2020年もいろいろなゲームが登場しましたが、忘れてはいけないのは大事なシーンを盛り上げるサウンドトラック。近年はインディーズでも豪華な生演奏を使うことが増えており、見逃した作品にも名曲が埋もれていたりするものです。ゲームには興味なかったけれど音楽のためにプレイしてみる、なんてもの悪くありませんよ。
本記事では今年を振り返るプレイリストをご用意しました。もしお気に入りの曲が見つかったなら、歳末セール中にライブラリへ加えてはいかがでしょうか。なお、一部未配信の楽曲は旧作品で代用しています。
2020年話題のゲーム関連音楽ピックアップ
SHE'S/Letter
「あつまれ どうぶつの森 × Nintendo Switch Lite」2020春CMに起用(現在非公開)。何か特別が起きるわけでもなく、ゆったりとした日常を重ねていく『どうぶつの森』ですが、今年はそれがとても大切なことだったのだと改めて気づかされました。世の中がギスギスしている今、この曲の歌詞をもう一度噛み締めたくなります。
BUMP OF CHICKEN/アカシア
スペシャルミュージックビデオ「GOTCHA!」とのタイアップ。「おとこのこが4にん せんろのうえをあるいてる…」から始まり、歴代ポケモンシリーズの名シーンを詰め込んだ素敵なアニメになっています。
Yosh(Survive Said The Prophet)/Hollow
今回のリメイクで『FF7』本編にもついにテーマソングができました。『FF』シリーズの主題歌は『FF8』の「Eyes on me」からだったので、コンサートでも定番になった『FF7』の楽曲に新たなスタンダードが加わりました。
『ファイナルファンタジー7 リメイク』The Game Award Best Score and Music受賞
そんな『FF7』が今年のThe Game Awardの音楽部門を受賞しました。オリジナルから人気の高かった名曲の数々がゴージャスなアレンジで復活したのですから文句なしです。オリジナルサウンドトラックは先日発売された「Plus」も含めるとCD12枚分、約250曲の特大ボリュームです。主流のオープンワールドの連続ドラマ的な曲当てと異なり、ワンシーンのみの曲、つまり映画的な曲の当て方をしているので、非常に贅沢な曲の使い方と言えるでしょう。
Game Soundtracks Best Selection in 2020
1,Game Music 2020
国内で発売された作品や、The Game Awardノミネート作品を中心にセレクトしました。『原神』はロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(『ゼノサーガ EP1』を演奏)が参加し、ケルティックも交えた雄大なオーケストレーションは聴き応えありです。
2,TGA2020 Best Score and Music
今年度ノミネートされた作品よりセレクト。5作のうち4作がGame of the Year本賞ノミニーで、今年はゲーム性・演出面ともに高水準の作品が揃いました。ダークホースは7部門ノミネート、2部門受賞の『HADES』。日本語のリリースはまだ先ですが、インディーズでありながらAAA級の作品と互角に戦った実力派です。サウンドも申し分なく、同じ曲をギリシャトラッドとメタルのアレンジ違いで使う面白い仕掛けもあります。
GOTYノミニー以外で唯一入ったのは『Ori and the Will of the Wisps』。こちらは名門フィルハーモニア管弦楽団によるもので、合唱を交えた大がかりな録音でありながら、夜の森の静謐さを見事に表現しています。
3,Indies Selection 2020
今年リリースされたインディーズ系からセレクト。とにもかくにも話題をさらったのは『天穂のサクナヒメ』『Fall Guys: Ultimate Knockout』『Among Us』の3本ですね。個人的なベストは『天穂のサクナヒメ』で、主題歌「ヤナト田植歌」のメロディーをゲーム全体にちりばめ、クライマックスからエンディングで一つに繋がる仕掛けは、テーマ曲はかくあるべきという姿を見せてくれました。
もう一つ注目したいのは音楽とアクションの融合を目指した『No Straight Roads』。EDMとロックのバトルを表現するだけあって、楽曲群はどれもノリがよくゲーム抜きでも存分に楽しめるもの。アクション性の評価が今ひとつに終わったものの、音楽好きならこれを見逃すのはもったいないですよ。現在Epic Gamesストア/PS Storeでは33%OFFのセールも実施中です。
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