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スケートボードACT『Tanuki Sunset』ー今よりもすべてがシンプルだった時代を感じて欲しい【開発者インタビュー】

本作のメインキャラクター、実はタヌキではなく…

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スケートボードACT『Tanuki Sunset』ー今よりもすべてがシンプルだった時代を感じて欲しい【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Rewind Games開発、PC向けに12月4日にリリースされたスケートボードアクション『Tanuki Sunset』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、スケートボードを操る高速アクション。様々な障害物を避け、アイテムを拾い、ドリフトを駆使しながら坂を下っていきます。PS2世代を思わせるグラフィックや、80年代を思わせるサウンドも特徴。記事執筆時点では日本語未対応です。

『Tanuki Sunset』は、1,520円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。

Jose Ma. Leon氏(以下Leon氏)31歳のJose Ma. Leonです。バンクーバーに7年間住んでいます。私のゲーム開発の経験は、2009年に故郷のメキシコで大学に入った時から始まりました。アニメーション&デジタルアートを専攻したのですが、卒業してすぐ、もっとプログラミングスキルとビジュアルデザインを伸ばしたいと思い、2013年にバンクーバー・フィルム・スクール(VFS)に入学したのです。

VFSのゲーム開発プログラムで、友人でありRewind Gamesの共同設立者となるAdir Fakiro(31歳)と出会いました。以来、2人でゲーム開発を行っています。彼はVFSに入学する前、イスラエルで電気工学を専攻していました。彼は3Dアーティストで、環境デザインを専門としています。

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Leon氏VFSを卒業後、私たちは二人ともモバイルゲーム業界に入りました。バンクーバーのほとんどのゲーム会社はコンソールやPC向けではなく、モバイル向けの開発のみを行っているのです。

ある日、私たちが働いていたゲーム会社は社員の一部を解雇する決断をし、私たちも職を失いました。しかし私たちはずっと自分たちでゲーム開発をしたいと思っていたので、逆にこれはチャンスだと思ったのです。

本作の開発は2019年の10月に始まりました。数週間でプロトタイプを作ると、itch.ioで公開し、以来私たちのビジョンを少しずつ形作っていったのです。

――本作の特徴を教えてください。

Leon氏私たちは良い意味で時代遅れのゲームを作りたいと思いました。本作は2000年代初頭のゲームのような感じになるように作っています。キャラクター、音楽、ビジュアルデザインは、90年代と80年代のリミックスといった感じです。プレイヤーの方には、昔懐かしい、今よりもすべてがシンプルだった時代を感じて欲しいのです。

2019年3月、Adirと私は日本に旅行に行きました。とても楽しく、80年代のJ-POPをたくさん聴きました。コーヒー、菓子パン、そしてJ-POPを楽しみながら、本作のデザインミーティングをしたのです。この旅行が、本作のゲームタイトル、ロケーション、アイテムデザイン、そしてゲームデザインに至るまで、様々な面で多大な影響を与えました。本作は、私たちがこの旅行で体験した思い出と感じたことが反映されているのです。日本は本当に美しい国で、私たちを歓迎してくれたことに感謝します。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Leon氏本作において再現したかった、とても具体的な「感覚」があります。そのために最も影響を受けた作品は、『Descenders』と『Superflight』です。『Descenders』はダウンヒルゲームで、高速で激しく、とてもエキサイティングです。『Superflight』はランダム生成された3D空間を飛ぶゲームで、とてもリラックスでき、楽しい作品です。私たちは本作を作るにあたり、激しいゲームでありながらも、プレイするうちにリラックスできるようなゲームを作りたいと思いました。ドリフトを極め、プレイに慣れることで、一部のプレイヤーはゾーンに入れるのです。

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能でしょうか?

Leon氏日本語にはぜひ対応させたいと思っており、日本語を含む多くの言語のローカライズを実現させたいです。もしローカライズのお手伝いをしていただける方がいらっしゃいましたら、メールでご連絡ください。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Leon氏ありました。私たちはそれぞれのアパートから作業をしていたので、そういう意味では幸運だったのですが、インディー開発者としては、他の人がプレイする様子を見られなかったり、多くのゲームイベントが影響を受けてしまったのが大きかったです。すべてデジタルによるローンチは、良い点も悪い点もあったと言えるでしょう。

皆さんもぜひ予防をしっかりし、安全にお過ごしください。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?

Leon氏はい、コンテンツクリエイターの方々を支援したいと思っています。本作の配信で何か問題が起きましたら、メールでご連絡ください。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Leon氏本インタビューのお誘いをいただき、ありがとうございます!本作は私たちのデビュープロジェクトです。全力で、楽しくカラフルなゲームを作りました。楽しんでいただけると嬉しいです!

最後に日本の皆さんに…本作のタイトルで混乱させてしまい、申し訳ございません。メインキャラクターは、タヌキではなくアライグマなんです!タヌキは人を騙すのが得意と言いますから、皆さんを混乱させて喜んでいるかもしれませんね。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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