のセッション開始時まで回復しません。

Body(ボディ、BODY)

体の大きさ、強靭さ、意識を保ったまま生き続ける能力を表します。この能力値は物理的な質量や構造によって決まります。耐えられるダメージの量に影響します。

Dexterity(デクスタリティ、DEX)

総合的な身体能力を表します。平衡感覚、跳躍力、戦闘能力、その他の運動能力を含みます。近接武器の命中率と攻撃の回避能力に影響します。

Movement(ムーブメント、MOVE)

移動速度を表します。走行、跳躍、水泳などにも適用されます。

能力値の決定方法

能力値の決定方法は3種類のキャラクター作成方法のどれを採用したかによって変わります。

Streetrat

ダイスを1回振り、ロールごとに用意された表を参照して能力値を決定します。各表にはそれぞれのロールに最適な能力値の組み合わせが並んでいます。

Edgerunner

Streetratと同じ表を参照しますが、能力値ごとにそれぞれダイスを振って数字を決めていきます。

Complete Package

GMが決定したキャラクターポイント(Character point)を消費して能力値を獲得します。能力値の合計がキャラクターポイント(通常は62)に等しくなるよう、それぞれの能力値を2~8の範囲で自由に決定します。


どの方法を採用するかに関係なく、他の能力値から自動的に決定される能力値があります。

Hit Point(ヒットポイント、HP)

HPは生きる意志と身体的状況を表します。HPは外部からダメージを受けると減少し、一定値を下回ると精神的・身体的ペナルティが発生します。HPが0になるとキャラクターは瀕死状態(Death State)になります。

HPはBODYとWILLの平均値をもとに算出されます。

Humanity(ヒューマニティ、HUM)

HUMは他人や世界とうまく関わる能力を表します。HUMがマイナスになることは精神的な死を意味し、キャラクターはサイバーサイコーシスと呼ばれる状態になります。このような事態はサイバーウェアの多用や心理的ショックにより引き起こされます。

HUMはEMPをもとに算出されます。HUMが低下した場合、EMPの値も低下します。

実際にキャラクターを作ってみよう(能力値編)

Streetratで能力値を決めるには10面体ダイスを一回振るだけです。出た目は4。これをRockerboyの表に当てはめて、次の能力値が得られました。

INT 4, REF 5, DEX 7, TECH 7, COOL 6, WILL 8, LUCK 7, MOVE 6, BODY 3, EMP 8

RockerboyらしくEMPが高くなっています。一方、BODYが低いのは気がかりなところです。続いて、能力値からHPとHUMを決定します。こちらも表を参照するだけです。

HP 40, HUM 80

HPはBODYとWILLの平均値で決まるので、高くも低くもない数字になりました。EMPが高いおかげでHUMも高くなっており、多くのサイバーウェアをインストールしても平気でしょう。(続く)


《FUN》

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