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妖怪退治ストラテジー『The Wind and Wilting Blossom』―日本に実際に行きリサーチも行った【開発者インタビュー】

浮世絵風のグラフィックが目を惹きます。

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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Picklefeet Games開発、PC/Mac向けに12月12日に正式リリースされた妖怪退治ストラテジー『The Wind and Wilting Blossom』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、架空の平安時代を舞台にした妖怪退治のストラテジーゲーム。マップから次に赴く場所を選択しながら進み、イベントや戦闘などを行っていきます。戦闘は戦略性の高いターン制の戦術ストラテジーで、実績解除で獲得できる新要素とプレイヤー自身の成長により、プレイするごとに新しい発見を得られるのも特徴です。記事執筆時点では日本語未対応。早期アクセス時のプレイレポも掲載中です。

『The Wind and Wilting Blossom』は、2,050円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。

Thomas Spradling氏(以下Spradling氏)本作のリード・デザイナーのThomas Spradlingです。Picklefeet Gamesの共同設立者でもあります。私たちは小さなパートタイムスタジオで、ワシントン州シアトルを拠点としています。

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Spradling氏私たちが現在の形となる本作の開発を始めたのは2019年の始め頃になります。それ以前はおよそ2年間、様々なコンセプトのプロトタイプ作りを行いました。ある時点で本作はアクションRPGでしたし、またあるときは2Dアクション。そしてまたあるときは『Total War』シリーズのようなゲームだったこともあります。私たちは日本の民話や神話を浮世絵スタイルで描くゲームを作りたいと思ったのですが、満足する形になるまで、何度も作り直す必要がありました。

――本作の特徴を教えてください。

Spradling氏本作では手書きの浮世絵スタイルのグラフィックを特徴としており、UIでさえも伝統的な浮世絵スタイルを採用しています。また、音楽も昔の楽器と現代の楽器をミックスさせ、古い響きを持ちながらも新鮮な感じを表現しています。最後に、私たちは日本の歴史と民間伝承のリサーチに時間をかけ、本作の大部分で平安時代を忠実に描いています。Picklefeet Gamesの設立者たちは3月に日本に実際に行き、リサーチも行いましたよ。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Spradling氏本作は多くのものから影響を受けています。もちろん、一番明らかなのはグラフィック面の日本の浮世絵です。ストーリーは日本の古典文学から影響を受けています。ゲームプレイという面では、『ヒーローズ・オブ・マイト・アンド・マジック』『FTL: Faster Than Light』、ボードゲームの「グルームヘイヴン」、昔の古典的PCゲームである『オレゴン・トレイル』から影響を受けています。

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能でしょうか?

Spradling氏おおっと、難しい質問ですね!現在、私たちはコンテンツの追加に全力を注いでいます。ローカライズは、たとえ翻訳がファンによるものであったとしても、かなりの作業量になってしまいます。しかし、将来的に他の言語に対応することがあるとすれば、日本語は間違いなく最優先言語になるでしょう!

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Spradling氏幸運にも開発への影響はありませんでした。私たちは以前からリモートで作業をしているチームでしたので、そういった面でも変化はなかったのです。チームメンバーは全員パートタイムで作業をしており(全員昼間はフルタイムの別の仕事があります)、そういう意味では自宅にいることで開発が少し早くなったという面もあったかもしれません。また、外出自粛をしているファンの皆さんに少しでも楽しみを届けるため、私たちは本作をどうしてもこの期間にリリースしたいという思いがありました。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Spradling氏もちろんです!ストリーマーやコンテンツクリエイターの方たちは喜んでサポートしたいと思います。それにポッドキャストやこのインタビューのようなものにも喜んで協力させていただきたいと思っています!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Spradling氏こんにちは!私たちPicklefeet Gamesは日本の豊かな歴史、芸術、民間伝承にインスパイアされました。それら全てを、世界中の人たちと共有できることを誇りに思っています。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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